閑話 支配者達
卵があった。そして…
「うわっ、危な」
俺は攻撃を受けていた。しかもいろんな色のドラゴンに。
「何だよ!何もしてないじゃん!も~メンドクセェ!」
スキル外スキル【威圧】を使う。
スキル外スキル【威圧】
これは強者が持つスキルであり、その名の通り威圧をして相手に格の違いを見せつける物。と思われているが他にも使い方がある。例えば普通の威圧の副次効果の相手を止まらせる。や、威圧を強めてそのまま相手をショック死させる等である。まあ、この場合は相手と自分に大きな差がないとできないが。
今回おれが使ったのは前者の止まらせる方だ。因みに今の俺なら軽くショック死させる事もできる。
そして…………ドラゴンが墜ちた。
それを確認した俺は【威圧】を解き、ドラゴンに話掛けた。
「黒神龍ってどいつ?」
『我だ』
以外と答えてくれた。よっしゃ、あとは仲良くなるだけだな!
「そうか。俺はアカツキ。爺さんから聞いて契約に来たんだけど?」
『爺さん?アルフレッドの事か?』
「そうそう♪ところでさ、数が多くない?」
『ああ、その事か。アルフレッドがかえってから此処に来たんだ』
「へぇ。それよりさ、あの卵なに?」
『あれはドラゴンの卵だ』
「そうか。他にも訊いてイイか?」
『構わぬ』
◇◇◇◇◇
あれから暫く話を聞いていた。
簡単に説明すると、
1、竜は知能が低い。
2、龍の方が上位。
3、みんな神龍。
4、みんな此処でトップクラスの強さ。
5、みんな喋れる。
6、みんな単一属性特化
7、黒龍は万能
8、黒龍がトップ
9、卵は龍のやつ
10、卵に皆で魔力と神力(最上位神獣のみ持つ魔力の様なもの。俺も持ってる。魔力と同じ量しか持てない)を注いで最強のドラゴン育成計画をしてた。
11、契約してくれる。というか契約してくださいって凄い勢いで言われた。
12、因みに名前は黒龍以外もってない。
13、名前着けていいらしい。
14、育成計画手伝う。
15、神狼はもうすぐ来る。
16、神狼は喋れない
17、神狼は黒龍と同レベルで強い
18、神狼は小さくなれる
ということで契約を始める事にした。
結論から言うとすぐに終わった。でも内容があれだった。
1、絶対服従
2、兄貴イズマイライフ
なんだこれ。でもまあ、イイか。それと名前を付けた。
まず、火属性特化の赤神龍は【ソレイユ】、水属性特化の青龍神は【オー】、風属性特化の緑神龍は【ヴォン】、土属性特化の土神龍は【イスム】、光属性特化の白神龍は【リョミ】、闇属性特化の闇神龍は【キュリテ】、雷属性特化の黄神龍は【トネール】、氷属性特化の氷神龍は【グラス】にした。
え?簡単過ぎないかって?こまけぇ事は良いんだよ。
◇◇◇◇◇
俺達が契約を終えると狼がやって来た。
『主、奴が【神狼アーク】だ』
「OK。イスカ、説明してきて」
『わかった』
数分後、俺はアークと契約をした。
そして、
「クゥーン」
小さくなったアークとじゃれあっていた。可愛い、癒される。
そして、俺はここにきて思っていたことを皆に告げた。
「今日から此処を俺の物にします」
『『『えっ!?』』』




