第4話 先代とお勉強3
転生した日から2年が経ち、俺は3歳になっていた。そして、やっと魔法を使っていいようになった。
「よし、それじゃあいくぞい。《空間創造―クリエイトスペース―》」
時刻は、夜の10時くらい。俺と爺さんは、魔法の練習をするために異空間に行っていた。
「さて、今日から魔法を練習するわけじゃが、位階と階級はわかるな?」
この世界の魔法には、位階と階級と呼ばれるものがある。
階級は、最下級→下級→中級→上級→最上級となりその上に、禁級→傾国級→伝説級→神級と続く。
位階は、最下級から最上級までは、3つずつに別れている。よって、合計15位階まである。
禁級からは別れることはない。
「ああ、わかる」
「じゃあ、どこまで使えるかみてみるかのぅ?使ってみるのじゃ」
「分かった。《太陽神槍―ブリューナク―》」
俺が手始めに使ったのは、オリジナルの光属性神級魔法《太陽神槍―ブリューナク―》。前から考えていた魔法だ。
「どう?」
「いいのぅ。素晴らしいのぅ」
「そうか?」
「今のはオリジナル魔法じゃろう?」
「そうだけど」
「威力も十二分にあるし、みた感じ魔力も安定しておったしいいじゃろう」
どうやら合格点らしい。
「合成魔法も、やってみてくれるかのぅ?」
「分かった。《豪炎嵐―ブレイズストーム―》」
今度俺が使ったのは、火、風属性11位階合成魔法。この世界でも超一流に近い者しか使えないような魔法だ。
「よし、いいじゃろう。というよりここまでできるとちょっと寂しいのう……」
「………」
「それはそうと、他にオリジナル魔法は、無いのか?どうなんじゃ?」
「一応、創ろうと思ってたのはあるよ」
「ほう、どんなのじゃ」
「【分解魔法】」
「ほう、どれくらいで創れそうじゃ?」
「もう、もうできてる」
そう、俺はいくつか魔法を考えていた。やる場所さえあればすぐに使用可能なほど。
「じゃあ使ってくれるかの。的はこれじゃ《人形作成―クリエイトドール―》」
「分かった。じゃあやるよ。《分解》」
『【分解魔法】を習得しました』
俺が使うと、人形は、消えた。正確に言うと粒子レベルまで分解された(某劣等生を思い浮かべると良いと思う)。これは魔法も分解できる。他にも、これに似た《消去》の魔法もある。
「フム、魔法は教える事がないようじゃぞ。後は、鍛冶くらいかの?儂の持っている素材なんかを全て渡しても良いのう。そうするかの。アカツキよ、アイテムボックスは、使えるはずじゃの?」
「ああ」
「今から、おぬしに儂の持つアイテムを全て渡すから収納するのじゃ。それと、アイテムは、絶対に売ってはならんぞ」
「分かった」
そして、爺さんから俺は、アイテムを受け取った。