胡蝶と魔法
先日、公爵から貰った魔法書
ちがやはまだ見てなかったことを思い出しとりあえず読むだけ読んでみることにした
「初級から上級までしっかり書いてあるんやな でもなぁ、うち、タクトについてる魔法しか使えへんしな・・・」
そう、ちがやには魔力がない。それをドワーフの鍛冶師が魔法を使えるタクトを作ったことでようやく使用できるようになっただけで書物を読んで使えるようになったわけではない。だからちがやにとって宝の持ち腐れのようなものに感じていた。
「るな〜!やっぱりこれルナにやるわ!」
「え!?ようやく魔法使えたのにいいの?」
「あれ以外使えんしこれはルナが持つことが適切やろ。」
「それならいいけど・・・魔法はどうだった?変質させてたから魔法といっていいのかは微妙だけど」
「楽しかった!それだけはうちにも分かったで!」
「ふふ、それを聞けて私も嬉しいわ。」
「なぁ、ルナ。確か中級まで使えたんよな?今のルナなら上級もいけるんちゃう?」
「確かに魔力もステータスも大幅に上昇したからできるかもだけど・・・ちょっと怖いのよね」
「怖い??」
「私ただでさえ魔力が高いから上級使った時魔力が暴走しないか心配なの。」
「なるほどな、そういうことか。でも大丈夫やろ。」
「なんで?」
「何かあったとしてもウチとジェイソンがついてる。それにポチもおるしな。思いっきりやってみればええんちゃうか?」
「あ・・・うん!お願いね!」
「暴走はしなかったけど・・・」
「上級魔法えげつな・・・」
「チートってやつだな」
「ジェイソン!?」
「これはちょっと直した方がええかもな・・・」ぽん
「ごめんね・・・」
「うちもまさかクレーター作るとは思わんかったけどロマンがあってええやんルナ!魔法はやっぱり楽しいで!」
「ちがや・・・!」
「でもルナが魔法かけてうちが変質させたら・・・」
「星が滅んじゃう・・・!?」
「うん・・・やめとこう」
「だね」
「賢明な判断だ・・・」
「それならジェイソンの大剣を一瞬だけ巨大化させたりするほうがええかもな!なーんちゃって!」
「ふふ、いいかもな」
「まじで!?まぁ、必要になったらな」
「勉強はどうや?」
「ばっちり!一通り覚えたよ。」
「さすが優等生やな。元々勉強好きなだけはあるわ」
「そういえば上級以上も乗ってたわよ。この本凄いよ。魔法国の大事なものだったんじゃないかって思うほどだよ」
「そんなに凄かったんか。だからうちにくれたんやろか?」
「多分ね。信頼できる人じゃないと渡せないと思う。」
「ほなら、信頼に答えなあかんな!」
「うん!一緒に頑張ろう!」




