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胡蝶、護身道具をつくる

「ジェイソン!うち!護身術覚えたい!」

「うーむ・・・身を守るための術か。」

「ポチもジェイソンもいるし大丈夫じゃない?」

「悪漢に絡まれたときこうかっこよく追い払いたいやん??」

「思ってたよりしょーもなかったわ」

「だが、覚えておいて損は無い ちがやは特に狙われやすい」

「でもちがや・・・」

「なんや??」

「だめよちがや!!ジェイソンみたいにムキムキにならないでえええ!」

「いやうち筋肉がほしいわけちゃうんやけど・・・」

「へ?どういうこと?」

「筋力も必要だが護身術とは女性のようなか弱い存在が強者に対抗するための技だ。ルナ」

「つまりムキムキマッチョになりたいわけじゃないの?」

「んなわけあるか!うちかて乙女のプライドがあるっちゅーに!」

「よかった・・・ちがやって根本的に逞しいからそっちもいけるのかと」

「マッチョはジェイソンでじゅーぶんや!うちにそーゆー趣味はない!」

「ちがや・・・細い方が好きか?」

「そーゆーのでもないわ!ジェイソンも落ち込むなあほ!」


「おお!ジェイソンを倒せたで!力もいらんしこれが合気か!!」

「知っていたのか?」

「日本にもあったからな!でもなーやっぱりムカつくやつは顔面パンチしたいんよなーうち!」

「護身とは・・・」

「そうなると武器がやはり必要だな・・・ちがやの可愛い手ではぷにぷにしててむしろ気持ちいい」

「そんなあほな!?うちのこぶしがぷにぷにやて!?」

「うん・・・子供の手だよね・・・私は好きだけど」

「子供!!!?」

「ごめん・・・つい」

「むぅ!!ほなら武器作ったるわ!うちの手がぷにぷになんて言えないほどイカついやっちゃー!ほいやー!」ポン

「うわ!?本当にイカつい!!これまさか指にはめるの!?」

「せやで~メリケンサックいうね~ん!」

「ちがやが悪い顔してるわ!?でも可愛い!」

「ルナ、うちが作ったっちゅーこと忘れてへんか?うちが作ったもんはなー!特別や!」バキッ

「ひぃ!?」

「これは・・・」

「ジェイソン!?」

「やはりか!」

「あ・・・あいた!!!!なんやこれ!手がめっちゃいたい!!」

「武器が強すぎて身体が耐えられなかったんだ。ポーションだ。飲め」

「う、うん・・・」

「だ、大丈夫ちがや!?」

「うぅ・・・いけると思ったのに・・・うちのぷにぷにが・・・ぷにぷにが」

「身体が耐えられたとしてもこれはだめだ。木が粉砕するということは人間なら肉片になる。」

「た、たしかに・・・」

「とにかくこれは却下だ 可哀想に痛かっただろう」

「ごめんなジェイソン・・・」

「俺も気に触ることを言って悪かった・・・だからもう・・・こんなことしないでくれ」

「うん・・・」シュン


「はぁ・・・またやってもうたな・・・」

「ちがや、手は大丈夫??」

「ポーション飲んですぐ治ったで!心配かけてすまん・・・」

「本当に?我慢してない?」

「はは・・・大丈夫や・・・うちのポーション使ってたからこの通りや」

「・・・ちがやは強くなりたいの?」

「うちはサポートしかできへんからな・・・街中の悪漢にルナが襲われた時ぐらいかっこうよく守りたいねん!」

「ちがや・・・」

「でもな・・・うちには向いてへんのかもしれん・・・大きくならへんし筋肉もつかへん・・・」

「ちがや、なんでもかんでもやらなくていいんじゃない??ちがやにはちがやにしかできないことがある。それに、成長だって人それぞれだから焦らなくていいんだよ?」

「ルナ・・・でもうちが成長しないほうがルナは好きなんやろ?」

「べ、別にそういうわけじゃないよ!?そりゃあ・・子供っぽいちがやは可愛いけど」

「ふふ、そっか!ならええわ!でもむかつくからそのデカい胸触らせてもらうで!!」

「きゃー!?それは仕方ないでしょう!?」


翌朝

「ちがや・・・その指輪は・・・!?」

昨日は落ち込んでいたし大丈夫だろうか?

