初めての強敵にまっしぐら!
どうも、読んでいただきありがとうございます。
やっとのことの更新です。遅れてしまって申し訳ないです。
今回は湊にとっての初の強敵です。
といっても、まぁ無敵の湊さんなんですけどね。
ではでは、お楽しみください。
本当に、お腹すいた。
かれこれ2日飲まず食わずの状態だ。流石に限界が近いぞと、身体が危険信号を発し始めてる。
気候がまだ、日本の夏上旬の暑さだから耐えられるもののそれでも湖や池などすら見つからないのが痛手だった。
拠点も水のある場所の近くにしようと決めていただけになかなかにきまらず、洞窟の横穴があるかと思えばオルトロスなどの強モンスターの住処だったりして使えない。
まぁ、2日間の間にゴブリンの群れに、何回か遭遇して20匹ほど狩った。
そのおかげで、だいぶステータスも上がってはきたんだが、どうやら同じモンスターを狩り続けると徐々にステータスの上昇値も下がるらしく、同じ量の取得は出来なくなった。
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ミナト・フワ 人間 男
年齢:18
職業:魔王
Lv.?
HP:6830/9230
MP:1500/1500
筋力:12000
魔力:1500
耐性:320000
敏捷:9200
命中: 6000
魔力耐性:測定不能
運:測定不能
スキル:剣術LV.3・抜刀術LV.2・統率LV.1
ユニークスキル:魔眼《解析》・魔の吸収・簒奪・スキル合成強化・成長促進《超速》・ステータス隠匿
称号:異世界の目・隷属を破る者・魔王の卵・吸魔の生き残り・死を乗り越えし者・復讐者・ゴブリンキラー
状態異常:衰弱《弱》
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運のいいことに群れを狩った際にゴブリンリーダーがいたらしく、運良く統率のスキルを手に入れることが出来た。
統率スキルは、部下や仲間を持ったときに、部下や仲間団体行動中に部下や仲間の能力値を底上げする便利スキル。
だから、このスキルを持っているモンスターや人がいたら先に倒せば後がだいぶ楽になるってことだね。うん。
他にも、ゴブリンキラーなる称号も手に入った。どうやら、ゴブリン・鬼神系に対して攻撃が5倍になる優れものだからありがたい。
⚪︎⚪︎キラーがあるならそれぞれ手に入るんだろうと直感した。
まるで、今の自分はゲームの中に居るんじゃないか?と錯覚させられるが、そんなこともなく、実際に痛みも感じるしHPが無くなれば死ぬ。辺りどころが悪ければHPが高くてもかなりのダメージを食らうことだってある。もちろん、ポリゴン状に消えることもない。
そして、何よりこの空腹感がこの状況が夢やゲームなどではないと教えてくれる。
そんなこんなで、目先の最優先事項は、食料調達と拠点確保。で、今のところの最終目標は、オルトロスを倒して、能力ゲット!
やべ。本当に、頭がクラクラしてきてる。
すると、豚の鳴き声のようなものが聞こえてきた。ついに、腹の減りすぎで幻聴まで聞こえてきやがった。
そう思ったのだが、あたりを警戒しながらゆっくり進むと、少し先にオークが1匹、川で水を飲んで休息をとっていた。
おいおいっ!まじで、豚がいやがるぜ!
これは、狩って焼いて食うしか!
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オーク《希少種》
Lv.90
HP:96000/96000
MP:3500/5000
筋力:9800
魔力:8500
耐性:5000
敏捷:4500
命中:10000
魔力耐性:8000
スキル:火属性魔法LV.1・風属性魔法LV.2・斧術LV.3・調教LV.2
ユニークスキル:モンスターテイム・精力増強
称号:歴戦の誇り
状態異常:なし
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おおー、しかも希少種というラッキーさ!
ちょっと強いのが気になるけど、今は構っていられない。総合的な能力値なら圧倒的に勝ってるし!
