白き湖の社にて
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白き湖の社にて
作:狩屋ユツキ
【登場人物】
<暁 直>
男。写真家。霊感が強い自覚はあるが怖いものは苦手。
<加蓮>
直が出会った少年とも少女ともつかない存在。自称神様。
<安寿>
直が出会った少年とも少女ともつかない存在。自称神様。
<加藤 晶>
加蓮と安寿の住まう社のある山を潰そうとしている人間。
【男女比】
男:不問
1:3
【所要時間】
30分程度
直♂:
加蓮♂♀:
安寿♂♀:
晶♂♀:
-----------------
直N「僕はしがない写真家、暁 直。その日はとある山奥に写真を撮りに行く予定だった。その山奥には秋にしか見られない絶景があると噂になっており、しかしその絶景が何処にあるのか誰も知らないという不思議な場所だ。ただ、その山は僕の住まいからそう遠くなく、小さいながら民宿もあるということで時間を作って出かけることにしたのだった」
間
直「……っていっても、民宿の人もその絶景の場所は知らなかったんだよなあ……」
直N「民宿に泊りがけて三日目にしても、その絶景の場所というのを探し当てることが出来ず、僕は途方に暮れていた。一週間。一週間居て駄目だったら帰ろう。そう思いながらまだ散策したことのない場所を探して歩いていたときだった」
直「まあ幻の絶景の場所なんて一人で探すのも無謀だよなあ……」
直N「山道を歩きながら肩を落とした、その時だった」
加蓮「なんじゃお主、ゼッケイノバショとやらを探しておるのか」
直「うわっ?!」
安寿「この辺の場所のことなら……お手伝いできるかもしれません……」
直N「後ろを振り向くと、丁度少年と少女と、そして青年と女性の間といった感じの着物姿の人間が二人、立っていた」
直「い、いつからそこに?!ていうか、君たちは誰?!」
加蓮「お主の後をずーっと付けておったのじゃ。じゃが悪さをするでもなく、この三日間ずーっとこの辺をウロウロするばかり……お主が何をしておるのか、直接聞きに来たのじゃ!」
安寿「あの……その……首から下げているものは武器ですか?貴方は……我らの住処を壊しに来た悪い人ではないのですか……?」
直「……えーっと。これはカメラだよ。武器じゃない。君たちの家を壊すどころか、できれば君たちの家を写真に収めたいところだけれど」
加蓮「(被せ気味に)納めるとな!!何を納めるというのじゃ?!もうここいらで我らに捧げものをする者などおらんと思うておうたが、お主、中々殊勝ではないか!!」
直「いや、物を納めるじゃなくて、写真に撮りたいってことなんだけど……」
安寿「写真とは……恐ろしいものですか……?」
直「恐ろしくないよ。こういうものなんだけど……君たちは写真を見たことがないの?」
直N「そう言って僕が過去撮った写真を幾つか見せると、二人は興味深そうに覗き込んで「ほおお」と声を上げた」
加蓮「これはよく出来た絵じゃな!!まるで本物と区別がつかん!!」
安寿「本当に……綺麗です……」
直「絵とはまた違うんだけど……まあいいや。君たちは此処の住人かい?民宿では、あの民宿以外に人は住んでいないって話だったけど……」
加蓮「よくぞ聞いてくれた、人間!我らはな、神なのじゃ!!!」
直「……は?」
安寿「ええと……詳しく言うと、土地神というものです……。この土地一体を守護しております……」
加蓮「久しく我らの言葉を聞き、我らの姿を見る者はおらんかったが、お主は我らの言葉に振り向いた故な、姿も見せてやった次第よ」
安寿「本当に……人と話すのは何十年ぶり……いえ、何百年ぶりでしょう……。昔は我らの姿を見る者も声を聞く者も多く居たのですが……既にこの地に人の姿はなく、訪れる人々も我らの声が届かぬものばかり……」
