第12話 王様と例のあれ
「一狩り行こうぜ!」
さて、問題です。俺は今どこにいるでしょうか?
答えは、辺境伯邸でした。前には変なおっさん(国王)がいます。
状況を説明すると、
帰ってくる→冒険者ギルド行く→国王がいる→拉致される。
OK?
国王に拉致されて連れてこられたのが辺境伯邸でこの状況に至る。
「一狩り行こうぜ!」
「お断りします」
「…………冗談だよ」
冗談のくせに何でそんな悔しそうなんだよ。
「それで何で俺を拉致ッたんですか?」
「そこに君がいたからっ」
「そこに山があるから、みたいに言わないでくれますか」
「本当は話を訊きたかったからだ」
「話?」
「ああ、Sレートを倒して、最年少最速でランクS。しかもSS級、つまり伝説級のアイテムを作れる。興味深い」
(今、鑑定を使ったな)
「見えませんよ。その程度じゃ」
「何の事?」
「止めておいた方がいいですよ。陛下?」
「ハンスこそやめてくれ。その陛下っての」
「じゃあ止めろ、シグ」
「わかった。悪かった、アカツキ君」
「いえ」
「それで『ドゴォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオン』『GGGGGU RRYYYYYY 』『 RYUOOOOOO 』『 GOOOOOOOOOOOAAAAAAA 』何だ!!!!?????」
「大変ですッッ!!!東門の方からモンスターが押し寄せて来ました」
「さっきの音は!??」
「壁に攻撃された音です!!」
「損害は!?」
「壁が一つ破られそうです!」
「何!?」
「モンスターは!?」
「モンスターは総勢3万を越えていると思われます。ゴブリンやオーク多く、そして………」
「そして何だ?」
「そして……S ~SS+ のモンスターが千はいると思われます……」




