旅立ち
「じゃあ行くよジジイ」
「ああ、気をつけてなリューズ」
昨日ついに十八歳になり旅立ちを決めました。
ヤンビスの森の件が俺の人生を大きく変えた。
豚のバケモノとの戦いに勝ちはしたが瀕死。
凄まじいまでの爆発音でジジイが飛び起き俺を助けてくれたらしい。
治療したものの半月も寝込み、起きたと思えばすぐに説明をし、俺はとんでもないチート野郎だったとわかった。
神様ありがとうございます、感謝感激雨嵐。
俺の魔術名は【オーダー】名付けたのはもちろんジジイ。名付けたというか詠唱代わりにオーダーを通さなければいけない謎仕様が由来。
俺の中に存在する謎人格クリエイトさんに頼み魔術を構築する。
色々試した、魔術剣も作れれば槍も構築出来る。弓も作ってみたけど真っ直ぐ飛ばせなかったから二度と使わないと誓う。
魔術に限っては全属性を扱う事ができた。基本程度だけど。
もちろんその道の一級品とまではいかなかった魔術だけど、マナの吸収量が多いから普通の下級魔術でさえ凄まじいまでの発現力だった。
「具現化に特化した魔術師はおるが、お前みたいなマナ吸収量に、モノをいわした人外は見たことないわ」と言われるほど。
ただ全てにおいてメリットだけではない。
自分の取り込めるマナを超えたオーダーは出せないし。
同時に出せるオーダーは二つが精々限界。
多分処理力の問題だと思ってる。頭がクラクラするし、発現しまくった後はやはり人外吸収量といえど魔力官のオーバーヒートに陥った。
とりあえずクリエイトさんができる作業は同時に二つまでという事らしい。
それを踏まえてもこの世界でこの能力はチート級だ。
あーあーそれともう一つ大きな進歩があった。
触れたモノを解析することができる。
人も物を全て。
前世のゲームでいう鑑定っぽい感じ。 凄く詳細に情報くれるから重宝するんじゃないかと思ってる。
その時は基本無口なクリエイトさんも喋ってくれるからね。基本棒読みだけど。
そんなこんなで学校行かなくて良くなりました!
そんなに力があるなら世界を見て回り、そこで人と繋がり知っていく方がいいとジジイが言ってくれた。
やっぱり心に一番響いたのは 「この世界の半分以上は未踏の地。この世界を冒険し自分を知るのもよかろう、例えばお前がこの世界に来た理由とかじゃの」と言う言葉。
人が踏み入った事のない世界。自分自身がこの世界にいる理由も見つかるかもしれない。
それは俺の冒険心をくすぐった。 俺!冒険にでます──
「リューズよ、たまには顔を見せに帰ってこい」
そう寂しそうにするジジイに別れを告げた。
ギルドに冒険者登録しに行くぜ!
いざハーバス王国へ。