直「……あー……そういうことかー……」
直N「つまり、彼……彼女、だろうか……どちらにしても、この二人は人間ではないということだ。写真家なんて職をしていると不思議な体験に遭うことも多いのだが、その手に対して僕は異様に出遭う回数が多い。今回もまた、そういうことらしかった」
加蓮「なんじゃ、頭なぞ抱えて。頭痛でもするのか」
安寿「あの……痛み止めの薬草の生えている場所にご案内いたしますか……?」
直「ああ、いや、大丈夫。つまり君たちは神様で、僕は人間と喋っているわけじゃないわけだね……?」
加蓮「人間と同等にするでない!!我らは宇迦之御魂様より分けられた、古き二柱の神ぞ。敬い、奉るが良い!!」
安寿「あの、……そんなに萎縮しなくても大丈夫ですから。加蓮は少し気位が高いだけで、力は私のほうが……」
加蓮「あっ、言ったな安寿!た、確かに主に力を司るのはお主の方だが、人の話を聞き、実際に行使するか決めるのは儂のほうじゃぞ!!」
安寿「えっと、そういう意味じゃなくて……私は人間を脅かすのはどうかと思うのです……」
直「ま、まあまあ。君たちが悪い神様じゃないのはわかったよ。気安く話したりして悪かった。もう少し言葉に気をつけるべきかな?」
加蓮「ふふん、久々の人間故、言葉遣いなど気にせぬわ。我らは寛大な神故な!」
安寿「えっと、その……今まで通り話してください……。それでその……ゼッケイノバショ?というのは何なのでしょうか……お役に立てるなら、我ら二柱、お力になりましょう」
直「助かるよ。えーっと、っていっても情報が少なくて……この土地に、凄く綺麗な場所があるって聞いたんだけど、何処を探してもそんな場所はなくて。秋口にだけ見られる場所ってことくらいしかわからないんだけど」
加蓮「秋口に見られる凄く綺麗な場所とな?」
安寿「加蓮、それって……」
加蓮「うむ、あそこしかあるまい」
安寿「ですよね……」
直「知ってるの?」
加蓮「うむ。……しかし人間、そこを教えてやる前にひとつ我らの願いを聞いてほしいのじゃ」
安寿「申し訳ないのですが、タダで教えて差し上げるわけにはいかないのです……」
直「それはいいけど……一体どんなお願い事なんだい?」
加蓮「それはな……」
間
晶「なんですか、貴方は」
直「えーっと……しがない、写真家です」
加蓮「ほれ、さっき我らが言った言葉を思い出さんか!!」
安寿「お願いします、この人間には我らの姿が見えないのです……」
晶「私は忙しいのですが。写真家の貴方が私に何用ですか」
直「えーっと……此処に住んでる人から頼まれまして、あの、……この山の開発を止めていただけないかと……」
晶「はあ?」
直「あ、あははー!!む、無理ですよねー!!無理ですよねやっぱりー!!」
晶「無理も何も、住人なんて全て退去済み、此処は私有地にもなっていない無法の土地です。誰かが買い上げて何が悪いというのですか。それに此処はゴルフ場になる予定になっています」
加蓮「ゴルフジョウとはなんじゃ、人間」
直「(小声)えーっと、……球打ち遊び、かな。スポーツってわかる?」
安寿「球打ち遊び……」
加蓮「そんなものにこの広大で美しい森を伐採して我らの住処を奪おうというのか!!けしからん!!」
直「(小声)ゴルフには結構場所が必要なんだよ……」
晶「さっきから誰と話しているんですか、貴方は。さ、わかったらどこでも好きに写真を撮ってお帰りください。先程も言いましたが、私は忙しいんです」
直「うわー……取り付く島なし」
加蓮「人間!!どうにかせぬか!!」
安寿「お願いします……!!」
直「(小声)……一旦、引き下がろう。(普通の音量に戻して)すみません、失礼しました」
間
加蓮「ここはどこじゃ?」
直「僕が取っている宿の一部屋だよ。此処で作戦会議をしよう」
