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神様集結

リリスに連れられて教会に訪れていた

 祈っている最中は無防備になるのでルナも一緒だ

 教会側も聖女とその姉ということもあって快く貸し切りにしてくれた

 今日のリリスはちゃんと目の前の御神体に手を合わせている

 よかった

 変な信仰心抱いてなくて

 ちがやも久しぶりに手を合わせ姉妹揃って祈りを捧げた

 すると、宗教国家で神様に会った時同じように光に包まれた

 ゆっくりと目を開け、またあの神様かと考えていると状況が全く違っていた

「うお!?なんか今回は神様多いな!確か神様って5柱やったよな?ちゅーことは・・・・全員!?」

「はわわわ!」

「ん?リリス、聞いてなかったん?大丈夫やて。初めて神様にあったときもそうやったもんな」

「ちがや、リリス、二人共久しいですね。」

「もしかして・・・全く祈らなかったから怒ってる?」

「そうではありません。そもそもあなたも神の一人。神が神に祈るなどおかしなことでしょう?」

「ほう、これが新米亜神のちがやか。」

「ん?もしかして魔法を司るルドルフ様?」

「そうじゃ。よくわかったのう。」

「だって、見た目が魔法使いそのものやし」

「お姉ちゃん!?」

「ほっほっほ!確かにその通りじゃな。聖女リリスも心配するでない。会えたことが嬉しいだけなのだ。」

「そ、そうなんですか?」

「魔法国家、宗教国家、商業国家、帝国、魔王国、それぞれの国を見守っている神様がいるってほんまやったんやな。」

「ちがやよ。我の国にはこないのか?」

「いくで!帝国の問題が片付いたら行こうかと考えてる!」

「ふむ、楽しみにしておこう」

「いやいや、君は商人だろう?また面白い商品売りに出してよ。」

「安心してや。これからも商売は続けていく。商業国家とも繋がりは維持していくつもりや。」

「我が国の問題のせいで迷惑をかける。」

「ええんや。いつかは決着つけなと考えてたしな。全員集まってるのも邪神の件なんやろ?」

「そうですね。あなたという神が産まれた時から運命だったのかもしれません。」

「邪神は倒せるのですか?」

「普通は無理です。人間が太刀打ちできる存在ではありません。でも・・・」

「ちがやは神じゃ。それも邪神に唯一対抗できる存在。胡蝶」

「胡蝶とは何なのですか?」

「ちがや、お主、己だけの世界を作り出せるだろう?」

「夢境のことか?あれがどうかしたん?」

「夢を司る存在、それが胡蝶だ。神というのは種族に過ぎん。お前の本質は胡蝶の方だ。」

「わかるようなわからんような・・・」

「普通は神といえど神力が無限などありえないことなのだ。だが、胡蝶のちがやは違う。存在そのものが夢のようなもの。故にありえないことも実現できる」

「え?そうやったん?てっきり神だからなのかと」

「可能性の塊・・・ということでしょうか?」

「そうじゃ。天地創造をしてきたわしらですらできないことをちがやならばできる。」

「ふふん、なんか久しぶりに褒められてる気がするわ。」

「凄いことなんですよ。お姉ちゃん。」

「わかっとるって!よしよし」

「ふふ、相変わらず仲の良い姉妹ですね」

「えへへ、そうなんです」

「とはいえ、邪神についても話さなければならんだろう?」

「そうでした!二人を見てるとつい和んでしまうのです」

「邪神はな、元はこの世界の神じゃないのだ」

「え?どういうことや?」

「ちがや、お前の育った日本の神なのじゃ。やつはそこからやってきた。厄災の神」

「え!?日本の!?」

「もう何千年も前の話じゃ。その名を知らなくても普通ではない。名を禍津日神まがつひのかみという。」

「ばあちゃんに昔聞いたことあるわ。元はイザナギの禊ぎによって生まれた神やっけ?でもマガツって厄災を払う神としても崇められてたって聞いたで?」

「なるほど、厄災を司る故に厄災に対しては対抗できるということじゃな。ありえることじゃ。」

「あなたのお祖母様はお詳しいのですか?」

「ばあちゃんの世代は信仰深い人が多かったからやと思うで。それに日本自体八百万っていって神様だらけだったしな」

「ふむ、ただの悪神ではないということかの。」

「どうなんやろ?でも、帝国の思惑はとてもいいようには思えんな。人間のほうがよっぽど怖いわ。」

「たしかにな。邪神も被害者といえる。」

「まぁ、同郷のよしみでうちがなんとかするわ。」

「頼もしいわね。でも、邪神に対抗するためにはちゃんと方法があるのですよ。」

「そうなん?」

「四聖獣様・・・」

「ええ、この時のために現世を守護するために産まれた存在。彼らが鍵となります。あの子達とは、もう縁があるからわかるでしょう?」

「皆よく知ってるで。ポチに至っては今も一緒やしな。」

「あの子達は、邪神のような存在を縛る力があるのです。邪神を拘束しあなたが封印を施すのです。その子スピカと共にね」

「器なるわけちゃうんよな?」

「大丈夫ですよ。そんなことさせません。あなたが大切に育てた子なのは私達もわかっていますからね」

「よかった・・・」

「スピカは今、あなたの力で成長しています。なので、封印するための力も保有しているのです。」

「つまりうちがスピカに頼んで封印を施せばええん?」

「ええ、その子もあなたの言う事しか聞かないでしょうからね」

「リリスとか仲間のいうことなら聞いてくれそうやけどどっちにしろうちがやらなあかんっちゅーことよな・・・」

「それとその子達もう話せますよ」

「え!?達ってことはベガも!?」

「ママンごめん、いつ言い出そうかスピカと考えてて」

「ごめんママ」

「まぁ、意思があるのでそうじゃないかとは思ってましたが・・・」

「リリスはわかってたんか!?」

「ええまぁ・・・」

「何にしろ頼れる存在ですよ。あなた達を必ず守ってくれるでしょう」

「もちろんだ!」

「それは僕も約束する!」

「ちがやが言っていた八百万というのはもしかして」

「せやで、八百万はあらゆる物に宿る神様や。スピカ達は・・・どうなん?」

「可能性は高い。」

「よかったな!二人共!」

「頑張るぞ!ままん!」

「僕も!」

「あ、そうでした。全て片付いてからでいいからうちの国の子にも会いにきてあげてよ。ましろだっけ?あの子も頑張ってるから」

「ましろは元気?」

「うん、とっても愛されてもう人化できるようになったよ」

「え!?それは想定外やったわ・・・必ず会いに行く」

 「聖女リリス、ちがやのことお願いしますね」

「はい!」

 「では、また会いましょう」


「ん・・・」

「ふわ~よーねたー」

「二人共早かったわね。」

「え?そうなん?」

「祈り始めてから5分しか経ってないよ。ちゃんと話せた?」

「神界と外界では時の流れも違うようですね。でも、ちゃんと5柱様とはお話できたので大丈夫です」

「それならよかった・・・って、5柱!?全員と会ってきたの!」

「今回は邪神の件だったので特別だと思いますよ。多分・・・」

「なるほど、ちがや神様だったわね。そりゃあひと目見たくなるか」

「あとのことは合流してから話そうや。いつまでも貸し切り状態にしとくのはしのびないわ」

「それもそうね。すみませーん!終わりました!」

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