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第21話 寮。それと………

「よし、帰ろう」


 アカツキは一言呟いた。しかし、その表情はどこか疲れているようだった。

 アカツキは帰宅するべく荷物を纏めると席を立ち、教室から出ようとした。しかし、


「そこの愚民!私に謝罪しなさい!」


 何時の間にか回復していたエリカに呼び止められてしまった。


「いやです。あれは正当防衛です。あなたが俺に殴りかかって来なければあの様なことにはなりませんでした。

 ご理解頂けたかな?お馬鹿な伯爵令嬢殿?」

「なっ!?この私が馬鹿ですって!

 貴方、一体何様のつもりですの!?」

「さあね?まあ、今日の夜にでも分かるんじゃないか?

 第二王女殿、ネタばれはお控え下さいね」


 アカツキはエリカの口撃(笑)に対して挑発を返すと教室から去っていった。

 その姿を見送ったアリサとアキムはイリーナにアカツキの言った事に対する質問をした。


「イリーナ、ユウキさんは何を仰っていたの?」

「今日の夜に何がわかるんだ?」


 イリーナはその質問に対して一部の事だけ答えた。


「恐らく、今日の夜のパーティーに出席するのでしょう。彼は首席合格者ですから」

「あー、なるほど」

「そうですね、でも………」

「ま、まあ兎に角私達も帰るとしましょう!ば、馬車もきている事でしょうから」


 しかし、アリサはその答えに違和感を感じていた。だが、イリーナの提案により、考えることを放棄しなければならなかった。















 アカツキはこれから生活する特別寮に到着した。しかし、アカツキは思っていた。『男女別で無くていいのか?グリ〇イアじゃあるまいし、まさかとは思うが男が俺だけとか無いよな?』と。

 しかし、この想像は一部を除いて的中する事となるが、アカツキが知るのはほんの少し後の事である。


「えーと、一号室、一号室。あった。此処だな」

 ガチャ


 アカツキは自分の部屋を見付けると鍵を開けて室内に入った。

 そして、中には裸の女が…………なんて事は無かった。アカツキは寝室――寝室とリビング、洗面所がある――に行くと荷物を置き、今日あった事、これからの予定を確認した。


(えーと、今日は黒歴史追加か……。マジ何なん?まあ、取り敢えず、馬鹿貴族と学園の腐敗していた部分は公爵令嬢殿によると除去が完了したらしいな。

 後はゴルミか。親があれだと子もあれなのか?兎に角これからの要注意人物として監視を始めるか。そうなると………眷属でも召喚するか?まあ、検討するか。

 次はエリカ………だっけか?アイツの家だな。不本意だが、貴族になっちまったからな。要らなそうな腐敗した奴は消そうか。そうなると、やっぱ眷属かいるな。この後創るか。

 それと、あれだな今日の夜のパーティー。一応話は聞いてたからユリウスに用意して貰ったがあれは…………ユリウス俺の好み知りすぎじゃね?それよりも6時の始まるんだったな。それで確か3時に迎えがって後、1時間しかねぇじゃん!急ぐか………はあ)






「《無音領域結界サイレントフィールド》、《進入不可》、《空間遮断スペースカット》。こんなもんでいいか。さてと、お次は………」


 アカツキは寝室に魔法をかけ、眷属召喚の準備を行っていたら。しかし、アカツキが行っているのは神などが行うものではなく、一から眷属を創造する大規模な(アカツキからしたら歩く程度)ものである。因みにだが神などが、行う眷属召喚は自らの一部を使用して一体の眷属を召喚するものである。しかし、それは己にまつわる形をとる。余談だがアカツキがこの方法で召喚を行うと爪の欠片から数種類の眷属が出てくるという不可思議な事が起こる。



「『我、想像す 我、創造す

  汝は強く 汝は隠れる 汝は知識を得

  我は汝より知る

  焔を越え 海を越える

  汝、裏切ることは無く

  汝は答える 我が命に

  汝は我が一部 我は汝が創造主

  汝は我が体となりて 我に仕えよ

  我が名はアカツキ

  汝の主である

  我が呼び掛けに応じ

  此処に我に創られし存在として

  顕現せよ!』」


 アカツキが詠唱を行うと魔法陣が浮かび上がる。アカツキは詠唱を終えるとその魔法陣に自身の血を飛ばした。


 ピカッ!!


 その血が魔法陣に触れると魔法陣から光が溢れでた。そして光が収まるとそこには………


「「御館様!」」


 ウサミミの忍者が二人いた。


「は!?」


 思わず変な声を上げるアカツキ、しかしそれも一瞬の事ですぐにウサミミ(・ ・ ・ ・)を鑑定する。


 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 ウサミミ


 モフモフ。癒しといえばこれ!

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□


「ちげぇよ!」

「「?」」


 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 眷属・兎忍者(ラビットアサシン)

 推定レートSSS+(測定不能)

 〈平均ステータス〉

 オール1000000000000

 〈スキル〉(レベル30固定)

 武術、暗術、気配支配、魔力支配、無詠唱、モンスターテイム、鑑定、隠蔽、錬成、魔鎧術、身体強化、魔力身体強化

 〈使用魔法属性 〉

 基本全属性、付与魔法、回復魔法、毒魔法

 〈特殊〉

 干渉不可、認知不可、真偽眼、真偽聴覚、完全記憶、分身、分裂

 〈耐性〉

 全状態異常無効、ダメージ軽減

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 干渉不可

 アカツキと本人以外干渉ができなくなる。

 認知不可

 アカツキと同じ眷属以外認知できなくなる。

 分身

 分身をつくれる。効果時間は30分。

 分裂

 分かれる。効果時間は無い。

 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇


「うん、大体予想はついていた」


 アカツキはステータスを見るとそう呟いた。しかし、さすがアカツキというべきか直ぐに立ち直る。


「よし、まあいいか。えーと、お前らに仕事を与える。ゴルミ侯爵家とベティレグ伯爵家に潜入し、違法取引とかまあ、兎に角色々調べて証拠を集めて持ってこい。それと王国内の全貴族に同じ事を行え。周辺国家の貴族などにも同じ事を。絶対に見つかるなよ」

「「御意」」


 アカツキの命令を受けた兎忍者は直ぐ様任務を行うために部屋から出ていった。アカツキはそれを見送ると自分もパーティーに行くために準備を始めた。

 



スーパー忍者降臨です!


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