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プロローグ

プロローグ


"彼女達"は叫ぶ。

それでも彼は背にしている彼女達の顔を見る事はなく、振り向くこともない。


「ねぇ!なんで、なんでなの!?」


「こっちを向いて!」


「無視すんな!」


「……………………」


彼は彼女達を裏切った。

どちらかと言うと。十中八九。などと言うより、彼は自分が完全に悪いことを自覚していた。

彼女たちは悪くない。


悪いことを悪気があって行ったのだから、後悔はないししてはならない。無いにはないが彼女達を置いていったのは無責任な行為だったと彼は今更気がついた。


「はは、結局後悔してんじゃん」


ただ後悔(それ)はその言葉通り、取り返しがつくことはない。彼女達を置いて彼は死ぬだろう。


"彼等"が罪を受ける時が来たのだ。


やけに叫ぶ彼女達の声が聞こえるなと思い、ふと気づくと、彼の背中を押し進めるように追い風が吹いていた。


──────────そして彼は歩きだす。 死へと向かって。












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