胡蝶 雪国の寒さに戦く
「あばばばば・・・なんやこの寒さ・・・うち舐めとったわ」
「だから言ったでしょ?魔法国家の冬はやばいって」
「今日は雪が激しいし家で過ごそう」
「そうやな!これはホンマに死ぬやつや!耳が痛い!顔が痛い!」
「ルナが引きこもり体質な理由わかった気がするわ~これはもう部屋から出られへん」
「別にそういう理由じゃないんだけど・・・まぁいいわ。ちがやの商品のおかげで公爵家全員がお礼を言ってたわよ。屋敷全体が暖かくなったって」
「それはええことや~まぁ、半分はうちのためでもあったんやけどな~」
「それでもよ ありがとねちがや」
「あ!ルナ!こっちこっち!」
「なに?ちがや」
「こうやってくっつけばもっとポカポカや~!人間暖炉~!」
「別にいいけど人を暖炉扱いしないでよ・・・もう・・・えへへ」
ガチャ
「ジェイソン!?なんや外出とったんか!?身体に雪積もってんぞ!?」
「大丈夫!?」
「問題ない。少し用事があって出ていた」
「なんや用事って?」
「ちがやの商品を孤児院に届けていた。」
「盲点やったわ・・・おおきになジェイソン」
「孤児院はあまり物を買えないものね・・・公爵家として気付くべきだったわ」
「ジェイソン、ここ座りご褒美や」
「こうか?」
「頑張った父ちゃんを暖めるでルナー!」
「おー!」
「な!?」
「おしくらまんじゅうや!ポカポカにしたるでー!」
「あはは!ほらほらー!ジェイソンお父さんヒエヒエだよぉ~あっためちゃうぞ!」
「なぁなぁ、水で食器洗うの寒くないか?」
「ちがや様、確かに冷たいですがお風呂のようにはいきませんから」
「温水が出る蛇口だったら嬉しい?」
「そりゃあ嬉しいですけど・・・」
「でも手荒れも防ぎたいよなぁ~洗濯とかもあるやん?」
「そうですね」
「うちも冬の家事は辛かったからよくわかるで~基本的に水触りたくないもんな」
「ふふ、ちがや様、お気遣いありがとうございます。ですがこれもお勤めです。公爵家の皆さんにお仕えできるならこのぐらい平気です」
「ええメイドさんやな~!でも身体は大切にせなあかんで!ほな、またなー!」
「はい・・・」
「メイドさん、これ付けてみ」
「薄手の手袋ですか?」
「まぁ、そんなもんや。それで水触ってみ」
「あ・・・あたたかい・・・!?これは一体?」
「寒くなくて肌荒れもしない魔法手袋や。まぁ、うちの売り物やな。公爵家には世話になってるからメイドさん達にはプレゼントや」
「えぇ!?そんな貴重なもの頂けません!」
「ええってええって!うち真面目に頑張ってる人応援したいねん!だから受け取ってや」
「ちがや様・・・ありがとうございます」
「ほな!またな!」
「不思議な方です・・・メイドである私にも優しくしてくれるなんて」
「あはは!ポチー!雪やで雪!こんなんあっちでもなかったわ!」
「ワン!」
「ポチ・・・」
「どうしたのですかご主人!?」
「ウチの寒さ対策のせいで雪溶けてもうた・・・」
「これ暖かいから仕方ないわよ。遊びたいなら外すしかないわね」
「何言うてんねんルナ!外したら死ぬわ!」
「元気かと思ったら寒いのは嫌なのね・・・」
「大阪は雪国ちゃうねん!ちゅーかこんな寒さ北海道でもあらへんわ!北極の寒さやわ!」
「でも雪で遊びたいの?」
「そりゃあそうやん!雪だるまとか雪合戦とかしてみたい!」
「ならせめて手袋は普通のやつに変更しなさい!」
「くっ!遊ぶために外すしかないんか!死んだらそのまま雪に埋めてくれやルナ」
「手だけなのに死なないって・・・ほら、雪の冷たさも気持ちものよ」
「ほわぁ~!ふわふわや!ふわふわやでルナ!」
「ご主人!こうやるのです!」ボス!
「それはまだやめた方が・・・」
「おぉポチわかっとるな!ウチもやるでー!」ゴス
「だから言ったのに・・・それやるなら普通の防寒着に着替えなきゃ」
「痛い・・・全然ふわふわちゃう・・・」
「一旦お風呂入りましょうね」
「はい・・・」




