第11話 メイド
給料の修正を行いました。
王都に着いたアカツキ達はまずシェルベン邸に向かった。そこでアカツキはシェルベン邸に預けられていたユウキ邸の鍵を受け取りユウキ邸に向かうのだった。
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この先アカツキが住む事になるユウキ邸『明星の館』(命名:アカツキ)は軽く周囲の屋敷(庭込み、王都でも最大に近い)4~5軒程のムダに大きい敷地面積を持っていた。その敷地にはアカツキの生活する本館、使用人を雇った時用の別館、客用の離れ、鍛冶場、厩舎、そしてパーティー用のホールが建っていた。しかし、それでも庭はドラゴン1~2体ほどなら楽に入る広さを持っていた。
そんな家を見たアカツキは一言
「ムダにデケェ」
と言い、この世界は兎に角なんでもデカイということを思いだしたのだった。
そしてアカツキは屋敷の魔改造を始めた。
まずアカツキは屋敷の敷地内に防犯用の結界、防御結界などの物を施した。これにより世界を滅ぼす攻撃を受けても大丈夫になった。
次に建物に防犯、防御用の細工をし、さらに建物の強度を上げ此方も同じようになった。
次に疑似AI(アカツキに絶対服従)を搭載したゴーレム(戦闘力はSSSレート相当[機能]光学迷彩など)を造り屋敷の警備を行わせた。
次は屋敷に入るための鍵を創った。これにより許可された者以外は入れなくなった。
次に屋敷の地下を掘り、地下室を造った。そこに入るための鍵(網膜認証、指紋、パスワード、カードキー)もつくった。
最後に創造魔法で前世での最高峰の品(アヴァロンだと国宝級というより作れない)を創った。
そして魔改造を1時間で終わらせたアカツキは重要な事に気付きユリウスに相談するのだった。
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「ユリウス…………メイドを雇おう」
アカツキの第一声はこれだった。
そして、アカツキの言葉を聞いたユリウスはこう提案するのだった。
「ならば、奴隷を買うのはいかがでしょうか?」
「奴隷?」
「はい。アカツキ様は些か他人には見せられない物を多数所持しておられます。奴隷ならばそれを誰かに話したりということができないのでここで働かせるにはもってこいかと」
「そうだな。まあ探してくるか」
こうしてアカツキは初めて奴隷商に向かうのだった。
因みにユリウスに最高級の奴隷商を教えてもらった。
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〓中央区〓
アカツキはユリウスに教えてもらった奴隷商に来ていた。
「いらっしゃいませ。どのような奴隷をお探しでしょうか?」
アカツキを迎えたのは初老の男性だった。ステータスを確認したところこの男性が店主のようだった。アカツキはそれを確認すると店主に用件を伝えた。
「メイドと料理人が欲しい。値段は気にしなくていい」
「かしこまりました。少々お待ち下さい。ただ今連れて参ります」
すると店主は言い残して奥に引っ込んで行った。そんな店主を見てアカツキは「相手を見た目で判断していない」とこの店の評価を上げるのだった。
しばらく待っていると店主と店員が数人の奴隷を引き連れて戻ってきた。
「まずは料理人です。まず左からry」
アカツキは店主の話など聞かずにステータスを確認していた。そして、
「右から2番目と5番目のハーフエルフの人達を購入する」
迷わずに購入した。実はこの店には多くの料理人の奴隷がいたのだがアカツキは《神眼[千里眼]》を使用してこの店で一番スキルの高い者を見つけていた。そして、メイドも同様だった。
その後はメイドを5人(エルフ2人、ヒューマン3人。全員25歳未満)購入した。
そしてアカツキは千里眼で見付けた奴隷の事が気になったため見学を申し出た。
「ところで、他の奴隷を見てもいいか?」
「え、ええ。それでは、奥に参りましょうか」
アカツキがいくつかの部屋を見終わり遂に気になった奴隷のいる部屋についた。
その奴隷のステータスは………
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ルナ・セイデリア
Sex:F、Age:12、
種族:狐人族(九尾狐{先祖返り})
Lv 18
ジョブ:封印
〈スキル〉
〈魔法〉
〈ユニーク魔法〉
〈特殊〉
〈耐性〉
〈加護〉
封印呪(全ステータス1/5、全スキル取得封印[解除]神力系解呪魔法{神魔法})
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となっていた。アカツキはこれを見た瞬間購入を決めた。
(解呪方法が神力を使った神以外使えない(俺は例外)神魔法っていうのはムリゲーだろ)
「店主、こいつも買う。さっきの7人と合わせて幾らだ?」
「全部で135万パルです」
「わかった。戻ってから支払う」
「分かりました。おい!連れてこい」
アカツキは金額を訊くと店主と共に先程の部屋に戻った。
部屋に戻ったアカツキは店主に金を払い全員と契約を行った。契約を終えたアカツキは奴隷を引き連れ館へと帰宅した。
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帰宅したアカツキは奴隷達を風呂に入れた。アカツキはその間に新たな契約魔法を創造していた。
《不可視契約》
不可視の契約陣が体に刻まれる。他は普通の契約魔法と同じ。
風呂から出た奴隷達にアカツキは新たな契約魔法を使用し、ここでの仕事について説明した。
「仕事内容はレーナとシーナは食材の購入、在庫管理、料理を作る事。ミル、セリナ、アンジー、ミーナ、ローナはユリウスに教えてもらってくれ。最後に給料の話だ。全員毎月2万パルだ。自分の買い戻しは俺の買った価格の倍だ。それと買い戻してその後も働きたければ働いていいし、やめてもいい」
アカツキは最後に買い戻し後の事も説明するとその場を去っていった。アカツキが向かったのはルナがいる場所だ。
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アカツキはルナと向き合っていた。アカツキはルナの封印を解くためにここに来ていた。
「ルナ、今から封印を解くから少し目を瞑っていてくれ」
アカツキはそう言うと魔法を発動した。今回使用する魔法は《神破封印》。ただの封印破りの魔法を神力を使って使用するだけの神魔法の初歩中の初歩だ。
そして結果ルナの封印はなくなっていた。封印が解けたあとのステータスはこうなっていた。
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ルナ・セイデリア
Sex:F、Age:12、
種族:狐人族(九尾狐{先祖返り})
Lv 18
ジョブ:魔法獣剣士、メイド
〈スキル〉
剣術 Lv 6
気配支配 Lv 3
魔力支配 Lv 5
身体強化 Lv8
魔力身体強化 Lv 3
〈魔法〉
風属性、雷属性、光属性
〈ユニーク魔法〉
狐火魔法
〈特殊〉
成長促進、メイド☆
〈耐性〉
火属性耐性
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封印が解けたルナの尻尾は九つに別れていた。アカツキは封印が解けた事を伝えた。
「ルナ、封印が解けたぞ」
ルナはステータスを確認した。そして、封印が解けた事がわかるとアカツキに抱きつき静かに泣いた。アカツキはルナを撫でて落ち着くのを待った。
数分後、ルナは泣き止みアカツキから離れた。
「落ち着いたか?」
「はい。ありがとうございます」
「どういたしまして」
このあとアカツキは先程皆に言った事をルナにも伝え、
「私は一生アカツキ様に付いて生きます」
との言葉をもらいその場をさるのだった。
やっぱり奴隷商にいったら、呪い子のバッドステータス解除ですよね




