転生後
なんだこれは、どこにいるんだ。
俺は、死んだんじゃないのか!?
目を覚ますと、いつもとは違う景色が広がっていた。
しかし、そんなことよりもお腹が空いたどうすればいいんだろうか?
そんなことを考えながらとりあえず声を出してみようと思う。
「おぎゃぁぁ おぎゃぁぁ !?」
どういうことだ、声が出ずに泣き声が出るだと!!
そんな声が届いたのか扉の外からこちらに向かって足音がどんどん近づいてきた。
「あらぁ どうしたのレイ、お腹でも空いたのかしら? だったら、ご飯あげないと」
そう言うと20代前半ぐらいの金髪の女性が俺を抱きかかえながら胸を出してきた。
いやいやいや、28歳でそんなことできるか!と思うも体が勝手に動いてしまった。
「終わった。 この歳でこんなことをしてしまうとは…」
そうして、また眠気に襲われて目を閉じてしまった。
ーーーーー
そんこんなで一ヶ月程経過した
一ヶ月経っていろいろとわかってきたことがあった。
どうやら俺は、前世の記憶をもったまま生まれ変わったらしい。しかもここは、以前住んでいた地球ではなく違う世界だということが分かった。
なんでわかったかというと、この世界でのお母さんらしき人が夜遅くにお腹が空いて泣いてしまったときに、地球ではありえない物体がお母さん付近を飛び回り光として部屋を照らしていたからだ。
また、家族構成としてはお母さんとお姉ちゃんががいるようだがまだ、お父さんについてはまだ見かけていない。もしかしたら、シングルマザーなのかなと思っている。
時々、部屋を伺うようにしてお姉ちゃんがらしき人が扉を開けてこちらを見ている事があるがまだしっかりとは顔を見ることができなかった。
部屋としては、木製のベビーベッドが置いてあるだけでほかには何もない部屋だった。
そんなこんなで、意識があるうちはこの世界がどうなっているのか考えていた。
前世では、社会人になってから仕事仕事と何もできなかったがこの世界ではやりたいことを全力で楽しもうと誓った。決して、前世のような社畜人生にならないように。そう思っていると、
「産まれたか!? 私たちの赤ちゃんどこにいる!?」
「あら、あなたお帰りなさい。 赤ちゃんは二階の子供部屋で休んでいますよ。」
「お父さんお帰りなさい。これでやっと私も赤ちゃんがしっかりと見られる!!」
うむ、どうやらお父さんはいたようだ。仕事でずっといなかったとは、随分と忙しいのかも知れないな。あと、お姉ちゃんがが部屋に入らなかったのは、お父さんが見てからじゃないといけなかったのかもしれない。
そう思っていると、部屋の扉がいきよく開いた。
「おぉ、無事に無まれてくれてよっかった!!」
そういうと、体が浮き上がりお父さんに抱きかかえられた。
(結構ダンディーな顔つきをしているがいきなり抱き上げるとは、ビックリしたよ)
「おぎゃぁぁ おぎゃぁぁ!!」
「あなた、急に抱きかかえられてビックリしているじゃない まったく」
「あはは、 ごめんごめん
急にごめんな抱きかかえて 大丈夫か レイ!?」
まったく、急に抱きかかえられてビックリしたよ。
今後は、ゆっくり持ち上げてよね、思いつつ泣きやんだ。
「ねぇ、私にも赤ちゃん抱かせてよ!!」
「そうだな、まだ首が座っていないからすこしだけだぞ」
「やったぁ!!」
そう言うと、お父さんは俺をお姉ちゃんへ渡した。
「私がわかる!? お姉ちゃんだよ!!」
おぉ、なんともかわいいお姉ちゃんだ。しかも、髪の毛の色はお母さんと一緒の緑色をしている。
俺も緑色の髪なのかな。それとも、お父さんみたいに金色なのかな。
「ほらほら、二人とも静かにしないとレイがビックリしてまた、泣いてしまうわよ。」
そう言うと、お姉ちゃんからお母さんへ移されてベッドへ戻されて、また眠りにつくことになった。