海辺の工房
読んでくださり、ありがとうございます。
仲間数人と、海辺の町にいました。
私たちは海のすぐそばにある、大好きな作家の工房に向かっていました。
目的は、とってもほしかった2色の絵の具を購入することです。
工房に入り、作品などを見ていると、突然、壁が消え、外との境がなくなりました。瞬く間に波が高くなり、ひざの高さまで海水がきたと思ったら、ぐっと引き潮に。
「おおきな津波がくる」
仲間のひとりが「こっち」と、工房の裏手の崖を指差します。そこには、扉とそこに続く道が。みんなで登っていき、扉を開けると、ひと一人がやっと通れる細くて低い洞窟になっていて、くねくねの階段が続いています。
ひたすらくねくねの階段を進むと、扉が見えてきました。
その扉を開けると、高台のとても美しい庭が広がっていました。
とても澄んだ空気で空が晴れ渡り、緑が輝いています。
遠くには、穏やかになった海が見えます。
ここを案内してくれた仲間はここのオーナーで、代々、このあたりを仕切っている家系の人のようです。津波から助けてくれたうえ、おいしいお茶を用意してくれました。
とってもほしかった絵の具は手に入らなかったけど、
とってもすばらしい庭と景色に出会えたので良しとしよう。
ここで目が覚めました。




