表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/148

公爵は娘を想う

公爵は善良な貴族だった

その公爵には大切な娘がいた

名をルナという

銀髪で勉強好きの内気な女の子だ

公爵の娘は異様な魔力を持っていた

成長が異常にはやく膨張する魔力を保有していたのだ

それは公爵も把握していてだからと言って娘を嫌いになることはなかった

だが、娘は攫われてしまった

もう何ヶ月も帰ってこない

帝国の暗部が関係していることまではわかった

でも証拠がなく国に追求することはできなかった

助けに行きたい 探しに行きたい

だが、それは帰属という立場が許さなかった

だからルナからの手紙がきたとき歓喜した

娘が生きていた そして仲間と一緒に国帰ってくるという

監禁されてたらしいがそこから脱出して自分の足で帰ってくるなんて世界中探してもルナだけだろう

貴族の娘としてのルナはもういない

ルナは仲間と出会って逞しくなった

性格も明るくなり一緒に脱出したというちがやという女の子と帰ってきた

子供の成長とはなんと早いことだろうと感慨にふけっていると2人を保護してくれたという大男が話しかけてきた

最初は圧巻だったが、この男も父なのだとわかるとすぐに打ち解けた

不思議な感覚だ

大男もちがやという少女も貴族相手でも態度が変わらず堂々としている

それを無礼だとは思わない

むしろ好感を持てた

彼女達にとって友達の家に遊びにきたような感覚なのだろう

そう思うと悪くないと感じた


ある日、ちがやがこの屋敷の使用人から公爵家を裏切った犯人の証拠を集めてきてくれた

私は何も頼んではいない

そんなこと出来ないと諦めていたからだ

娘を攫ったことは許せないがどうしようもなかった

それをあの女の子はいとも簡単に解き明かした

そして単独で犯人である男を追い込みそのしっぽを掴んでみせた

真面目で仕事熱心な男だと思っていた警備隊隊長がまさか娘を売っていたとは思わなかった

怒りを覚えどう始末してくれようと考えているとちがやが泣きながら激怒していた

あぁ、これは娘のために怒ってくれている

そう考えると胸がすっと軽くなった

私の代わりに怒ってくれたのだなとすぐにわかった

ちがやが怒り狂っている時に蝶のような羽と共に凄まじい圧力を感じたが私は見なかったことにした

理由はわからないが彼らはあれを隠そうとしている

ならば恩を受けた私達はそれを言ってはいけないと思ったからだ

実に痛快 実に愉快

ちがや達はやるだけやって屋敷に戻っていく

確かにこれは公爵家の仕事だと感心しその事件は幕を閉じた


私は公爵家当主である

娘を愛しているし家族のことも愛している

そして目標ができた

ちがや達家族のような笑顔溢れる家族を築くこと

それが今の私の第一目標だ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