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敵とは

レネルガンの続きです

第三回敵とは

■放課後・学校の裏山奥地

牧人「よし、やるぞ」

牧人がフレイムソードに変身する。

「いやあ何度見てもその変身すごいよなあ」

雪彦が感心する。

牧人「ここからなんだよな、変身のバリエーションを増やすか……イメージしてみるか」

炎の剣だった牧人の体が人の形になっていく。

炎を纏った人間になった。

雪彦「スゲーじゃん! こんなに早く白兵戦用の力手に入れるなんて」

牧人「だけどこれ維持するのキツそうだぞ。」

 すぐに炎の剣に戻ってしまう牧人。

雪彦「そっか。大変だな」

牧人「どうしたらいいか……」

雪彦「なあ、お前の人型炎形態に俺が名前つけていいか?」

牧人「いいけど……ダサいのは勘弁だぞ」

雪彦「……フレイムソードなら人型形態はフレイムアーマーだ!」

牧人「フレイムアーマー? まるで俺がレネルガンの鎧みたいじゃないか?」

雪彦「そっか。違うか……じゃダサいけどフレイムマンで!」

牧人「ダサいな確かに……でもまあフレイムマンでいいよ」

雪彦「で、フレイムマン形態になるに当たって俺にできる事はないか?」

牧人「今はないよ。よし、もう一回フレイムマンになるか」

炎の剣がまた少しずつ人の形になっていく。

謎の声「そこまでだ! クソガキども!」

突如現れたのはまだ若い長髪の青年だった。そして右手にドクター・バードが持っていた銃と同じ銃を持っている。

雪彦「あんた、誰だよ?」

ドラゴン「私はドクター・ドラゴンだ。忘れたとは言わせないぞ」

牧人「ドラゴン……あの時レネルガンが倒したはずだけど」

ドラゴン「お前ら私が死んだかどうか確認してないだろう! あの闘いからこの場所で回復に専念してたんだ。まさかお前らがレネルガンの武器野郎だとはな。ここで貴様らをやっつけてやる!」

牧人「はあ……」

ドラゴン「なんだその返事は」

牧人「負ける気がしないから」

ドラゴン「くぅ……ムカつく奴だ。ここに来い、ドラゴンロボ!」

ドラゴンが叫ぶと暗闇が空中に発生した。そこから稲光と共に竜の形をしたロボットが現れた。

ドラゴン「やれ、ドラゴンロボ!」

牧人「仕方がない。来てくれ、レネルガン!」

声に合わせレネルガンが出現する。

レネルガン「牧人、力を合わせよう」

牧人「ああ俺の力で敵を倒してくれ、レネルガン」


ドラゴン「貴様らさえいなければ、こんなに嫌な気分にならなかったぞ!」

雪彦「それは逆恨みって言うんじゃ……」

ドラゴン「うるさい。お前は武器にしてやる!」

武器化銃をドラゴンが雪彦に向けた。

雪彦「牧人から聞いてるからな。その銃で俺を武器にしたんだってな。許せないぞ」

ドラゴン「うるさい、武器になれクソガキ!」

光線が雪彦の体を貫いた。しかし何も起こらない。

ドラゴン「なぜだ、なぜ効かない!?」

雪彦「一度武器にされてレネルガンに呪いを解かれた人にはもうその銃は効かないって知らないのか?」

ドラゴン「そ、そんなバカな」

雪彦「あんたは俺が倒してやる。さあ、行くぞ!」

雪彦は力ずくでドラゴンを地面に押さえつけた。そして武器化銃を奪い取る。

雪彦「さあ、降参しろ」

ドラゴン「く、屈辱だ。ええい、ドラゴンロボ! レネルガンは無視してこいつを殺せ!」


ドラゴンロボが雪彦に狙いを定めた事にレネルガンと牧人ともに気づかなかった。

高速でドラゴンロボが雪彦のいる場所に向かうのを見てようやくレネルガンが気付く。

レネルガン「雪彦が危ない!」

牧人「どうするレネルガン」

レネルガン「仕方ない。フレイムガンだ牧人」

牧人「フレイムガン?」

レネルガン「理論上は可能なんだ。銃になってくれ牧人」

牧人「わかったよ。雪彦今助けるからな!」

炎の剣が炎を纏ったリボルバータイプの銃に変わっていく。

レネルガン「フレイムガン、ファイヤ!」

ドラゴンロボが雪彦の所にたどり着く前に炎の弾で撃ち抜かれ、消滅した。


ドラゴン「そ、そんなバカな……」

雪彦「お前らの野望もこれまでだ。さあ降参しろよ」

ドラゴン「うるさい! 私たちは正義なんだ! 降参等しない!」

雪彦「だってさ。牧人、どうする?」

人間の姿に戻った牧人が戻ってきた。

牧人「聞きたい事があるんだ」

ドラゴン「……」

牧人「あんたたちはなぜ人を武器にする?」

ドラゴン「……思考停止した武器になったほうが人類にとって幸せだからだ」

牧人「武器になっても俺とレネルガンのような絆がない限り幸せとは言えない……俺はそう思うよ」

ドラゴン「クッ」

雪彦「しかしどうするよ。殺す訳にもいかないし」

レネルガン「大丈夫だ。この男も記憶喪失ガスで一番幸せだった頃の記憶に戻せばいい」

牧人「そんな事まで出来るのか。すごいな

レネルガン」

雪彦「じゃそういう事で。さよならドクター・ドラゴンさん」


ドラゴン「あの……ここどこですか?」

雪「月見台中学の裏山ですよ。憶えてませんか」

ドラゴン「なんだ。じゃあ実家から近いです。ありがとうございます」

ドラゴンが立ち去った。

牧人「今日も闘いキツかったな」

レネルガン「ではさらばだ牧人。また敵ロボが現れたら呼んでくれ」

牧人「ああ、ありがとうレネルガン」

いつも間にか夕日が沈んでいた。

第三回了









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