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公爵家の長男は妹が自立して寂しい

公爵家の跡取りの長男として産まれた私には可愛い妹がいる

最近まで誘拐されていた程可愛い

可愛いから誘拐されたに違いない

そう思った程だ

誘拐したやつは絶対許さんが

そんな妹がついに帰ってきた

感動の再開で1日は離れないだろうと思っていた

なのに・・・なのに・・・

妹はあっさり挨拶を済ませ、ちがやという黒髪の女の子を引っ張ってどこかへ行ってしまった

寂しい・・・非常に寂しい

恩人であるちがや様達に嫉妬しそうだ

だが、それだけは絶対にだめだ

ちがや様達は妹を救ってくれた大切な方なのだから


「兄ちゃんも大変やな・・・元気だしーや」

庭で落ち込んでいたら例のちがや様が話しかけてきて慰めてくれた

どうやら私の気持ちを察してくれたようだ

「ルナは照れてんねん、久しぶりに会った兄ちゃんにどう接したらいいかわからんちゃう?」

「そうなのですか!?照れなくてもいいのに!」

たしかに妹は素直じゃない

でも助けに行けなかったことを怒っているのではないかと考えるとまた心が暗くなる

「うち、ルナと同じところに捕まってたねん でもな、ルナは家族を恨んだりしてなかったで ルナは賢い だから国が違うと手が出せないことわかってたんちゃうか?」

私はまだ何も言っていないのに彼女は心を読んだように私を励ましてくれる

私より年は下、それどころか妹より小さいはずなのに少女には不思議な包容力があった

「ええい!ウジウジすんなドアホ!兄ちゃんならドンと構えとかんかい!」バシッ

私のその激しい激励に目を覚まし妹の元へ走った

私は目を背けていたんだ

妹と向き合うことを

怖がってウジウジ悩んで何もしなかった

それではだめだ

大切だからこそちゃんと向き合わないと

「ルナ!!」

「お、お兄様!!?どうされたのですか!?」

言え!言うんだ!妹と向き合うんだ!

「ごめん!!ごめんな!お前が攫われてずっと心配だった!探したかった!でも・・・でも・・・」

「いいのです。お兄様・・・」

「なぜなんだ!?」

「だってお兄様もお父様も助け出すために戦争するでしょ??」

「へ??」

妹は何を言っているんだ?確かに国と国の問題にはなるが妹のためならやるだろう

「お二人が私のことを大切にしてくれてるのはよーーーくわかります!!」

「わかってくれるか!!」

「わかってるからこそ!!です!!戦争したら多くの人が死ぬ!だからお二人が手を出さなかったことはむしろ正しかったのです!」

「現実的過ぎやしないか!?」

「戦争だめ!絶対!!」

「は、はい・・・」

「それにですねお兄様・・・」

「??」

「いつも通り迎えてくれた方が嬉しいじゃないですか・・・家族なんですから」

「ルナ!!!」

「んきゃ!?お兄様!?だから言いたくなかったんです!?」

私はこれからも妹のために歩もう

この素直じゃないけど可愛い最愛の妹のために


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