胡蝶、聖女のために準備する
先日、リリスの守りを固めるために「結界くん」を渡したことでとりあえず防御面は確率できた。だが、リリスの話によると魔法を使えることが判明した。それも回復、解呪、神聖攻撃魔法上級も使えるいう。
ちがやはそれにふさわしい武器も作ることにし何がいいか相談した結果
星杖を作り彼女専用装備にした。
この杖は魔力を増幅させてくれる効果がついており回復も攻撃もとてつもない範囲と威力を出すことができた。解呪の力もパワーアップし今まで解呪できなかった強い呪いすら一瞬で解呪できるようになるという。
そしてちがやは天罰降臨の道具を作り出し「天罰くん」と命名
その道具は対邪神用秘密兵器で仮に月光蝶を封じられたとしても道具を使える。
その威力は神の一撃、故にリリルの魔法すら凌駕するパワーを内包しており悪しき存在に降り注げは一発で存在を抹消できることだろう
この道具の欠点は、信仰心が必要ということ。
そしてその欠点をうめてくれるのが聖女であり強い神への信仰心を持っている彼女なのだった。
月光蝶になるためにはルナが必要
天罰くんを使うためにはリリスが必要
新しい合体攻撃なのだった
そんなこんなで準備が終わり
改めてちがや達の今までのこと日本のことを説明すると
楽しそうにリリスが聞いていた。
どうやら冒険の話が好きらしくキラキラとしためで見つめてくる
というか聖女と言う割には飲み込みが早くしっかりとちがや達の状況を理解していた、
これはまさか天才なのか?と考えるが努力していることもまた事実。
ただの天才に片付けるのはあまりにも可愛そうだと思った
だからちがやは彼女に星杖を渡し慣れるまでサポートしてあげることにした。
森が静まり返った夜
リリスが誰と寝るかで少し揉めたあと見張りをしていたジェイソンの横にぺたりと座る
ちがやは。何を言うまでもなくジェイソンから暖かいミルクを受け取り考えをめぐらせる。
「ちがや、そういえば伝言だ。異端審問官にも気をつけろとな 久しぶりに出てきたちがやの母親が教えてくれた」
「母ちゃんまだおったんか!?それなら肝に銘じておくわ」
「ちがやは母親のことを覚えていないんだよな?」
「そうでもないんよ。子どもの時はなーうちおかーさんのこと見えてたし守ってくれたことよく覚えてるでー」
「!?」
「だからジェイソンが教えてくれた時、見えなくなってからもずっと守ってくれてたことが嬉しかった」
「そうか・・・」
「でも異端審問官か~!いかに持って感じやな。うちとか異端も異端だし母ちゃんが心配するのもわかる気がするで」
「心配するな。やることは変わらん。今まで通りだ。そうだろう??」
「せやな!!やっぱりジェイソンは頼りなるで!うちの自慢の父ちゃんや!」
「!?」
「ほな、うちはそろそろ寝るで~!ジェイソンも交代の時間になったら呼びにきてや~」
「自慢の父ちゃん・・・か」
ちがやは最初から人懐っこかった。
だが、そのちがやが自分から父ちゃんと呼んでくれた。
それが信頼されているようで嬉しくなって微笑むジェイソンなのだった。




