第11話 八つ当たり
分かる人には分かる下品な表現があります。
「うぉらァァァァァア!!!」
「死ねや!!!ガキィィィィイイイ!!!!」
「殺れお前ら!!《火球―ファイヤーボール―》」
「ヘイッ!《水球―ウォーターボール―》」
「くらえ!!」
「………………はぁ」
俺は今、20人程の盗賊を相手にしていた。はぁ、面倒臭い。しかも匂いも臭い。そしてイライラする。これも「一狩り行こうぜ!」のせいだ。何で国王と豚キング(オークキング)を殺らなきゃいけないんだ。もう良いか………。
「《雷の暴嵐―ライジングテンペスト―》」
軽~~~く魔法を使ったら全員逝ってしまった。今日はさんざんな日だ。
アジトの中でも調べるとすr……
ガサガサッ
「あっ」
「グギャァイ」
「セイッ」
「グギャァイ!?『ストンッ』」
おはよう豚キング。そしてサヨウナラ。ていうかボッチなんだな豚キング。可哀想だな豚キング。来世(在るかしらんが)では、ボッチ卒業するんだぞ。
さてお宝は在るかな?
まずはここから。
臭い。なにもなし。
次はここ。
生臭い。何かで濡れている布以外なにもなし。
次はここ。
武器と宝石、それと金貨一枚。
最後はここ。
〇〇臭い。汚れた(複数の意味で)女性が5人と幼女が1人。死んでる。
俺は女性たちの弔いをして、盗賊共を燃やして盗賊のアジトを後にした。
帰り道、出てきたモンスターは八つ当たり気味に新魔法の実験台にした。




