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ワンスピリット・ハンドレットゲーム

こんにちは、作者のはるぽんです。

この作品は不定期で投稿していきます。

この作品が良かったや続きが読みたいという方は

コメントや評価をしていただけると嬉しいです。

そういうことをしていただけるとモチベが上がり、続きが出ると思います。

~キーンコーンカーンコーン~

6時間目の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。「ようやく授業終わった~」「こっから部活か~」「掃除だるっ」クラスメイトの声が聞こえる。教室の端で淡々と教科書をまとめロッカーに持っていく俺。そう、おれはボッチだ。たまにクラスメイトに話しかけられる程度のボッチだ。身長169cm体重52.1kgというザ普通のボッチだ。「終礼まで長いな、はよ座れよ!」と思いながら何も言わずに自分の席に座って見ているボッチだ。そんな俺にも唯一の特技がある。それはゲームが多少うまい!ってことだ。勉強もあるし、アニメも見るからそこまでやりこみまくってるわけではないがあるゲームで上位2%くらいの成績を残したというちょっとした自慢話はある。かと言ってめちゃくちゃ上手いわけではないし、プロの選手と比べたらまだまだだ。そんなことを考えていると終礼がようやく始まった。地味に長い先生の話を聞いて配布物を貰い「学校便りなんか誰が読むんだよ」と思いながらファイルに入れ鞄の中にしまった。そして礼をする。「気を付け、礼。」「「「さようなら。」」」そう言い鞄を持ち、帰路に着く。鞄を自転車の籠に入れるとハンドルと籠の部分が鞄の重さで横に向いた。そして倒れそうになる自転車を抑えて自転車のカギを持ち、開錠した。自転車を押して人ごみの中を歩き、校門の前まで出た。そこから自転車に乗ろうとした瞬間、生徒のしゃべり声が聞こえた。「『ワンスピリット・ハンドレッドゲーム』って知ってる?」「あの都市伝説のやつだろ?眉唾だろ~」「いやいや、本当に失踪したって噂もあるんだって。ウェブサイトに飛んで...」オカルト系の話か。と思いながら自転車に乗って帰った。家は学校から15分ほどのところにある。さっきの『ワンスピリット・ハンドレッドゲーム』なぜかこれが頭から離れない。そのまま家に着いた。白い壁にグレーの屋根がついているいたって普通の一軒家だ。自転車を置き、玄関に入る。「ただいま~」家の中は無音だ。父は仕事、母はパート、妹は部活をやっておりこの時間は俺意外誰もいない。そして自分の部屋に行き荷物を置き、飲み物を取りにリビングに向かいながらスマホで『ワンスピリット・ハンドレッドゲーム』について調べた。すると一番上にそれらしいリンクが出た。それを押すと『ワンスピリット・ハンドレッドゲーム』と言う文字が出た。そして下にスクロールしていくと、『ライフ1のスリリングさを味わえ!!』『新感覚!超体験型ゲーム!!』という売り文句が書いてあり、さらに下に応募ページがあった。そこにはニックネーム(ゲーム内ではこちらで表示されます)、本名、住所、電話番号またはメールアドレスの記入欄がありその下に送信ボタンがあった。そして下に見えないような小ささで注意事項とあった。注意事項には気づかず、興味本位で応募ページに入力していく。


ニックネーム ホーリーストーム

本名 五十嵐 聖人

住所 **県**市**区**********

電話番号 080-****-****


「よし、入力完了。だけど、ほんとに送っていいやつなのか?」それを考えること5分、「ただいま~!!」という大きな声が響いた。お母さんが帰って来た。「びっくりした~!」「驚いた?どっきり大成功!!」と言って自分の部屋へと向かった。すると聖人の携帯から「ピロン」と音が鳴り、送信完了の文字が出ていた。「は?」聖人は唖然とした。お母さんが驚かしたのと同時に送信を無意識で押してしまっていたのだ。そして画面を見ると元の『ワンライフ・ハンドレッドミッション』と書いてあるところに戻っていた。「お金の請求とか来ないよね?」そう独り言を言って心配になりながら部屋に戻った。そしてベットで横になったその瞬間、急激な眠気に襲われた。「あれ?なんでこんなに眠たいんだ?」目を開けられなくなり意識は遠のいていった。


