さながら、映画のよう
晴天の日、私は船の上にいました。
豪華客船ではなく、潜水艦です。
港ではなく、浜辺に停留しています。
しばらくすると、海水がすーっと引いていき、 引きの割りに穏やかな氷混じりの津波がやって来ました。
やがて、こんもり盛り上がったいくつもの渦が潜水艦を取り囲み、だんだん凍ってきて、とうとう、手すりを握っていた私の手も凍り始めました。
「だめだ~凍え死ぬ~」
と思っていたら、【外国映画で悪役ボスに一番最初に殺されるような、冴えない男性】が「早くこちらに!!」と、私を助け出してくれました。
艦内に入り、【外国映画で悪役ボスに一番最初に殺されるような、冴えない男性】が私の手を必死に暖めてくれました。
「なにこれ、なにげにロマンスが芽生えるのか?」
と期待していたら、目の前に【外国映画で悪役ボスに一番最初に殺されるような、冴えない男性】の奥さんが仁王立ちしていました。
気まずくなった私は、逃げるように階段を降り、たどり着いたその場所は…。
「拷問場所!?いけない!!」
必死に隠れたのですが、すぐに見つかり引きずり出されてしまいました。
すると、またしても【外国映画で悪役ボスに一番最初に殺されるような、冴えない男性】が
「この人は何も見ていない!!」
とかばってくれたのですが、結局私は捕まってしまい…。
毒蜘蛛で殺される!!
ここで目が覚めました。