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新たな旅

宗教国家を旅立ったちがや達一行

 馬車に揺られ、街道を走る

 各々で馬車の椅子でのんびりと過ごしていた

 目指すは商業と学問の国、商業国家である

 商業国家は大陸の南に位置しており、とても温暖で過ごしやすい国だという

 これから夏本番、過ごすなら商業国家だろうとちがやの案だった

「商業国家って海があるんやろ?水着でも作って売ろうかな」

 暇になったちがやがぼんやりとそんなことを考えているとルナが呆れたようにツッコミを入れる

「なんで着ないのよ・・・売るのもいいけど海で遊ぼうよ」

「ルナお姉ちゃん、大きいですもんね・・・」シュン

 ルナと自分の成長しない胸を見てズンと暗くなるリリス

 それに呼応するようにビシリとちがやが宣言する

「リリスの言う通りや!そのデカい乳見せつけられるぐらいなら売ったほうがマシや!」

 ルナの巨乳の横で貧乳の二人が悲しそうに立ちすくむ姿が目に浮かぶ

 大きさを比較するなら

 ルナ>>>越えられない壁>ちがや>リリス

 である

 遊びたいのは山々だが、理不尽な事実は知りたくない二人なのだった

「別に見せつけてるつもりはないからね!?」

 ワタワタと真っ赤になったルナが否定する

「まぁ、ルナも目立ちそうやけどもっと目立ちそうなマッチョがおるんやけどな」

「ん?」

「ジェイソンお父さんには、半袖シャツと短パンが似合いそうですね」

 2メートルの身長、鍛え抜かれた肉体

 それに半袖シャツと短パンという夏の男をイメージした

「ふむ、いいな」

 ジェイソンも悪くないと頷いている

「あっちに売ってへんやろか?なかったら作ってもええな」

「売り物でジェイソンのサイズある?多分ピッチピチになるわよ」

 そう、この世界にジェイソンサイズの服はほとんど売られていない

 日本ならXLなど売ってはいたがこちらには着る人が少ないのだ

「確かに・・・なんなら力入れたら破れる気がしてきたわ」

 ギチギチパァンと弾けるTシャツが目に浮かぶようだ

「というか皆泳げるの??私は無理だけど」

 海があるということではしゃいでいた一同が一気に静かになる

『・・・・』

 誰も目を合わせようとしない

 どうやら全員泳げないようだ

「全員泳げないなんて・・・なんか不安になってきたわ」

「ジェイソンならすぐ覚えるやろ!知らんけど!」

「私はそもそも海自体見たことがありません・・・」

 リリスは顔を赤らめて下向いた

 そんなリリスを慰めるように説明してくれる

「宗教国家は大陸に囲まれているからな・・・帝国もだった」

「ジェイソン!!お前だけが頼りなんや!うちはプールなら泳げたけど海は自信ないからな!?」

ジェイソンにしがみついて頼りにしてみるがそういえばこいつ映画の中で溺れてたなと思い出す

 「善処しよう・・・」

海はジェイソンの手にかけられてそのまま国境前の街まで走り続けるのであった

 

 宗教国家 国境前の街

 国境前ということで人通りも多く

 賑やかな街並みが広がっている

 出店を並べる商人

 料理を売る店など見ているだけでも楽しい光景が広がっていた

「国境まで遠いな・・・今日はこの街で一泊やな」

 ちがやが提案するとルナが疑問を問いかけてきた

「夢境は使わないの?」

「あれもええけどうちら金使わなすぎやからな。ちょっとは街に金落とさんと」

 夢境はちがやの想像次第に何にでもなるがその分金は使わないし旅の雰囲気もなくなる

 故にできるだけ宿を使っていきたいとちがやは考えていたのだった

「それもそうね!ご飯が美味しい宿がいいわね!」

 同意するルナだがその目には美味しいものしか写っていないようだ

「素材はまだ取っておくか?」

 ジェイソンが冒険者ギルドに視線を送りながらちがやに問いかける

「せやな。せっかくやし商業国家についてから売ったほうが高く売れるかもしれん。」

 宗教国家でしか取れない素材があれば商業国家までまって売ったほうが高値がつくだろうと保留にすることにした

「わかった」

「活気がありますね」

 賑わう街をキラキラした目でリリスが見渡している

「商業国家と繋がってるから貿易が盛んなんやろ。」

「店主さん、この串焼きください!」

 ルナは早速店主から串焼き買い美味しそうに頬張っている

「あいよ」

「もう買ってる・・・相変わらずよーくうなー」

 ちがやはそんなルナをみて呆れて肩を竦める

 そんな時、横の方から女性商人らしき人から声をかけられる

「そこのお嬢さん達、もしかして旅人かい?」

「せやで!よーわかったなー!」

 ちがやは笑顔で応える

「商人やってたら大体わかるようになってくるのさ。商業国家に行くのかい?」

「そうなんや。思ってたより国境まで遠くてな。この街でええ宿知らんか?」

「それならワタリドリって宿がいいよ。飯もうまくて宿も綺麗だからおすすめさ」

「ワタリドリやな!ほな、これ買わせてもらうわ。」

ちがやは銅貨を差し出し商品を受け取った

 「まいど」

「もぐもぐ・・・宿見つかったの?」

 いつの間にか合流したルナが更に串焼きを増やして帰ってきた

 ルナはもぐもぐと食べながらちがやに問いかける

「せやけど宿まで待てんかったんか?まぁ、ええけど」

そんなルナに呆れつつもちがや達は教えてもらった宿『ワタリドリ』を目指すのであった。


 ワタリドリ 受付

「個室は満室か・・・まぁ、ええか。おっちゃん、その部屋で頼むわ」

ちがや達はお年頃だがジェイソンが一緒にいてもいいと考えているので余っている団体用の部屋を借りることにした

 「まいど」

「お風呂はありますか?」

「あるよ。1階の奥にあるから好きな時に入ってくれ」

 受付からも見える

 どうやら露天風呂付きらしい

 これは入らねばと早速入ることにした

「ありがとうございます」


 ワタリドリ 露天風呂(女湯)

「ふ~疲れが取れるなぁ~!リリスは初めての旅やったし疲れたやろ?」

 ちがやが湯船に背を預け手を広げながらリリスに問いかける

「はい・・・こんなに体力が必要だとは思いませんでした」

「わかる・・・最初は私もそうだったよ。ちがやってペース早いからすぐクタクタだったもの」

 ルナも肩まわりや足を軽く揉み疲れを少しでも取りたいのが見てわかった

「あ、リリスも筋肉痛になるかもな。ルナもそうやったし」

「あの時のことは忘れて!」

 ルナが筋肉痛で動けなくなったことを思い出しはずかしいと顔を赤くしたりして

 しばらく使ったあと夕飯のために風呂から出るのであった

 

「美味しい!!」

「さっき食ってたのによく食えるもんやな・・・栄養全部胸にいってへん?」

「お風呂入って消化されたのよ!ちがやも食べてみてよ!」

「お、これはええな。結構好きな味かも」

「多くないですか・・・これ」

「旅は体力使うからこれぐらい食べなあかんで?うちとそんな体格変わらんしいけるいける」

「は、はい!」

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