32/36
スタジアムの殺人
読んでくださり、ありがとうございます。
本日は3編投稿です。
野球場の従業員である私は、観客席の上のほうの関係者席にイベントスタッフと座っていました。打ち合わせの為なのですが、もうひとりのスタッフが来ません。イラッとした私は、彼を呼びにスタッフ控え室に向かいました。
控え室を入ると、中が見えないように仕切りがあったので、その横から覗いて声をかけようとしたのですが、ふと下を見るとどす黒い血が床にべっとり。
「殺し?」
怖くなって、部屋を飛び出しました。
廊下の先に掃除のおばちゃんを見つけ、必死に助けを呼ぼうとするのですが声が出ません。掃除のおばちゃんは気づかずにどっかに行ってしまいました。
私は急いで観客席にいるスタッフに知らせようと走り出しました。
頭の中では、自分が殺したと思われるんじゃないか、だったらドアの指紋をふき取って知らん顔したほうがいいのか、などと考えながら。
ここで目が覚めました。
人を呼びに行きながら、色々考えてる自分が怖かったです。




