捕獲作戦から殲滅作戦へまっしぐら!
読んでいただきありがとうございます。
今回は、グロ表現を書くのに手こずりました。あんまりグロくないと思います。
今後、戦闘の場面ではグロくしていこうかと思いまする。
ふぅ。
では、本編の方お楽しみください。
酷いなんて生易しい言葉かもしれない。
そこらかしこに、ウェアウルフの一族と思われる人達の亡骸が転がっていた。
人なのかどうかすら怪しいほどぐしゃぐしゃになった遺体や手だけだったり上半身や下半身だけになっているものあった。
うわ....ここまでするのかよ。
ちょうど足元には、恐らく10歳前後の女の子の亡骸が転がっていた。
思わず、屈んで空いていた絶望しきったのであろう事切れた目を、閉じた。それと同時に、目の前から女の子の姿が消えて遠くへ飛んでった。
「汚らわしい。魔物共奴がっ!目に触れるのも罪だ。」
目の前の男が蹴り飛ばした。そう確信したら、怒りを通り越して憎悪がこみ上げてきた。
なぜそこまでする必要があるのか。俺には全く理解が出来ない。
麗奈も、この現状をみて耐えられなかったのか。胃の中の物を戻してしまったみたいだ。
俺は、麗奈の背中をさすりながら男に話しかけた。
「貴方がここの作戦責任者ですね?」
「あぁ。そうだ。アッシュという。まぁ、名前なんてどうでもいいがな。お前さんの話は聞いている。早速、こっちに来ては話を聞いてもらおうか。」
拠点と思われるテントまで誘われ、そこで詳しく話を聞くこととなった。
「まぁ、何をしてもらうかと言われれば、敵陣に突っ込んでもらう。何人か連れてな。で中で暴れてもらってる最中に、外から残り多数で突撃をしかけてウェアウルフを殲滅する。」
....殲滅?捕獲作戦とだったはずだが?
「捕獲占領作戦なのではないのですか?」
すると、アッシュは高笑いをし始めた。
「お前、本当にそうだと思っていたのか?だとしたら、面白すぎるぞ。あんな低俗な害虫共の捕虜なんていらない。殺してしまったほうが世の中のためだ。」
この世界は、本当におかしい。なんで、姿が少し違うぐらいでここまで扱いが酷いのか、俺には理解出来なかった。
だが、ここで反論や反発をすれば俺の命が危ないし麗奈の命にも危険が及ぶかもしれない。
耐えるしかないのか........
「分かりました。今すぐ敢行しますか?」
「あぁ。では、10分後に頼む。」
話が終わると、麗奈が話しかけて来た。
「湊くん。私、正直やりたくないよ........」
「わかるよ。俺だってやりたくない。けど、俺らには、隷属がある。逆らえば、俺たちがああなるんだよ。」
そう言って、俺はウェアウルフの亡骸に指を指した。
「だけどさ....だってさっ!私達は、何の為に呼ばれたんだろうね?本当に、あの人達が悪いことをしたのかな?私は、そんな気がしないよ。むしろ、私達の方が、悪い気がする。」
麗奈が俺に問いかけてくるが、俺にはそれに答えることができなかった。
善悪の観念は、結局のところ勝った側にしかない。つまり、蹂躙した側にしかない。それが世の中の弱肉強食の世界の常だからだ。
「仕方ない。生きる為だ。」
そういって自分に言い聞かせるしかなかった。
10分後、時刻通り作戦は開始された。
どうでしたでしょうか?
今日中にもう一話を投稿する予定でございます。
はてさて、ようやく主題に添えることができるようになると思います。
次回は突撃から物語の転機になる出来事が起きます。なので、結構長くなってしまうかもしれませんが、ご容赦をお願いいたします。
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では、次回投稿までもうしばらくお待ちください。