龍之介の絶望と希望・2
先生が帰ってから僕は悔しくて悲しくて泣いていた。泣いているとドアからノックの音がして、愼志朗さんが部屋に入ってきた。
泣いている僕の頭を撫でながら静かな声で言った。
「少し厳しい先生みたいですが、どうか頑張ってください。タマさんからの手紙を預かってきました」
「タマから……!?」
僕は涙を拭いながら愼志朗さんが差し出す白い封筒を急いで手に取り、1枚の白い便箋を広げた。
『りゅうのすけへ
げんきになったみたいであたしはうれしい。
はくしゃくのあととりはたいへんそうだが、がんばってくれ。
あたしもりゅうのすけのことがだいすきだ。
りっぱなはくしゃくになってよめにしてくれ。
たのしみにしている。
タマ』
これを読んだ僕は悲しみの涙の上からうれし涙を流していた。
タマも僕のことが好きなんだ……!!!
お嫁さんになってくれるんだ……!!!
うれしい……!!!
タマをお嫁さんにするために辛くても僕はここで頑張らないと……!!!
逃げ出したかったけど、タマと両想いで結婚できるという希望を持った瞬間から頑張ろうという力が沸き出ていた。
タマ……早く会いたい。
僕、タマを幸せにするために立派な伯爵になるよ。
だからそれまで待っていてね。
大好きだよ、タマ……。




