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追い詰められる悪徳商人

バルザック邸

 開け放たれていた隠し部屋で硬直する

 まだ誰か隠れているかもしらない

 キョロキョロ辺りを警戒し身動きが取れなくなる

 息を潜めお互い緊張状態に陥る

 そんな時だった

 何やら外が騒がしくなった

 ドタバタと走る音が聞こえたあと勢いよく部屋のドアが開かれ部下が叫んだ

「バルザック様!取引をしていた商人達がこぞって取引の永久停止を宣言しました!」

「なんだと!?」

 どんなに権力を持っている大商人だとしても取引相手がいなければ意味がない

 しかもただの取引停止ではなく永久停止だ

 商人たちが二度と取引してくれないということでもあった

 そして悲報は終わること知らない

「バルザック様!商業ギルドと警備隊が違法な取引を確認したから同行するようにと命令が下りました!」

「どうなっている!?なぜ情報が漏れた!?いや・・・」

 眼の前には証拠の数々が保管されている隠し部屋がありそれは何者かに開け放たれていた

 ならばここにあった証拠が既に漏れていても不思議ではない

 帳簿や取引記録が見つかればさすがのバルザックといえど言い逃れは不可能

 完全に詰んでいる

 警備隊達が強制的に入ってきたようだ

 ここまでくるまで時間はない

 誰だ?誰が情報を漏らした?

 ここを暴いたのは誰だ?

 警備隊やギルドに密告したのは誰だ?

「まさか・・・」

 トレードフロントに突如現れたSSSランク商人ちがや

 あいつに刺客を送ってからだ

 刺客は帰ってこず、取引で手に入れた薬物まで紅茶に変わっていた

 あいつに関わってから全てが狂い始めた

 部下が捕まり警備隊に包囲された

 逃げ場はない

 証拠もここにある

 そんな時、憎きあいつの声がした

「バルザック、喧嘩売ってきたのはお前なんやからな?」

「小夢茅!!?貴様!」

 警備隊の包囲から出てきた黒髪の商人ちがやが憎らしい笑みを浮かべている

 そしてその後ろから消えたと思っていた男まで現れた

「ヴァルガ・・・貴様裏切ったか!?」

「裏切るも何もお前に雇われただけの存在だ。最初からお前のことなんかくそくらえとしか思ってなかったわ」

 ギリリと歯ぎしりをして睨みつけていた時

 何もいなかった部屋から恐ろしいまでの気配を感じる

「よく頑張ったな リリス ポチ」

「お父さん!出られなくて困ってたんですよ~」

「わん!」

「SSSランク冒険者ジェイソン!?それに聖女リリス・・・!」

「大商人バルザック!私聖女リリスから逃げられません。」

「やめろ!私は何もやってない!やってない!」

 宗教国家の教皇と聖女だけが使える神聖な魔法

「・・・・ホリージェッジメント!神の御使いである私のまでは決して嘘をつけませんよ。」

「私はっ!!?」

「激痛が嫌なら正直に懺悔なさい!」

「こうなったら・・・!」

 全て道連れにしてやる

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