敵ボスとの闘い前編
第六回敵ボスとの闘い(前編)
■敵のアジト
ドクターバード「ボス、ドラゴンもフラワーもやられました。もうかなう気がしません」
敵ボス「よい。次は儂自らが出撃する」
バード「ドクター・エンペラー様おん自らがですか!?」
敵ボス「今までレネルガンに勝てなかったのは一対一だったからだ。持てるロボを全て一気に投入すれば奴らとてひとたまりもないだろう」
バード「そうでございますな! では早速作戦を考えましょう!」
エンペラー「ナイフロボとタイガーロボを使うのだ。奴らを根絶やしにするために」
バード「了解であります!」
■放課後・商店街
雪彦「そういえば、オンリーちゃんと最近会ってないな」
牧人「まあいいじゃないか。戦闘がない証拠だから」
雪彦「あれから三日か。敵の奴ら何してやがんだろ」
牧人「オンリーちゃんがいるから生身での負けはなくなったからな」
雪彦「そっか。そうだな」
通りすがりの女子高生・春菜
「あ、あの火の人ですよね?」
牧人「……はい?」
春菜「メイド服の女の子と戦っている所見てましたもん」
雪彦「そっか。あの時記憶消去ガス使ってなかったから」
牧人「あの、お姉さん。確かに火の人だけど
俺に近付くとろくな事ないですよ」
春菜「やーん謙虚!」
雪彦「わかってんのかなこの人……」
牧人「……これは想定外だな。だから俺に興味持っちゃダメですからね」
春菜「えーーつまんないです。もっと戦うところ見たいですよ」
牧人「(どうすべきか……さっぱりわからない)」
バード「早見牧人よ!」
拡声器を持ったドクター・バードが急に現れた。
バード「レネルガンの力がないと私たちドクター・シリーズを倒せない半端者が! 私と一対一で勝負しろ生身で」
牧人「よく言うよ……炎の剣には勝てないくせに」
春菜「あ、あの戦うところ見られるんですか? 凄く興味があるんですけど」
牧人「だから戦闘は危ないからお姉さんは近付かないでください」
雪彦「じゃ牧人。一対一の戦いに乗るか?」
牧人「じょーだん。こんな時の為のオンリーちゃんだろ?」
バード「何をごちゃごちゃと……タイマンで勝負しろ生身で。変身しないと勝てないのか!」
牧人「変身しないと勝てない……当たりだな」
牧人がフレイムマンに変身する。そして叫ぶ。
「オンリーちゃん、来てくれ!」
空中にメイド衣装の少女が現れる。もちろんオンリーだ。
「呼んでくれてありがとうございます。私が来たからにはどんな奴もやっつけてご覧に入れますよ」
フワッと地面に着地するオンリー。
春菜「すごーい。いきなりやってきちゃったあの子」
バードがじろじろとオンリーを観察する。
バード「なんだそのガキは。私より弱そうではないか」
オンリー「よく言われますよ!」
オンリーが圧倒的な速さでバードにハイキックした。よろめくバード。拡声器が弾けとんだ。
オンリー「一気に倒しちゃいますよ! それそれそれ!」
オンリーの猛攻にバードは崩れ落ちた。
バード「そ、そんな馬鹿な……」
オンリー「私を舐めた報いです」
牧人「やっぱりオンリーちゃん強いな。頼りになるよ」
春菜「やーん。可愛くて強いなんてすごーい。ファンになっちゃう」
牧人「バードさん。俺たちにあんたは勝てないよ。ロボを呼んでもレネルガンと俺が一刀両断するからだ」
バード「ならば……これはどうだ! ナイフ、タイガー、来てくれ!」
稲光とともに現れたのはナイフの形をしたロボと虎の形をしたロボだった。
バード「いかにレネルガンと言えども二対一ではどうかな」
牧人「レネルガン、来てくれ!」
空中に現れるレネルガン。そして牧人は炎の剣に変身する。
レネルガン「牧人、また力を合わせる時だ」
牧人「ああ、行くぞレネルガン」
第六回了