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第5話 小話
ちょっとしたお話です。
4年が過ぎ、俺は七歳になっていた。
そして、村の中では、天才と呼ばれるようになっていた。その原因となったのは一年前の事だった。
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当時六歳だった俺は同年代の子ども達と遊ぶことが多くなっていた。そして、この村では六歳になると教会で文字の読み書きや算術を習うことができた。その時点で、読み書きや計算を完璧に行っていたため、周囲の大人からも一目置かれていた。
そして、ある日猟師のおじさんが左腕をなくして帰って来た。部位の欠損等は上級の回復魔法を使わなければ治らないので誰もが諦めていた。俺は、おじさんに世話になっていたので恩返しとして、完璧に怪我を治した。それを見ていた村人たちから天才と呼ばれるようになってしまった。
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