安寿「諦めては……いなかったのですね……」
直「神様直々に頼まれごとされちゃあね……それに住まいをなくす辛さは僕も知っているから」
加蓮「人間。お主も住まいを追われたのか?」
直「……その前に、僕の名前は暁 直。直でいいよ」
加蓮「儂は加蓮じゃ」
安寿「安寿と申します」
直「加蓮に安寿ね。……しかしゴルフ場か……。それは多額のお金が動いていると考えたほうが良いな……。あの人は建築業界の人か何かなのか……」
安寿「ケンチクギョーカイ?」
直「そこはあんまり気にしなくていいかな……。問題は、ゴルフ場にするより此処をそのままにしたほうがいいと相手に思わせないといけないってことだよ。ぶっちゃけた話、この山は普通の山より鬱蒼としていて観光には向かないし……」
加蓮「……人が居なくなったからじゃ」
安寿「元はもっと活気があって……森も、人も、共存していて……」
直「そうなの?」
加蓮「我らは豊穣の神じゃ。じゃが、基本的に豊穣は人の手無くしてならぬもの。勿論、山を豊かにすれば獣たちを増やすことは出来ても、そのうちに木の実やキノコが足りなくなり、それを増やせば森は鬱蒼とする。密になるということじゃな」
安寿「森が鬱蒼とすれば人はどんどん離れていきました……。それと同時に最初は木の実やキノコや獣を獲っていた人々も皆、この山を不便だと言って下りていきました……」
直「そうだよなあ……この宿にも、水道も電気もガスもないもんな。不便だと言われてもしょうがないか……でも獲りたての山菜や猪肉や川魚を使った料理は美味しかったし、行灯の光は心が落ち着くし……湧き水はびっくりするほど美味しかったし……良いところもたくさんある」
加蓮「そうじゃろう、そうじゃろう!!」
安寿「……ですが、既にその状態もあの人間は知っているでしょう……。それでも此処にゴルフジョウとやらを作るというのですね……」
直「決定打がないんだよ。人が見て、ぱっと分かる目玉っていうのかな……そういうのが……」
加蓮「…………」
安寿「…………」
直「……あ、そうだ」
加蓮「どうした、直」
直「幻の絶景」
安寿「幻の絶景?」
直「そうだよ、それがあった!……あー、でも、それは君たちの要望を叶えなきゃいけないわけだし……」
加蓮「……お主の」
直「ん?」
安寿「貴方の、写真があれば」
直「写真?」
加蓮「……あの人間に、その幻の絶景とやらの写真を見せればまた違うのではないか?」
安寿「あの人間に、……その、幻の絶景とやらが美しく映れば、ですが……」
直「……いいの?もしかしたら、君たちの住処を僕は守れないかもしれないよ。そうしたら君たちは」
加蓮「構わぬ。どうせお主以外に我らの姿は見えんのじゃ。もしかしたらこれこそ悪足掻きというものなのやもしれん」
安寿「わかっていたことなのです……。人が一人、また一人と離れていくのを見送るしか出来ない我らには、引き留める術すらなかったのですから……」
直「…………」
加蓮「今日はまだ日も高い、が、もうすぐ一番美しい時間になる。そこに案内してやろうぞ」
安寿「我らの社に。貴方の言う、絶景の場所へ」
間
晶「……こんなものでしょうか」
晶N「この村に戻ってくるのも久しぶりだ、と私は思う。私はこの村の出身だ。いや、正確には両親がこの村の出身だ。私自身はこの村の記憶はない。だけれど両親はしきりにこの村のことを口にする。とても美しい村だったと。とても豊かな村だったと。離れたのは頭のいいお前を学校に通わせたかったからで、唯一の小学校が廃校になってしまったときに、仕方なく離れたのだと。出来ることなら両親は此処に留まりたかったのだろう。だが私にはわからない。鬱蒼とした山の何処が美しいのかわからない」
