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悪魔のしるし
読んでくださり、ありがとうございます。
二編目です。
地球に近い、小さな星でのこと。
とてつもなく大きな窓がある特殊な部屋で、数人の人と暮らしています。
その大きな窓から、私は星の動きを監視する仕事をしています。
今夜も星を監視していると、
「悪魔のしるしだ」
と上司が指をさし、叫びました。
指の先には、ガクガクと変な動きをするオリオン座が。
「何があっても大丈夫なようにしておけ」「しっかり戸締りをしたら行くぞ」
上司が叫びながら外に出ると、出入口付近のソファーに、顔が白くカラフルな服の人(トランプマンみたいな感じ)が座っています。この「悪魔のしるし」が現れた時にしかいない留守番役です。
私も外に出ようとすると、
「気をつけろよ」
と、通販テレビ番組を見ながら声をかけてきました。
急に場面が変わり、また最初と同じ状態で、星の動きを監視していました。
すると、「また今日も悪魔のしるしだ、いくぞ」と私以外全員さっさと出て行きます。
なぜか私は「私ばっかり!」と、留守番役が通販テレビ番組を見ているのを尻目に、必死に炊き込みご飯を作っていました。
ここで目が覚めました。




