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胡蝶、孤児を助ける

猊下に謁見した後

ちがや達は大司祭のことを調べるために孤児院にきていた

情報といえば女性のネットワークやとちがやのアイデアからだった

それに孤児院には子供達もいる

子供らしい観点で何か見ているかもしれないと思った

その考え正しく、案の定大司祭の不審な行動と噂の情報が手に入った

大司祭が連れいった子供の行方を辿れば何かわかるかもしれないと思いポチに頼みにおいを辿る

ポチはにおいを辿るとこっちだと言わんばかりに突き進んでいく

街の裏路地の薄暗い場所を通り抜け

なぜか行き止まりの壁で止まるポチ

「ポチ、行き止まりやぞ?」

「この下です」

ポチが示す床を調べると一つだけ出っ張っている石ブロックがある

そこを踏むとみるみるうちに地下への道が開きちがやは警戒しながらも中へ入ることにした

地下への道は暗くてよく見えないためルナが魔法で照らしだす

しばらく進むと鍵がしまった鉄製の扉が現れる

「鍵がかかってる・・・」

「壊すか?」

「まだ騒ぎを起こすのは危険かも・・・」

ルナの言う通りまだ何も分かっていない

無意味な破壊はあとあと困るかもしれないと思い静かに突破する方法を思考する

鍵を創造してもあっていなければ意味が無い

変質の能力を使うと目立ちすぎる

あれでもないこれでもないと頭を抱えているとジェイソンがナタを取り出し扉に向かって振り抜いた

「あれ?もしかして留め具だけ切ったんか?」

そういえばこいつホラー映画出身だから音を立てずに侵入するのはお手の物だったと思い至りまぁ、ジェイソンだしなと納得する

そして、扉の奥を進むと今度は広い部屋に出る

「不自然なほどなんもないな~なんやこの部屋」

何も無い広い部屋

痕跡も何も無い

ここまできてこんな何も無い部屋は明らかに変だと思い室内を調べるもやっぱり何も無い

でもそこにはちがやには見えない魔法の仕掛けが施されていた

「幻惑の魔法ね・・・ほら、ここに道がある」

ルナが幻惑の魔法を暴くと部屋には複数の扉がありそこにはそれぞれ部屋があるようだ

幻惑の魔法が解かれたせいか心做しか気配までする

この先には確実に何かいる

そう思って部屋を開けるとそこには捕まった子供達が詰め込まれていた

「子供!?ちゅーことはポチ!」

「この子がにおいの子供です」

ポチがしめした子供は酷く衰弱している

他の子供達もぐったりとしていて入ってきたちがや達に助けを求めることもしなかった

「待って!回復はしない方がいい・・・この部屋も幻惑の魔法がかけられてる」

回復しようとするちがやを止め幻惑を解除するとさっきまで反応しなかった子供達が消える

そしてそこにはニオイの元の子供だけが残った

嫌な予感がし他の部屋も調べてみると他の部屋の子供は既に息を引き取っており残ったのは生きているニオイの元の子供一人と死体が3人分

ちがやは無限マジックバックからポーションを取り出し生き残った少年に飲ませる

幸い、1人だけ救い出せた

でも・・・でも・・・

逆に言うと一人しか助けられなかった

その無力感がちがやの胸を駆け巡る

唇をグッと噛み締めていると少年が話しかけてきた

「助けてくれてありがとう・・・お姉ちゃん達・・・異端審問の人かと思った」

「異端審問?大司祭じゃなくて?」

「途中までは大司祭だったけど途中から変わったんだ。引き渡されたって感じだった」

ということは大司祭が何らかの理由で異端審問官に売った?

異端審問官は母も気を付けろと言っていた

だとするとここにいるのは危険かもしれない

そう思った時にはもう遅く暗闇からゆっくりと足音が近付いてくる

「おやおや、扉が壊れていると思ったら邪教徒が紛れ込んでいましたか 」

黒いローブにヤリのマーク

あぁこんなところにも・・・と考えていると男は禍々しい黒い魔石を取り出して魔力を与える

「ちがや!」

「んな!?」

その男から出た黒い触手は結界を突き破りちがやを庇ったジェイソンの肩に突き刺さる

血がぽたぽたと滴りちがやが青ざめる

「ジェイソン!!」

「心配するな・・・」

ジェイソンは血を流しながらも触手を手で掴み引き抜く

ルナも慌てているが今は回復だ

そう思ったが先程ルナが回復を止めたことを思い出す

無限マジックバックもさっきの衝撃で遠くにある

睨み合うこの状況で不用意に動く訳にはいなかない

ポタリポタリ

血が流れる音が静寂の中響き渡る

ジェイソンは今まで怪我という怪我をしたところを見たことがない

それ故にちがやは焦っていた

いくらジェイソンでも血を流し過ぎれば死ぬ

だから必死に頭を回転させるが焦りのせいで何も思い浮かばない

そんな時男の背後から小さな光が輝いていることに気付く

ルナは何もしていない

ジェイソンもだ

だとしたら・・・

「ホーリーバースト」

「リリス!?」

「かはっ!?なぜ突然・・・気配はしなかった」

「そうか!うちのローブ!」

リリスはこの国で一番狙われている

だから常にこのローブを被るようにしていた

それ故に気付かなかった

背後に立ち魔法を唱えていた聖女リリスの存在に

「この地下にかけられてる幻惑の核も破壊しましょう」

リリスはそういうと星杖を構え部屋の各所を的確に撃ち抜いてゆく

そうするとガラリと空気が変わりそこが祭壇であることがわかった

そして男はジェイソンに捕らわれ無力化された

血を流していたジェイソンはリリスに治療され完治している

小さくて可愛いリリスだが伊達に聖女をやっていない

その力はちがやが渡した星杖により更に強化されていたのだった。

その光は人々を癒し勇気を与えた

その光は人々に笑顔を与えた

そしてそれをできる聖女としての役割

リリスはホコリに思っていた

優しく微笑むリリスを見たちがやは記憶がフラッシュバックし元の肉体のことを知った

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