第17話 国王ってなんなの?
久々の投稿です!
アカツキは学校から帰ると風呂に入り、ベットでゴロゴロしながらアークをモフッていた。この時のアークの多きさは中型犬ほどだ。この時のアカツキはすこぶる機嫌が良かった。しかし、この後の出来事によって一転してしまうことになる。
プルルルル
「はい?誰ですか?」
「オレオレ………オレだよ」
「オレオレ詐欺はお年寄りにどうぞ」
「冗談だ」
「なんの用だよ、駄王」
「飯食いに来いよ」
「何でだよ、嫌だよ!それにユリウスの方が飯旨いし」
「じゃあ、俺が行くわ」
「ふざけんな!来なくていいわっ!」
アカツキとシグリットが使用していたのは《魔石電話》という魔道具だ。見た目は完全にスマホで機能は通話と位置情報発信である。これは現在アカツキとシグリット、そしてユリウスが持つもので合計4つしか存在しない。その理由は1つの魔石を二等分にしてつかっているからである。この《魔石電話》は元々1つの物体だった魔石のリンクを使用して通話を行っている。魔石のリンクは同じ魔石のみにしか作用しないので盗聴の心配もない。しかし同じ魔石をしかもそれなりに高品質な物を使う必要があるため数を作る事が難しいのだ。さらにアカツキは《魔石電話》を越えるものを作っていた。それこそアカツキのみが使っていたもの《魔石電話》改め、《リンク電話》である。このリンク電話はアカツキしか使えない。その理由ははるか上空にあるアカツキ作戦闘用人工衛星『ノワール』への権限を持っているからである。このノワールは魔力の流れ、魔法の発動等を確認、記録している。そして、アカツキは実験の結果、ノワールの魔力感知を使えば全ての魔石電話と通話できる事を知った。そして同時にこれはアカンと理解したが便利な物を使うの事の何がいけないのだ、と開き直り、少なくとも自分の奴は良いだろという事で『リンク電話』を作ったのだった。
そして夕食時、アカツキの家にはシグリットと王妃、第一第二王女がいた。そして、アカツキの第一声は…………
「何で居るんだよお前らッ!!!!!!」
だった。
それも当たり前の事だと言えるだろう。来るなと言われて来るなど誰が考えようか?
「まぁまぁ、落ち着いて。ハーブティーでも飲みなさいな」
「ああ、そうだな。………うん、旨い。………じゃねぇよ!!ここ、俺の家!なんで居るの?そしてそこのちんまい子(※自分も子供です)は誰だよ?つーかホントなんなの?俺をイライラさせたいの?国を一個消したいの?」
「まぁまぁ、落ち着いて」
「落ち着いていられると思う?お前が絡んで来ると大体何かヤバい事があんの!悪魔とか大量のモンスターとか変な爵位とかバカな貴族とか!」
「まぁまぁ、落ち着いて」
「……………もう、いいわ。ユリウス……飯持ってきて。後、今日のメインは何?」
「SSレートクリムゾンドラゴンのステーキです」
「OK」
「あ、俺達もそれで」
「かしこまりました」
「あ、お前らも食うのね」
「当たり前だろ!SSレートなんてそうそう食えるもんじゃねぇからな」
「そうですよ、アカツキさん」
「御父様と御母様のいう通りです。アカツキさん。SSレートは王家でも近年食べておりません」
「ま、マジか………」
「どうかしたのか?」
「SSレートってそんなレアなのか。毎日食ってるんだけど………」
「「「「えっ!?」」」」
「つーかSSレートなんて南の『終焉の島』行けばいくらでも居んじゃん」
「いやいやいやいや!彼処はあれだぞ!ミソロジーフォレストと同じかそれ以上の所だぞ!」
「あ、そうなの?でもあの島は奥に行くほど旨い奴がいるから分かりやすいから良いぞ?」
「もう、いいわ」
「ところでそのちんまい子誰?ってさっきも聞いたな」
「ああ、こいつは俺の娘のイリーナだ。お前と同い年の入試3位だ」
「あーそうなの。よろしく」
「……………よろしくお願いします」
この後、アカツキ達は飯を食べながら下らない話をしていた。そんな中、イリーナはアカツキを少し怯えた目で見ていた。




