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警戒と尊厳の選択  作者: 吉野貴博
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上下の上

 トイレには行かない方がいいんじゃないかって話なんですけどね、


 話を持ってきたのはA君で、 A君B君C君D君の四人が車で廃墟巡りをやってるときの話だっていうんですけどね、

 遠出なんで四人で順番に運転をするんですが、そのときはD君が運転してまして。

 夕方暗くなり始めの時、山道を走ってたんですが、C君がトイレに行きたいって言い出しまして、山を下りるまで我慢しようと思っていたんですが山も広くてなかなか終わりが見えない、もうそうろそろ限界だってんでとうとう「トイレない?」と口にしたんですが、D君が

「そこらでするか?」

「いや大きい方で、さすがにそれはちょっと」と躊躇する。

 B君が

「山の中でやったら、山の神様が怒らないか?」とのんびりしたことを言うと

「知らないのか、山の神様って女性だから、男が出すと喜ぶんだぞ」なんてやりとりになる。

 誰にもどうしようもなくて、D君心持ちスピードを上げるけど、暗くなってきているし山道だしでそんなにはスピード出せない、C君もそれ以上言えない。

 上ったり下ったりの道を走っていると、脇に行く道があった。普通なら通り過ぎるけど念のため止まって、地図アプリを見ると見晴らし台みたいな地名と、意図的に膨らんだ道が表示される、トイレの有無は解らないのだけどこの膨らんだ道が駐車場ならトイレもあるかもしれないと曲がることにしました。

 曲がって十分くらい経って、もう暗くなっているから見晴らしは見えないのだけど駐車場と小さな建物がある、あぁトイレだとみんな喜んで駐車場に車を滑らせましてね、

 C君が車を降りて慎重に慎重にトイレに向かい、B君も

「俺もちょっと行ってくる」と一緒になって行きました。

 A君とD君は別に話題もないので暗い風景を見ていましたら、B君とC君が走って戻ってくる。

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