背後からばれない様に、背後からできるだけ近づき、会得した抜刀術と己の最大速度でオークに斬りかかる。
望み通り、深手を与えることが出来たらしく、少しよろけた。HPも、今の一撃だけで50000も削ることが出来た。
だが、ここで連撃をかければ良かったものを一旦呼吸を整えたのが行けなかった。
オークが消えた。文字通り一瞬にして跡形もなく。
辺りを見渡すと急に空が暗くなった気がした。寒気がしたので、咄嗟に後ろに思いっきりバックステップで避けた。
それと同時に、目の前一瞬前まで俺の居た空間が粉々に地面ごと吹き飛んでいる。
オークの斬撃だった。
そのまま、オークはこちらに向かってくる。咄嗟に、距離を取りつつステータスを確認し直すと、
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オーク《希少種》・称号解放
Lv.90
HP:46000/96000
MP:3000/5000
筋力:19600
魔力:17000
耐性:10000
敏捷:20000+5000
命中:15000
魔力耐性:18000
スキル:火属性魔法LV.2・風属性魔法LV.3・斧術LV.4・調教LV.3
ユニークスキル:モンスターテイム・精力増強
称号:歴戦の誇り《発動中》
状態異常:出血
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なんか、すごく危ない予感が。。。ステが跳ね上がってますよ...って、考えさせてくれる時間もないのかよ。
すかさず、オークが斧を横薙ぎしてきた。なんとか、受け止めようと試みるも、筋力ステの差が大きい為に剣ごと吹き飛ばられて、後ろにあった木を2本ほど粉々にしつつ動きを止めた。
「がはっ!!」
耐性の高さのお陰で、無傷に済んでいるものの、ステが高くても腹パンをされた時のような衝撃による肺の中の空気を押し出される感覚は健在だった。
くそっ!いくら俺の防御が高くても攻撃が当てられなきゃ意味がない。
また、瞬く間に背後に回り込まれる。どうやら、戦闘に関して頭が回るらしく敵の死角的確に突いて攻撃を行ってきている。
今度は、縦に。立て続けに横薙ぎに。こちらが体勢を立て直せば、再び背後に回り縦に切りかかってくる。
徐々にこちらの体力がジリジリ削られてくる。
恐らく致命傷を受けることはないとは思うけれども、ついこの間まで普通の人間だった俺には、素直に攻撃を受けつつ逃げると言う選択が出来なかった。
だが、オークもオークで頭が回るといっても相手の死角を基本的に突いてくるだけで、攻撃パターンは理解しつつあった。
まるで、そうリプレイを見ているように。そして、オークの姿がダブり少し先の動きを俺の脳が理解する。
そして、攻撃をよけることが出来た。
その瞬間、頭の中で違和感を感じる。何かを取得したようだった。
魔眼《解析・理解》・剣術LV.4を取得しました。
その瞬間、頭の中に様々な技が今まで普通に使っていたかのように、情報が駆け巡る。
その間にも、オークは追撃で横薙ぎを仕掛けてこようとするのが理解できた。
次で仕掛けて仕留める。いまならかてる。
そんな何とも言えぬ確信が俺にはあった。
ぐぉぉぉぉぉぉぉぉーーーー。
相手もこちらの動きが変わったのに気が付いたのか。理解していた動きが変化した。先ほどよりも遥かに早く敵の胴体を二つに割るように。スピードが跳ね上がる。
それでも、俺のやることに変わりはしない。
斧が己の胴体をかすめる瞬間に地面を蹴り、空中に飛び上がり剣を斧に対して斜めになるように受け流し、斧の攻撃をそのまま遠心力に変換し身体を捻りながら首から胴体に斬りかかる。
「うぉぉぉぉ。とどけぇぇぇぇぇ!」
ごがぁぁぁぁぁ。
オークの悲鳴をあげた。だが、ここで手を止めるつもりはない。確実に仕留める。
そのままをオークを飛び台にして己の全ての脚力で空に飛び上がり遥か頭上から降下しつつ、剣を突き出す形でオークの頭を貫いた。
オークは、今度は悲鳴をあげることもなく直立不動で絶命した。
初めての強敵に、しばらく呆然としていた。
どうでしたでしょうか?
結構長くなってしまいました。なかなか私的には短く区切って行こうと思っているのですが、、、どうしても長くなってしまいました。笑
次は、どんな風に進んで行くのか、お楽しみ頂ければと思います。
要望等々ありましたらコメントください。
あと、気に入って頂ければ、登録評価の程よろしくお願いいたします。
では、次話で会いましょう。