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8 はじめてなんだから…やさしくして…

「なにか申し開きはありますか?」

「すいません…許してください…」


俺はめちゃくちゃ怒られていた。


****


はじめての異世界をつくりあげたあと、俺はすぐにベルを鳴らしてあいつを呼んだ。


「佐藤悟さん、異世界づくりお疲れ様です。」

「ああ、すごい大変だった。」


あんな異世界でも一からつくるとなると大変だった。

誰もが分かる通り、あの異世界は俺が生前好きだったあのヒゲの配工管のゲームがもととなっている。

新しい異世界ってのがどうしても想像できなくて、結局ゲームの世界をもとにしたのである。

生前も配管工メーカーってゲームでいくつかステージをつくったことあったし、簡単にできるかなと思ってたんだけど、全然簡単じゃなかった。

あのゲームの完成度を改めて思い知ったよ…。

異世界メーカーは無駄にできることが多すぎて、ブロック一つ設置するだけですごい手間がかかった。


「さっそくですが、悟さん、あなた自分でつくった異世界へ行ってみたくないですか?」

「行けるのか?」


実際に自分の体であの世界に入り込めるならぜひいってみたい。


「もちろんいけますよ!もし気に入ったらそこで第二の人生を終えても構いません。」

「いや、それは構うだろ…。」


いくら好きなゲームとはいえ、その世界で生涯を終えるとかさすがに…ない。


「そうですか?」


なぜこいつは不思議そうな声を出しているんだろう。


「まぁとりあえずちょっといってくる。」

「分かりました。その間私はこの異世界がどんな様子か監視をしてますね。」

「異世界の様子なんてもう知ってるんじゃないのか?俺の頭ん中見えてるんだろ?」

「あなたがつくった異世界に関する記憶は何も見えないようにしてるんです。そうしないと、せっかく異世界づくりのときここを離れていた意味がないですから。」


それもそうか。


「じゃあ、いってきます」

「いってらっしゃい!」


こうして自分でつくった異世界に入り込んだ俺は、存分に異世界巡りを楽しんでいたのだが、突然あの神に異世界メーカーが置いてある空間へと呼び戻された。


「私、異世界をつくってくださいとお願いしましたよね…。あなたがつくったこれはなんですか?」

「ゲームです。」


自分でもこの異世界入ってみて分かった。これただのゲームだわ。


こうして最初のシーンに戻る


****


「異世界づくりにおいて何が重要か、マニュアルにも書いてありましたよね?」

「はい。フィールドマップとキャラクターです…。」

「あなたの作ったフィールドマップはどうでした?ほとんど凹凸すらない平坦で簡素な地形。しかも世界の全てが同じブロックで構成されてるなんて論外です!」


配管工をモデルにしてるんだし土管くらいは設置しようと思ったのだが、場所と場所をつなげるというのが難しかった。ワームホールだかワープホールだかの設定が必要なんだがそんな仕組み俺には到底理解できなかったし。結局、世界の全てをレンガのようなブロックだけで構成したのだ。さすがにまずかったか。


「耐久値が1しかないのもありえません!世界全体に少しでも衝撃が加えられたら、それだけで世界のすべてがこわれてしまうんですよ!」


ブロックをたたいて壊す仕様はどうしてもいれたかったのだが、さすがに耐久値1はやりすぎたか。でもあんまり耐久値高いと手を怪我しそうだったし…。


「フィールドマップもひどいものでしたが、もっとひどいのはキャラクターです!」


キャラクターの設定は自分なりに気合いれてつくったつもりだったんだが…。


「異世界の観察を始めた私はまず、あまりのフィールドマップのひどさに絶句しました。しかしキャラクターがしっかりしていればなんとか世界の存続はできる。そう思ってキャラクターを探したのです。」


まあキャラクター見てもらえば俺の頑張りも伝わるだろう。確かにフィールドマップハさぼった自覚ある。でもキャラクターなら!


「最初に見つけたのはカメのモンスターでした。」



「その子は跳びはねることと火を吐くこと、それしかできないようにつくられていました。」



「きっと低級のモンスターなのだろう。憐憫の情を向けながらもそれは仕方のないことだと自分に言い聞かせてほかのキャラクターを探しました。」



「しかしどれほど探しても、その子以上に世界的重要度を与えられたキャラクターはいませんでした。」



「二つのことしかできないキャラクターが中心となった世界が、今後どう発展していけるというのですか!!」


すいませんんんっ!!!俺とグッパ様のライフはもうゼロです!勘弁してください!

ちなみに作者は配管工メーカーは持ってません。WiiUすら持ってません。

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