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第二章 試験と襲撃と霊装

更新遅れました。すいません

そして、試験が始まった。


まずは実技試験だ。全員が全員自身の武装をしていたが、学年のトップ3は何も武装はせずにいた。それが当然のように。

なぜかは、簡単。自身の《霊装》と呼ばれるものを有している事でまともな武器でないと傷つかないものなのでその他の武装は全く意味を成さないのである。

霊装はその人の魂を形にして顕現させたものなので、霊装を使える人は異能の力を完全に把握してさらに制御出来ている証でもある。


「それでは、これより実技試験を始める。」

「トーナメント方式で行うので学年首席、

次席、参席はシード扱いとして行う。」

「それでは、第一回戦の組み合わせを伝える」

「二組八番、神無月神人。

三組二十八番、八坂証。

この二名で初戦を行う。」


そして、見ていて気分の悪くなる戦いが始まる。試合開始時よりもう十分以上も経過しているがまだ試合は続いている。それは八坂が神人をいたぶって遊んでいるからである。


「おいおい、もうちょっと楽しませろよな。

この劣等野郎がお前なんかが巫さんや彼方さんの近くにいる事は許さないんだよ!さっさと退学して消えてくれや!それでもここにいたいんだったらこの状況から反撃でも返してみろよ。まぁ無理だと思うけどなぁ!」


八坂がそんな事を言っている頃…


観客席では、その巫さんと彼方さんが話していた。


「あの人、殺してもいいですかね?未来さん?」


「そんな事を聞いてくれるあたり明日香さんは優しいですね。私の大事な神人さんをあそこまで馬鹿にした人なら私だったらとっくに殺してます。」


そんな事言い合いながら二人共、霊装を展開しそうだった。それを見ながら水蓮はため息を吐いていた。


そんな観客席の事は知らない試合場の神人は異能を使おうか迷っていた。使えばいいのか使ってダメなのか?…だが、経験則から言うと使わずにいた方が後々面倒になりにくいのだ。


「これでとどめだ、お前の人生のな!」


そう、言った八坂の刃が俺の首を切り裂こうとしていたところに急に観客席の方から避けろ!と叫びが聞こえてきたのでとりあえず、八坂を突き飛ばしたら、焔を纏った槍と、三、四発の銃弾が飛んできた。

そして、観客席の方から熱気と威圧がすごい事になっていた。まぁ、それが全て八坂に向いているのは謎だけど。


観客席に槍と銃弾が飛んでくる少し前の観客席側では…


「危ない、神人、逃げて!」

「逃げてください!神人さん!」

「「間に合わない!!」」

「やらせない!」「させません!」


「焔を纏いなさい【天照】」


「万象を解きあかせ【アーカイブ】」


「ちょっと!落ち着いて二人共!それはやりすぎだ。」

「うるさい!」

「あーもう、しょうがないけど、これは止めないとやばい。」


明日香が槍を、未来が二丁拳銃を顕現させて八坂を狙っていた。


「とにかく、やるしかない!」

「氷天の幻想を成せ【月詠】」

「凍て付かせろ《絶氷》」


水蓮も霊装を展開して二人の迎撃をするも…


「燃やし尽くせ《火ノ天神》」

「解放しろ《イデア・アニス》」


「間に合わないか、なら、避けろ!」


そして現在に至る。

八坂は気絶寸前で明日香と未来さんは何故かキレている。そんな時にはだいたいろくな事がない。なにせ、今まで二人がキレていた時は竜が現れたり、魔人が出たりしたのだから。


「今回は何が来るのかな?」


ただ一度だけ水蓮、明日香、未来さんの三人でも敵わなかった敵も来ている。その時は俺が倒したからいいけど今回はというか今は来て欲しくない。倒したのは、俺の霊装ありでの話だからだ。


俺の霊装を使えば勝てるという事はここで使えば俺の正体がバレるという事だ。


それだけは避けない行けない事態だ。だからそんな奴らは来んな!


「あははは、ここだよ、ここ!凄い霊力が溢れ出したのは」


「だな、ここの奴らを喰らえば一気に霊力を得られるかもな。って事でお前ら死んでくれ。」


「誰がお前達みたいな魔人もどきにやられるかよ!逆にこっちが倒してやるよ!」


八坂が復活していて、まさかのこんな状況であの二人への見栄を張ってとんでもない事言いやがった!

たぶん、水蓮も気づいてるはずだ、あれは…

正真正銘の[魔人]だ。しかも下手したら、この場では俺以外全員が勝てない[魔神]の可能性すらある。


「全員、ここから逃げろ!じゃないと死ぬぞ!教師陣は生徒の避難誘導をして下さい!それと明日香、未来さんはここに残ってあいつを相手する。いいね?」


流石、水蓮は相変わらず対応が早い。これなら大丈夫そうだな。


「逃すと思うか?人の子よ。」


そいつが声を発して瞬間、三人の表情が凍った。まるで最悪の可能性を目の前にしたような顔だった。


「我らは魔神である。貴様ら如き相手では無い。人の身で我らを相手にできるのはあやつだけだ。貴様らだったら分かるであろう。

あやつがここにいれば我らは負けるがここにはいない様だからな、我らの勝利は揺るがん!」


(最悪だ、このままだと三人が死ぬ、どうする?)


「やってみるまでわからないだろ?魔神様方」


「ならば、教えてやる。貴様らと我らの差を」


そして、数分後、三人は血塗れで地面に倒れていた。

更新は完全不定期なのでご了承下さい

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