晶「山道は険しいし、車も入らないし……一体何処が美しいというのか。こんなところは全て刈り取って風通し良くしてゴルフ場にしてしまうのが土地の有効活用というもの。母さんは観光名所にならないかとしきりに言っていたし、父さんはあの場所には絶景の場所があると言っていたが……どこにあるというのか」
晶N「幻の絶景の場所があるという噂は私も伝え聞いていた。父さんもその場所は知らないらしい。知っている人間がいるかとこの場所を初めて訪れたときに探し回ったがいなかった。そもそも人のいる場所はあのちっぽけな民宿一つ。その経営者である老夫婦が知らないとなると、知っているのは神様くらいかねえ、なんて言われたのだ」
晶「神様、か」
晶N「神様と聞いて、神社も探してみた。だが社一つ見当たらなかった。何処にあるというのだろう。そんなもの。大体神頼みなど馬鹿馬鹿しい……」
直「あの!!」
晶「っ?!」
晶N「いきなり声をかけられてびっくりした私は、声もあげずに勢いよく振り返った。そこには、息を切らした先ほど声をかけてきた青年が立っていた」
晶「……まだなにか?」
直「来てほしいところがあるんです!!」
晶N「息を切らしながら、青年は私の手を掴んで引っ張った」
直「早く!!」
晶「ちょ、ちょっと待ってください!私は行くとは一言も……!!」
直「早く!!終わっちゃいます!!!」
晶N「終わる?何が終わるというのだろう。ただあまりに必死に青年が手を引くので、引かれるまま、私は走り出していた。必死さに負けたと言うよりも……そうしなければいけないような、もう片方の手も誰かに引かれているような気がしたのだ」
間
直「ま、間に合った……!!」
晶「…………これは」
加蓮「間に合ったようじゃの」
安寿「ですね」
直「……綺麗でしょう」
晶「…………」
晶N「そこは森の奥も奥にある、小さな開けた広場だった。そこに、一面の白いコスモスが咲き誇っていた。その中心に、汚らしい小さな小さな社が二つ並んで置かれている。だが、一見してボロボロなのに、後光が差すように夕陽を受けて神々しく輝いていた」
加蓮「此処は、我らの為に人間が種を撒いてくれたのじゃ」
安寿「夕陽が差し込むと黄金色に染まるからと言って、昔はここでお祭りをしてくれたのですよ」
直「……神様が言うには」
晶「神様?」
直「ここからが、観物だそうです」
加蓮「そう、ここからが観物なのじゃ!!」
安寿「……ここからが、本当に美しいのですよ」
晶N「そんな、神様の声が聞こえた気がした。陽が落ちて行くさまを無言で見送り、夜が訪れる。長い間、そうしていた気がする、短い間で変わっていった気がする。不思議な感覚だった」
直「……月が、出ますね」
加蓮「今日が丁度満月で良かったのう」
安寿「ええ、本当に」
晶N「陽が落ちて、ぽっかりと浮かんだ月に照らされて、今度は地面が輝いた。白いコスモスが月光に照らされて、少し肌寒い秋風に揺れて波打っていた。まるで光の湖だった。その中心にやはりボロボロの、だけれどもう汚らしいとは欠片も思えない社が二つ、誇らしげに並んでいた」
直「うわあ……」
晶「……」
直「夕陽のときも綺麗でしたが、夜になると本当に幻想的ですね…………。写真で見るより実物を見るほうがずっといい」
加蓮「だからこの場所は幻の場所なのかもしれんのう」
安寿「人間を此処に案内したのは久方ぶりです……。あの、お気に召しましたか?」
直「うん、とっても。これは潰しちゃいけないところだね。……貴方も、そう思うでしょ……って」
晶「……」
直「……貴方は、何処を見ているんですか?」
晶「……君たちが、神様?」
加蓮「なんと!!」
安寿「我らが見えるのですか?!」
晶「……父さんと母さんが言っていたんです。昔は此処に二柱の神様が居たんだって。その社の場所もとうの昔に忘れ去られてしまったけれど、そこには花が咲き乱れて、夕方は黄昏色に、夜は白く輝いていると。その場所は……此処だったんですね」
