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過労死SEの俺、異世界で授かった【物質創造】スキルが万能すぎた。ポーション無限生成で大儲けしてたら、追われるエルフの少女を助ける羽目になったので、ついでに巨大組織も“創造”の力で壊滅させます。

作者:sick
降り注ぐ蛍光灯、鳴り止まないキーボードの打鍵音、そして、日に日に濃くなる隈。
システムエンジニアの相馬 巧(そうま たくみ)の世界は、バグと仕様変更、そして終わらない納期だけで構成されていた。心身をすり減らし、何のために生きているのかさえ分からなくなったある日、彼の意識はあまりにもあっけなく途絶える。享年28歳。死因、過労による急性心不全。

次に彼が目覚めたのは、慈悲深き女神の御前だった。
あまりにも報われない彼の死を悼んだ女神は、お詫びとして、剣と魔法の異世界『エルドラ』での新たな人生と、一つのユニークスキルを授ける。

その名は【物質創造】。
――術者が構造を完全に理解した物質を、魔力を消費して無から生成する。

それは、彼のSEとしての『解析』と『構築』の能力に最適化された、神の領域にすら達するポテンシャルを秘めた規格外の力だった。

異世界の森で目覚めたタクミは、早速その能力を試す。ゴブリンとの初戦闘では、武器を創るのではなく、地面を罠に変えるという機転で危機を脱出。街に辿り着けば、薬草の構造を解析し、ポーションを無限に生成。あっという間に大金を手に入れ、夢のスローライフは目前かと思われた。

だが、彼の運命は、一人の銀髪のエルフの少女との出会いを機に大きく動き出す。
奴隷商人に追われていた少女、ルナリア。彼女は、病に蝕まれた故郷の『守護樹』を救うための秘宝【星屑の砂】を、街の闇を牛耳る巨大商業ギルド『黄昏の天秤』に奪われてしまっていた。

ただの金儲けや自己防衛のためだけではない。初めてできた守りたい存在のため、タクミは巨大な陰謀の渦中へと足を踏み入れることを決意する。

戦闘は素人。だが、彼の武器は剣でも魔法でもない。SEとして培った論理的思考と、規格外の【物質創造】スキルそのものだ。
敵の裏をかく情報戦を仕掛け、戦場そのものを自らに有利なように“創造”し、絶望的な状況を知恵と策謀で覆していく。

これは、色褪せた世界で無力に死んだ一人の男が、神の如き力を手にし、大切な仲間と共に運命を書き換え、やがて世界の理をも創り変えていくことになる、規格外の異世界成り上がり譚である。
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