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潰す
読んでくださり、ありがとうございます。
懐かしい。
高校を卒業するまで育った町はあまり姿を変えていなかった。
けど…。
住んでいた団地に足を踏み入れると、ほとんど人が住んでいないのかひっそり静まりかえっている。
まさか見張られてる?
辺りを伺うが、おかしな所は見当たらない。
大丈夫…かな。とりあえず隠れる場所を探そう。
いくつか家具やファブリックが残る空室を見つけ、外が見える部屋の窓とベッドの隙間に入った。
ここならどこからも見えない。少し眠ろう。
そして深夜。
息を潜めて外をうかがうと、特殊部隊のような人たちが武器をもってうろついている。複数の階段を上る足音が聞こえてきたので、うつ伏せになってベッドの下に隠れた。
誰かが部屋に入り、いきなりブルーシートを部屋全体に敷き始めた。
「今からローラーで引いて潰す!!」
女の声が響き渡る。
殺される!!
ここで目が覚めました。