とジェイソンが階段を降りていると・・・。

「おおジェイソン!邪神戦の時から無防備のままやったから前のアクセサリーを指輪にして強化したんや!名付けて「結界くん」や!」

「ほっ・・・なんだちがやの道具か」

なぜか薬指に綺麗な指輪をつけているのでまさかと思ったが道具だと知って胸を撫で下ろす。

ここでちがやが「うち結婚するねん」とか言っていたらジェイソンは正気を保てる自信がなかったのだ。

「もしかして、婚約指輪とかと勘違いしたん??もー!ジェイソンは相変わらず過保護やな!」

「薬指につけていたら誰だってそう思うだろう・・・」

「それもそーやな~!人差し指にかえたろ!」

ニヤニヤと嬉しそうに笑っていたちがやはそれもそうだとすぐに付け直す

この子はやはり少し抜けている

「しかし結界ということは前のより範囲が広いのか?」

「せやで~!前回は範囲が狭すぎて直接アクセサリーを溶かされたからな・・・指輪自体を壊されないように結界の範囲を調節できるようにしたねん。」

昨日は攻撃に専念したため失敗してしまった

だからちがやは防御特化に戻りその性能を引き上げようと考えた

「ん?いやまて・・・その指輪の伸縮性は大丈夫か?ちがやは成長期だ!外せなくなるかもしれん!」

だが、過保護なジェイソンは大丈夫かこれとちがやの手を優しく掴み観察し始める

「過保護やーちゅーねん!うちかてそこも考えて作ってるわ!この指輪実態があるように見えるけど違うねん!だから外れなくなることは絶対ない!」

「不思議だな。」

ちがやはみてみーと言わんばかりに指輪を全ての指に移動させてみる

移動といってもつけ外しているわけではなく転移しているように見えるだけだ

その指輪はちがやの夢境と性質が似ており、実態を持たない 故に外れなくなることなく壊れることもないのだった

そんな指輪を興味深そうに見つめているとちがやがほいっとジェイソンの指に同じものを取り付けた

「うちが持ち主に設定したらあとは自分で念じるだけで取り外しできるからな~ほれ」

「あ」

シュンと一瞬で装着され気付いたら指についていた。

呆気にとられたジェイソンだったが、ちがやの作ったものはどれも宝物だ

思わず嬉しくなり仮面の下でほくそ笑む

「ジェイソンの分や!ルナ達はもう渡してるで~!」

「大切にさせてもらおう」

「うん!!」

満面の笑みのちがやにジェイソンも笑う

やっぱりちがやにはこっちのほうが断然似合うなと思った心配性のジェイソンなのだった


その後、二人で部屋でまったりしている時に念の為にとちがやは忠告する

「ルナ、にーちゃんと会う時はこれ外したほーがえーで」

「え?なんで?」

ルナはなぜこんな素敵なものを外さないといけないかと考えているとちがやがちょっと嫌そうな顔で説明してくれた

「あのにーちゃんならどこにはめてようが発狂するからや・・・公爵はギリ平気か?平気やろか???」

ジェイソンであれなんだから人の話を聞かないあのシスコン兄ちゃんはやばい。確実に発狂すると思ったからの忠告だった。

ついでにいうと公爵も親ばかのはわかっているがどっちだろうとわからなくなる。

「た、たしかに・・・ありがとうちがや」

そんなちがやの忠告にぶるりと身を震わせる

ルナは心に誓った。絶対見られないようにしよう。と

「ルナも大変やな・・・はぁ」

そんなルナに同情しやれやれと肩をすくめるちがやなのだった。

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