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夢見る王女は愛されて  作者: 暁 紫乃
1/1

流されてなんてやりません。なんでも最強になってやろうじゃない。

私は.....この感覚を知っている。


暖かい

温水プールに入ってるみたいな

幸せが訪れる予感




.....。



「おぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ」


何でぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?




ちょっと待って。落ち着こう。

昨日はそう、たまたま大学の文化祭準備で帰りが遅かったような気はする。


自分の準備を終わらせて、友達の手伝いまでして、夜は歩いて駅に行った。

そのあとは…




......





.....いや、普通に帰って寝たわ。



うん。


普通に帰って、夕飯食べてお風呂入って寝たわ。


寝て起きたら異世界って、そんなまさか2次元の世界じゃあるまいし…あるまいし。



あははは、、これもしかして、異世界転生ってやつ?



いやいやいや、それが楽しいのは小説とかゲームだけだわ。実際に自分がやるとか恐ろしすぎる。前世の人間関係並に恐ろしすぎる。辛い。てか自覚するの早くない?まだ生まれてなくない?




せめてさ、よくある小説みたいに10才になってからとか、なんとか学校に通い始めてからとか、そういうのにしてよ…。



モブでありますようになんて、そんなフラグを言う気もないけど。せいぜい美人かイケメンになって、そこそこ楽しんでやるんだからね!!!





こうして、ネガティブなのかポジティブなのか。

これから今世に産み落とされんとする彼女はとりあえず前向きに考えるのであった。



いくらなんでも王女として生まれてくるなんて、夢にも思わずに。



しかしまあ、彼女の人生はきっと大丈夫。

なんて言っても楽しむのがモットーである彼女に、王女という立場や(偽)ヒロイン、攻略者だったもの達などなんの弊害にもなりはしないだろう。



そして彼女の前世で非科学的なものとされてきた魔法が、実は存在していたとしても。

彼女の魔力は膨大すぎるとしても。

他種族が居たとしても。

争いの絶えない国があったとしても。



さあ、果たして彼女はどうする?

前世とまるで違うこの世界をどう生きる?


彼女は花


彼女は夢


彼女は蝶




誰にも分からない。

運命などないようなもの。


だって彼女は、誰にもツカマエラレナイ







さようなら前世。



初めまして今世。

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