そして起きると白い何もない空間にいた。「夢か。」そう思うと「ようこそ『ワンスピリット・ハンドレッドゲーム』へ」と言う声が聞こえ、白い世界の中に一人の女性とウェブで見たロゴが映し出された。それに困惑し「ここはなんなんだ?」と声に出さずに考えていると、女性が「ここはあなたたちの世界とは全く違う場所です。そして試験会場でもあります。注意事項に書いてありましたよね?」聞いた。しかし心当たりのない顔で「注意事項?書いてなかった気がするが。」聖人がそう言った。そう言うと何もない空間からポリゴンのエフェクトと共にスマホが現れた。そして女性は聖人に画面を見せる。そして笑顔で答えた。「ほらこの下に。」「ちっさ!!」聖人は大きな声で反応した。「気づくわけないでしょこんなの!!」と怒り気味に言うと「すみません、クレームは受け付けておりません。」と笑顔で対応された。「とりあえず、私がここに呼び出されたのはこの世界のルールを説明するため。ということでルールを説明いたします。『ワンスピリット・ハンドレットゲーム』これは文字通り1つの魂で100個のゲームをクリアしていただくというゲームです。ですが従来のテレビゲームやスマホゲームではなく体験型のゲームとなっております。あなたたちの世界で言うとVR、創作作品などでいうと異世界転生に近いものでしょうか。そしてゲーム内ではミッションが課されます。そのミッションをクリアすることで次のゲームに行くことができます。そして100個のゲームすべてをクリアすると、一つだけ好きなことを叶える権利が得られます。」聖人は質問しようとした。「それじゃあ、」それを遮るかのように答える。「そして、あなたの考えていること2つにも特別にお答えしましょう。まず一つ目、ゲーム内で死んでしまったらどうなってしまうの?という問いの答えは『現実世界でも死んでしまう』端的に言えばこれです。この世界は魂の世界。つまりあなたの魂をここに持ってきており、E-01182008にある体は魂のみ抜けた仮死状態のようなものです。そしてゲーム内では魂をキャラクターに入れて過ごしてもらいます。そして魂と身体は深い関係があり、魂が身体に入っている状態で身体が死んでしまうと一緒に死にます。ですので現実世界の体は仮死状態が永遠と続くので死んでいることと同義ということです。」「ちょっと待って、そんな危険なところに行くとか聞いてないんだけど!?」聖人は焦って大声で言った。「注意事項に書いておりますので」と淡々と答えた。「だからそれも!」「はい、クレーマークレーマー。」と話を遮られた。「そして2つ目、今から帰れるのかどうか。でしょ?」「あぁ、それを聞きたかったんだ!!」近寄りながら言った。「なんと、」希望に満ち溢れた声で言う女性、急に笑顔を取り戻す聖人。そして溜めた後に「それはできません。」「出来ねぇのかよ!じゃあ溜めるな!!」と聖人のツッコミが炸裂した。それに対し、「クレーマーさん、うるさい」とすかさず言う女性。「クレーマーじゃねぇわ!!」とまたもやツッコミを入れた。「冗談はこれくらいにしておいて、まずは最初のゲームを選んで」と言うと5つの世界を見せた。「それじゃあ説明していくね。」「なんか、口調が変わったな。」聖人はジト目で見つめた。それを無視して喋り続けた。「1つ目は剣と魔法のファンタジー、『イリュージョン・クロニクル』というMMO用で作られたゲーム。MMOじゃない代わりにNPC多めに改良してあるし、そしてNPC自体も調整してあるから一人でも大丈夫!次に行くね、2つ目は超巨大バトロワが体験できる『バトリア・バトロワ』という対戦好きにはたまらないゲーム。このゲームは最大999人同時プレイが可能なバトルロイヤルゲームで基本的に銃で戦うんだけど、盾や車とかいろいろなものを使って最後の一人になるまで戦うの。今回はNPCだけどちゃんと喋れる機能も付けてあるから。それとこのゲームは3人プレイね。そして3つ目、これは荒地を開拓して街を作る『のんびりタウンマップ』っていうゲーム。何もないところからいろいろなものを作って街にするっていう街づくりゲーム。自分だけの街を作ってつなげて都市にしたりもできるゲームよ。そしてこういう死ななそうなゲームでも時間経過とかでイベントが起こるようになってるから安心しないでね。で、4つ目は実体験RPG『アルカディア』大自然を探索しながら冒険を進めるRPGゲーム。コマンド操作ではなく実際に戦う体験型なので大迫力で楽しめる!そして最後、5つ目が横スクロールタップアクション『ジャンピング&ラン』走りながらジャンプをして障害物や敵を避けたり倒したりして進むアクションゲーム。加速床や反重力、重力変化など様々なギミックを掻い潜ってどこまで走り続けられるかというゲーム。この5つのゲームの中から選んで。」「『イリュージョン・クロニクル』『バトリア・バトロワ』『のんびりタウンマップ』『アルカディア』『ジャンピング&ラン』の5つか。」「それと言い忘れてた、5つゲームをクリアすると1つ好きなスキルをあげるんだった!いっけなぁ~い!」ぶりっこ全開でてへぺろみたいな感じで言ってきた。「一番大切なやつじゃねぇか!さっさと言えよ!!」聖人の言葉を無視して喋り続ける。「今もスキル一つ貰えるけど、どうする?」と言うとスキルの一覧表を見せた。スキルはとんでもない数があった。鑑定や反射、神速などいろいろなものがあったが一つだけとんでもないものがあった。


スキル 大天使の加護

1日に1回、死を無効化し状態を回復させる。


「これしかないだろ!!」と言い決めた。「あら、これは抜いておくはずじゃなかったけ?まあいいわ、大天使の私の加護をあげるわ。と言い授けた。」


スキル 大天使・ミカエルの加護

1日に1回、死を無効化し状態を回復させる。

自動治癒 LUK値補正 特殊状態耐性


「えっと、あんたミカエルだったの!?」「そうだけど、正直面倒な雑用を押し付けられるから嫌なんだよね~。あれ、私の加護でおまけが付いちゃったか。まぁいっか、そこまで変わらないでしょ。それよりゲーム決めた?」ミカエルは適当に聞いてきた。最初の雰囲気との全然違う。「うーん、決めた。まずは『アルカディア』にする。理由は『イリュージョン・クロニクル』は多人数戦を想定して作られているから難しいと思う。そして『『バトリア・バトロワ』と『ジャンピング&ラン』は操作感を掴まないといけないからいきなり実践は無理。そして『のんびりタウンマップ』は時間経過で何が起こるかわからないから対応力を身に付けないといけない。そうなるとRPGの『アルカディア』は最初の操作感も分かるし、チュートリアルで戦い方も学べる。だから『アルカディア』が一番死ぬ確率が少ないと思う。だから『アルカディア』で。」聖人はそう答えた。すると「分かった、だけどくれぐれも気を付けなさいよ。私も見てるから。」と言ってゲートと呼ばれるその世界に繋がる扉を用意した。「行ってきます。」と聖人が手を振ると「頑張ってね」ととミカエルが言い聖人はゲーム内へと旅立って行った。

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