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異世界転生~チートで異世界を楽しめ~  作者: 玉鋼バンブー
第2章 辺境の街タルカ編
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第9話 前兆の予感

俺がタルカに来てから2ヶ月が過ぎた。

 そして今日も冒険者ギルドでクエストを受けようとしていた。


「アカツキさん、支部長が呼んでいるので来ていただけますか?」

「わかりました」


 支部長が呼んでいる?何か用があるのか?そんな事を考えているうちに支部長室についていた。


「支部長、アカツキさんをお連れしました」

「入ってくれ」

「失礼します」


 中に入ると辺境伯と支部長がいた。何か嫌な予感がする。


「座ってくれ」

「はい」

「早速本題に入らせてもらう。内容はSランクへの昇格だ。この2ヶ月でクエスト完遂数100件、しかもその他にSランクモンスター討伐数17体だ。どういうことかわかるか?」

「いえ」

「はっきり言って異常だ。ソロでSランクを17体も殺る何てのは。まぁそこは置いておくとして、やってることがSランクの度すら越えてるってことで昇格させる。本当はSSでもいいと思うんだけどな。わかったか?」

「わかりました」

「じゃあ、プレートを貸してくれ。S~SSランク用のミスリルプレートに変えるから」

「わかった」


「さて次の話だ。さっきもいった通り異常だ」

「何が?」

「モンスターだ。少なくともSランクのモンスターが17体も確認された。おかしいと思わないか?」

「おかしい?何が?」

「いいかい、アカツキ君ここがいくら辺境でもSランクモンスターがホイホイいるわけじゃ無いんだ」

「そうなんですか」

「いままで、Sランクモンスターが複数……2体程度だが表れたのは15年前の大侵攻の時だけだ」

「大侵攻?」

「モンスターが大群で攻めてくる事だよ」

「それでまた、大侵攻が起こるかも知れないと?」

「そうだ。でもそれでもおかしいんだ。この規模は?前例があるとすれば1400年前だけだ」

「1400年前?」

「知らないのか?魔神が魔人族と悪魔、モンスターを率いて他種族に侵略を開始したのを」

「知らないな。それでどうなったんですか?」

「魔神は当時の勇者によって封印された。そしてその侵略の中に高ランクモンスターを多く有したものがあったんだ。それが今回に酷似している」

「つまり…………」

「魔神が復活するかも知れないってことだ」


 凄い事を聞いてしまった。でも、これって俺が聞いてよかったのか?


「更に国王陛下が近日タルカにいらっしゃる」

「は?なんだって?」

「陛下がここにくる」

「それで?」

「警備を厳重にしないといけない」

「それで?」

「もし大侵攻が来たら頼む」

「わかった」

「失礼します。プレートが完成しました」


 俺はプレートを受け取り、ギルドを後にした。


 ■■■■■■■

 アカツキ・ユウキ

 Sex:M

 Age:10

 rank:S


 討伐モンスター:

 火竜 S

 炎狼 S


 ■■■■■■■


◇◇◇◇◇


「イケニエ……ニンゲン、魔神様ノタメニ……」

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