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月夜2
まんまるい お月さま
下弦の月
上弦の月
三日月も
どの月も好きよ
私はアナタを見てるわ
お月さまは
遠くても心の声が聞こえるんですって
楽しい時には笑い声が
切ない時には涙の雫が
アナタを追いかけて
走ったことがあるの
でもね、走れば走るほどに
アナタは高く小さくなっていった
それ以上走ったならば
なくなってしまいそうで
消えてしまいそうで・・・
怖くてやめたの
”いつでも いっぱい話しかけてくれていいんだよ
三日月でも、どんな形の時でもね
遠くても高くても 声は聞こえるから
そう、涙も見えるよ
だけど・・・
こたえが自分の心の中にあるようだから
返事はしないよ”
心が痛い
心がざわめく
心が満たされる
光と影
光と闇
太陽と月
太陽がまぶしくて見えないなら
静寂の中
月に語れば
わずかに見える自分の心を
ほんのり照らしてくれる




