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胡蝶 朗報を届けられる

とある冬の日

ちがや達は公爵の執務室にきていた

何やら話したいことがあるとお茶を用意してくれていた

悪い話じゃないといいなと考えていると公爵が報告書らしき書類を出てきた

「ちがやの商品が売れて今年の凍死者が確実に減っていると報告にあがってな 公爵家として感謝を伝えたかったのだ」

ちがやが悲報じゃないかと心配していたことは朗報だった

これにはちがやもびっくりする

そりゃあ、元から凍死者を減らすために作ったが本当にできるとは思わなかった

買わない人もいるしどうなるかなんてやってみないとわからなかったからだ

「ちがや、君は雪国の救世主だよ 雪国はね、ちがやの言う通り暖炉がなければ死ぬ過酷な世界なんだ 外の寒さ対策もしてくれたし街の住民もちがやに感謝していたよ」

「ほんまに?」

「あぁ、本当だ」

その瞬間、ちがやの目に涙が溢れてきた

あぁ、自分の力が誰かを守った

あぁ、自分の行動は間違ってなかった

あぁ、自分の力で人を笑顔にできた

それが嬉しくて涙がポロポロと溢れてきた

この世界にきて守られてばかりだった

自分は弱くこの世界では弱者だからだ

四聖獣の一件の時も私は力を使ってポチの心に直接話しかけ説得しただけ

ポチじゃなかったらもしかしたら殺されたかもしれない

そう考えると自分が何を成したとは思えなかった

だから だからだ

この世界にきてようやく自分の爪痕を残せたような気がした

少しでもいい 生きた証が欲しかった

自分は実の父親に殺されてしまったから

自分が負けてない 生きているという証拠が欲しかった

「うぅ・・・うぅ・・・」

「ちがや・・・頑張ったね」

「るなぁ・・・」

「娘を助け、その事件を解決し、街を救った。これだけでも凄いことなんだよ」

「ワン!」

「ポチ・・・ぐずん」

「ちがや、お前は謙遜しすぎる。自信を持てこの俺ジェイソンもルナもポチも公爵家の人達も皆ちがやが歩いてきた軌跡だ。お前の強さが優しさがずっと誰かを救ってきたんだ。」

「ジェイソン・・・っ」

「お前は自慢の娘だ。」

「そうよ!ちがや!」

「へへ、おおきにな・・・皆大好きやで」


「恥ずかしい!!人前で泣くなんて!」

「ははは!いいでは無いか!」

「そうだよ。自分の中に閉じ込めちゃうよりずっといい!」

「だな」

「ルナの部屋にまたシスコン兄ちゃん送り込むわ」

「やめて!?」

「それはそうと、今回の件公爵家として報酬を出したい。何か欲しいものはあるか?」

「あ、それなら馬がええな」

「馬車ではなく?」

「馬車は自分達で準備するから馬だけでええねん。相性良さそうな馬みて貰ってもええ?」

「そのくらいなら構わない。案内をつけよう」

「あとちがやにこれを」

「魔法書か?うち使えへんで?」

「使わないなら娘に渡してもいいだが1度読んでみるといい」

「ふむ、確かに、おおきにな!ありがたく貰っていくわ」

「あとこれはココ最近全ての功績を称えた時の報奨金だ。」ドンドンドンドン

「え・・・ちょちょ!?多すぎへんか!?」

「足りないぐらいだよ。これでも抑えた方なのだよ」

「えぇ・・・まぁ、入るからええか」ほいほい

「それはもしかして・・・マジックバックかい」

「似たようなもんやで、これはおかねようやな」

「ジェイソン。この後銀行いこー」

「わかった」

「ちがや・・・そのマジックバック、販売はしていないのか?」

「劣化品ならええで」

「それでもいい!是非!」

「まいどー!」

「ありがとう!ありがとう!」

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