加蓮「なんと…………直以外にも我らの姿が見えるようになるとは」
安寿「我らを信じる心が貴方にもあったということでしょうか……」
直「信心が神様を存在させるって聞いたことがあるよ」
晶「……それでは、やはり貴方たちが神様なのですね」
加蓮「加蓮と申す」
安寿「安寿と申します……」
晶「……どうして此処を私に見せたのですか」
加蓮「我らの場所をゴルフジョウにしないでほしいのじゃ」
安寿「せめて、この場所だけでも……ここは我らと、人間との最期の思い出の場所。此処だけは残してほしいのです……」
晶「……」
直「……あの。難しいのはわかります。お仕事なのもわかっています。でも、どうかクライアントの方に掛け合っていただけませんか」
晶「開発計画は続行します」
直「……っ」
加蓮「……」
安寿「そんな……」
晶「……だけれど、開発計画を変更します」
直「へ?」
加蓮「は?」
安寿「ふぇ?」
晶「こんな美しい場所を潰す人間は人間ではありません。森に手を入れて風通しを良くして散歩コースを作ります。幸いにして登山ブームもあることですし、この場所を柵で囲って観光施設として作り変えます。そのように進言してみましょう」
直「……あの、……えっと」
晶「晶です。私は加藤 晶」
直「加藤さん」
晶「晶で結構ですよ。貴方のお名前は?」
直「暁 直です。ええと……晶さん……ありがとうございます」
晶「いえ、どちらの方が儲けになるかと考えただけの話です。礼を言われる筋合いもありません。……それに直さん、ここからは貴方の仕事の話でもあるんですよ」
直「へ?僕の?」
間
直「晶さーん、ご依頼のパンフレットの資料、こんな感じでどうですか?」
晶「ああ、いいですね。こっちはもう少し光源が低いほうが良いかもしれません。自然光に近い形で撮ってください」
直「相変わらず厳しいなあ……」
加蓮「ほらみろ、儂の言うたとおりであろう!!あそこは自然が一番美しいのじゃ!!」
安寿「私はこのキラキラした風景も好きですよ……?是非、いらないのなら私の社にお供えしてほしいです」
晶「……で、神様たちはどうして都会の此処にいらっしゃるのですか」
加蓮「社を直してもらったのと、お主ら二人が信じてくれたことで多少力が戻ってな!!」
安寿「こうして直さんにくっついてなら……移動できるようなのです……」
直「……ってことなんですよ」
晶「……ここは私のオフィスで、デスクで、遊び場ではないのですが」
加蓮「じゃって、この間てれびと言うものであいすくりーむの特集をしておったのじゃ!それを供えてもらうまでは帰らん!!」
安寿「私は……くれーぷというものが食べたいです……」
直「……晶さん、これはもう、このビルの屋上に彼らの分社を作るしか無いかもしれませんね……」
晶「……まあ、お稲荷さんなら会社の人間も商売繁盛として私が験を担いだと思うくらいで済むでしょう」
直「お稲荷さん?」
晶「知らなかったんですか?宇迦之御魂は所謂お稲荷さんですよ」
直「え、ええええええええ?!」
加蓮「直は本当に物を知らん男じゃのう」
安寿「でも、そんな直さんだからこそ、我らが見えたのかもですね……」
加蓮「ともかくじゃ!晶の仕事が終わったらあいすくりーむとやらを儂に献上せよ!!直!」
安寿「私にはくれーぷをお願いいたしますね……直さん」
間
直N「僕はしがない写真家、暁 直。こうして僕はお稲荷さんこと宇迦之御魂の分け御霊、二柱の神様に懐かれてしまった。これからどうなるのかはわからないけれど……とりあえず、アイスクリームにクレープという甘いものの旅と、それから凄く綺麗なコスモスの社を往復するはめになりそうだ」
了
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