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胡蝶、姫にバレる

胡蝶は焦っていた

スタンピードの翌日

アリアに呼ばれて王城に訪れていた

今日はなんも用ないはずだしお茶会でもやるんやろかとちがやは考えていた

だが、アリアは真面目そうな顔をしていてそういう雰囲気ではない

これは何かおかしいと察したちがやは逃げようかと考えるが友達を置いて逃げたくはない。

そもそもその友達から逃げたいのだがアリアは優しい子だ。逃げられたら傷付くと思った。

仕方ないと思いながら席につく

ルナも一緒に座る

ジェイソンも座る

ちがや以外は気付いていた

「あ、これバレたな」と

そして案の定アリアから問われる

「あなた虹色の世界の原因ね!」

「「・・・」」

やっぱりかと思い2人は先に諦めた

だが、ちがやは冷や汗ダラダラ流しながらも諦めない

「は!?なんのことや?うちは知らんで!」

視線が泳ぎまくる

元気なマグロのように泳ぎまくる

2人は隠すの下手すぎると思いつつ

1人だけ諦めていないので一応見守ることにした

「ポチがでっかくなって空を飛んでいるところを目撃されてますわ!そのポチが嬉しそうにしっぽを振っているところも!」

「ポチイイイイイイ!」

ポチしかいない空間でポチが喜んでいる

ただでさえでかくなっている

明らかにおかしい

姿は見えないがあの場にちがやもいたと考えた方が納得できる

そしてあの場にいるということは世界変色の原因の可能性が一番高い。

アリアは別に責めたいわけではない。

誰かにバラすつもりでもない

ただ友達に隠し事されていたことが寂しかっただけなのだ。

だからアリアはこれ追求しなかった

理由は知りたいが世界をあそこまで変えてしまう力

きっと彼女にとって重要なことだろうと察していた

だから人差し指を唇に寄せにこりと微笑み

「友達同士の秘密にしておきますわ ふふ」


「とはいえ、一つお願いがありますの」

「な、なんや・・・金か?口止め料か?」

「アリアのことなんだと思ってるのよ・・・」

「あのもふもふしたおっきなポチを触らせて欲しいのですわ!!」

「へ?」

「それなら移動しない?いくら王城でもポチには狭すぎるわよ」

「わん!」

「それもそうね!それでは行きましょう!」


「もふもふですわー!」

「たしかにポチもふもふやもんな」

「あんまりこのサイズにならないから忘れてたわね」

「わん!」

「え!?ちょっとポチ!?まさか乗せて走る気じゃ!?きゃーーー!」

「ほわあああ!!速いですわ!速いですわ!」

「はっはっは!やるやないかポチ!いけいけー!」

「頼むから降ろしてえええええ!!」

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