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二度目の召喚なんて、聞いてません!  作者: みん
二度目の召喚

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38/75

バーミリオンとウィステリア

「「リア!?」」


「お久し振りです」




“バーミリオンと魔導士達の調整がとれた”


と連絡が来たのは、あれから1週間後の事だった。その日と言うのが、魔導士達だけでバーミリオンさんとエラさんの婚姻祝いで飲み会をする─と言う日だった。


『お祝いなら、お赤飯ですね!』


と、何故かキッカさんが前夜から張り切ってお赤飯を用意していた。時々「ここは日本だっけ?」と言う錯覚に陥るのは仕方無いと思う。


そうして、キッカさんお手製のお赤飯と、イチコとニコお手製の紅白饅頭を携えて魔導士棟へとやって来た。




「わーウィステリアさんだ!」

「え!?何で居るの!?」

「何何?お帰りーなの?」


バーミリオンさんとエラさんに続いて、魔導士の人達も最初は驚いていたけど、喜んで迎え入れてくれた。


ーやっぱり、魔導士の人達はホッとするなー


取り敢えず、バーミリオンさんには「また後で説明しますね」とだけ言って、魔導士の人達には「イレギュラーな事が起きてしまって、暫くこちらでお世話になります。」と説明した。


どうしても王女であるアリシア様が絡んだ召還だった為、本当の事が言えないのが…何とも……。


「あれから4年か……でも、リアはあまり変わってないな?何なら、若返ってる?」


「あ、私、4年前に還った時に召還された時の年齢に戻ったから、先輩──バーミリオンさんより三つ年下になってます。」


「マジで若返ってたのか!」


何故か、笑いながら頭をワシャワシャと撫でられ、エラさんには「リアにまた会えて嬉しいよ」と言われて、ギュッと抱きしめられた。









「バーミリオンさん、これ、私とキッカさんからのお祝いです!」と、お赤飯と紅白饅頭を差し出せば、やっぱり「懐かしいな!」と言って、喜んでもらえました。この世界にもお米はあるみたいだけど、日本のように主食として食べる事はない。


勿論、今回も紅白饅頭は、イチコとニコが頑張って沢山作ってくれたから、魔導士達と一緒に食べました。


それから、夕方から魔導士32人全員+私とキッカさん参加のお祝いの飲み会が始まった。

どうやら、バーミリオンさんとエラさんは、既に結婚していて一緒に住んでいるそうだ。

他の魔導士からは、2人がどれだけラブラブなのかを教えてもらった。


ーバーミリオンさんとエラさんが、幸せそうで良かったー




皆が盛り上がって来た頃「少し良いか?」とバーミリオンさんに声を掛けられて、私とバーミリオンさんは、盛り上がっている皆から少し離れた席に移動して、2人だけで腰を下ろした。


「それで?何でまた…こっちに来たんだ?」


アレサンドル様には許可をもらっているから、バーミリオンさんだけには全て話をした。






「なるほど…あの王女様がね……」


一般的には“公務の一切を取り止め、療養の為王家所有の離宮に居を移した”事になっている。

第一王女アリシア様は、浄化の旅に参加した聖女と言う事で、同じ聖女であるエメラルドと共に、国民には人気があるのだそうだ。


そんな人気のあるアリシア様が、(実際は死んではないけど)1人の魔導士を死に追いやってまで私を再召還した─何て事は……言えないだろう。


「リアは…アリシア様と………エメラルドの事は、どう思ってるんだ?」


「………正直に言うと……どうでも良いと言うか…。アリシア様については、謝罪されても受け入れる事も赦す事もできないと思う。ある意味、運良く命はあったけど、アリシア様の自分勝手な思惑で、私は死んでたかもしれないし、それ以上に最悪な事になる可能性もあったから。」


一般的に想像すると、女性が売られて買われた場合、女性の尊厳を傷付けるような行いをされていたかもしれないのだ。


「エメラルドに関しては、よく分からない。まともに喋った事もないし、向こうが私の事を嫌っているなら、私から会いに行こうとか、歩み寄ろうとかは……思わないから。」


確かに、私には同じ魔導士のバーミリオンさんやエラさんが居たお陰で頑張れた。エメラルドは1人だったかもしれないけど、じゃあ、アズールさんは?アズールさんだって騎士として1人で頑張っていたし、何かとバーミリオンさんとは時間があれば情報交換?のような事はしていたらしい。そう。#他人__ひと__#の事は言えないけど、連絡を取ろうと思えば取れたのだ。アレサンドル様にでも相談すれば、必ず会えただろうし、何とかしてくれてた筈だ。


「結局は、選んだのはエメラルド本人で、エメラルドにとっては私……私達よりアリシア様が大切だったって事ですよね?私もお人好しじゃないから…私から何かをするつもりは……ないんですよね…」


ーこんな私に、先輩は幻滅する?ー


「うん。それで良いんじゃない?無理に歩み寄る必要はないだろう。最初に俺達…ウィステリアを()()()()のは、エメラルドなんだ。」


どうやら、先輩もエメラルドに対しては、色々と思うところはあったようだ。







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