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異世界転生~チートで異世界を楽しめ~  作者: 玉鋼バンブー
第2章 辺境の街タルカ編
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第8話 辺境伯再び

 時刻は午後3時、俺は辺境伯邸にいた。何故こんな事になっているのか俺は思い出していた。


 ◇◇◇◇◇


 冒険者ギルドを出た俺は滞在している宿屋に帰っていた。

 宿屋に帰り、昼食をとると風呂を借りて体を休めていた。そして自室へ戻って魔法で創った空間でとあるマジックアイテムを作っていた。休憩をしようと空間から出ると宿屋の女将さんが俺を呼びにきた。どうやら俺に来客らしい。


 俺が客に会いに行くと客はこの間の執事さんだった。話を訊くと辺境伯が俺に用事があるとの事だった。そして俺はそのまま辺境伯邸へ連れていかれた。


 ◇◇◇◇◇


 10分程待っていると辺境伯がやって来た。そして話し合いが始まった。


「アカツキ君、君に相談したい事がある」

「なんですか?」

「リリーの誕生日プレゼントには何が良いのかわからないんだ!」


 何だそりゃ。俺に相談することじゃ無いだろ。


「帰っていいですか?」

「ダメだ。頼む、お願いだ!相談に乗ってくれ!」


 スゴい必死で頼んできたので少し引いた。しかも若干泣いている。これで辺境伯とかできるのか?俺の中でのイメージが崩れ去った気がする。これ以上はさすがにマズイと思うから話しだけは聞いてみるか。


「わかりましたよ。一応話は聞きます」

「ありがとう!アカツキ君」

「じゃあ聞きますけどいままではどうしてたんですか?」

「いままでは服とかをプレゼントしてたんたが………」

「どうしたんですか?」

「『自分は自分で護れるようになりたい』と言っていたのを聞いたんだ。それで何が良いか決めかねて今に至るということだ」

「それで候補はあるんですか?」

「あるにはある。だがどれもしっくり来ないんだ」

「どんな物を候補にしているんですか?」

「アクセサリータイプのマジックアイテムだな」

「そうですか。というかどれもしっくり来なくていい物が無いなら作ればいいじゃないですか」

「そうなんだが………どれも一流の物だったから作れないと思うぞ?」


 どれも一流の製作者の一流の作品だったのか。それじゃあ無理かもな………いや、待てよ?俺が作ればいいんじゃないか?爺さんから聞いた話だとこの世界で【上位魔導具作成】のスキルを持てる者はいないから実質ユニークスキルと言って過言ではないらしい。それならどの作品よりも良いものが作れる筈だ。


「そのマジックアイテムって俺が作っちゃダメですか?」

「別に構わないが作れるのか?」

「10分もあれば作れますよ」

「それじゃあ頼んでも良いか?」

「はい。もう作りますか?」

「ああ、頼む。見ていて良いのか?」

「構いませんよ。それじゃあ作りますね」

「材料はどうするんだ?」

「俺のを使います」


 俺はアイテムボックスから〈エメラルドドラゴンの魔石〉を【特殊作成】を使い小さく濃縮したものを1つと〈ルビードラゴンの魔石〉を小さく濃縮したものを1つと無魔結晶(純粋な魔力が濃縮されたもの)とミスリルと金を取り出した。辺境伯が固まっていた気もしたが無視する。

 まずはミスリルをブレスレットとネックレスの形に加工する。つぎに魔石等を固定する台座を作る。そこを彫り金を流し模様をつける。まず、ネックレスから仕上げに入る。台座にルビードラゴンの魔石と無魔結晶を取り付ける。そしてネックレスと合体させて完成。次はブレスレットだがこちらは時計としても使えるようにした。動力はエメラルドドラゴンの魔石で時刻は後で合わせることにした。因みにこの2つは後でリンクさせるつもりである。そして最後に付与を行う。付与を終えてできたのはつぎのような物だ。


 □□□□□□□

[ジェミニネックレス] SSS


 〈魔石付与〉

 《豪炎弾―ブレイズショット―〈付与〉自動追尾、50発同時発動》

 《灼熱地獄―インフェルノ―》

 〈魔結晶付与〉

 《天音の回復―アンジェラスヒール―》

 《完全なる防御―パーフェクトシールド―》

 〈付与〉

 認証

 リンク

 HP自動中回復

 MP 自動中回復

 物理攻撃無効

 魔法攻撃無効

 状態異常無効

 魔力消費中軽減

 自動防御魔法展開


 □□□□□□□


 □□□□□□□

[ジェミニブレスレット] SSS


 〈魔結晶付与〉

 《天音の回復―アンジェラスヒール―》

 《完全なる防御―パーフェクトシールド―》

 〈付与〉

 認証

 リンク

 HP自動中回復

 MP自動中回復

 物理攻撃無効

 魔法攻撃無効

 状態異常無効

 魔力消費中軽減

 自動防御魔法展開

 正確時刻表示


 □□□□□□□


「できました」

「………………………………………………」

「できました!」

「…………お、おう。ありがとう。それで代金だが……」

「要りませんよ。一つは俺からということにしておいていただければ」

「しかし…………わかった」

「それじゃあ、帰ってもいいですか?」

「ああ、ありがとう」

「いえ」


 俺はアイテムをわたすとそのまま辺境伯邸をあとにした。

 因みにリリーの誕生日は明日だったそうだ。




 





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