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第19話 クラス1

入学式後入寮する生徒は講堂に残っていた。入寮する寮の部屋割を教えてもらう為だ。アカツキも勿論残っていた。この学園には男子寮6棟と女子寮6棟と特別寮1棟に別れている。寮内には修練場、食堂、風呂がある。また、使用する部屋は一部を除いて全て同じである。


「次、アカツキ・ユウキ。入寮する寮は…特別寮で部屋は1号室だな」


男子寮と女子寮の一部の部屋は成績上位者の部屋となっている。そして、特別寮に入寮するには首席を取らなければならない。特別寮は通常寮の設備に加え、各部屋に風呂が着いている。また、使用する部屋も通常寮と同様全て同じ造りである。


閑話休題


アカツキは部屋割を終えると自分のクラスへと向かった。各クラスで顔合わせを行う為だ。また、寮に入らない生徒は少ないため、待たされる者は極々一部しか居ない。


アカツキのクラスは『ミスリルクラス』。入学者の中でも成績上位5名しか所属できないクラスである。クラスの学習レベルに付いてこれなければ即、下の『白金クラス』に落とされ、要求討伐点数が多く、取得討伐点数は低い、さらに一部モンスターは一定数以上討伐すると点数が入らなくなるという鬼畜クラスである。ミスリルクラスの要求討伐点数等を出すと、


要求討伐点数15000点

ゴブリン………1点(1000匹まで)

ゴブリンナイト………10点(1000匹まで)

ホブゴブリン………10点(900匹まで)

ホブゴブリンナイト………15点(500匹まで)


等である。かなりキツイが一年のミスリルクラスにはある制度があるためそこそこの苦労で済む。その制度については後々分かるとして。


アカツキはミスリルクラスの教室に到着した。中には………誰もいなかった。中に入ったアカツキは一番窓際の席に座ると机と腕を枕にして睡眠を始めた。





20分後



「そうだな。俺もまだだ」

「アキムさんもですか」


ガラガラ


「あら、誰かいらっしゃいますね」

「そうですわね」

「誰だ、アイツ」

「寝ているのでしょうか?」

「起こしてやるか」

「初日から居眠りなんてふざけてますわ。このわたくしが起こしてあげますわ」


ですわ《エリカ》はアカツキの方に歩いていった。そして、


「そこのあなた!起きなさい!」

「……すやすや」


大声でアカツキを起こそうとした。しかし、アカツキは気持ち良さそうに眠ったままだった。そして、それを見たエリカは………


「あ、あなた!この私が折角起こしてあげようとしているのに無視とは何様のつもりですの!」

「………すやすや。アーク……モフモフ……パラダイス」


本性が出た。アキムと話しているときの穏やかさは無く、只高慢で偉そうな話し方になった。まあ、アキム達はそれに気付いていたのだが。そして、アカツキはすやすやとモフモフの夢を見ていた。それにキレたエリカはアカツキに手を伸ばして、


「起きたらどうですの!?この愚民!」


暴言を吐きながらアカツキを殴った。


「あっ……」


しかし、アカツキに当たるはずだったその手は寝ていたはずのアカツキによって止められた。次の瞬間、エリカは宙を舞った。


ドシン!


アカツキがやったのはただエリカの手を持ったまま軽く(・・)振っただけ。しかしアカツキの人外の力によってエリカは吹き飛ばされてしまった。


「んぁ………誰だよ、俺の睡眠邪魔したのは」


しかし、エリカはミッションをクリアした。アカツキが起きたのだ!そして、それを見たエリカ以外の面々は……


「やっぱりですか」

「アイツっ!」

「あの方は……」


それぞれ違った反応をしていた。


「おーい、席に着け」


そこへ教師が入ってきた。








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