冬の並木道
【短歌十首】
木枯らしの空に浮ぶ白雲は舟のようにゆっくりと進む
歩む空 梢に咲きゆく白雲、白月、雪の花のようだな
ほんのりほんのりと桜色に色づく空と溶け合う冬並木
クリスマスあなたの笑顔を浮かべながらのラッピングをする幸せ
銀杏の絨毯に映るあのひとの影が黄金にかがやいて冬
笹藪の中、笹の睫毛に守られて優しき風と光受け
唇を噛んでしまう幼き癖にまた向き合ってゆく冬
強くないわたしが選んだこの道をどうか許してほしい友よ
全て許しているだから何も出来ないわたしも許して
夕陽受け木枯らしに細かくビブラートをしながら
ジングル・ベルを