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15 (スキル獲得しましたよ) こいつ直接脳内に…!

翌朝、俺は再びギルドに入り掲示板で今日受けるクエストを探した。

昨日は人が少なかったが、今日はなかなかにぎわっている。

今日の俺の目的である、クエストが張り出されている掲示板にも多くの人が群がっている。


「さて、どのクエストにしようかな…。」


俺がいくつかのクエストを見比べていたその時


「あれ?君って昨日宿屋に入ってきた初心者冒険者だよね?」


同い年くらいの男性冒険者が声をかけてきた。

話したことはないが顔は見たことがある。宿での夕食時に食堂で隣に座っていたやつだ。


「僕もまだ初心者なんだけどよかったら一緒にクエストやらない?」

「俺、クエスト受けるの今日が初めてなんだけど大丈夫か?」

「へえー。ほんとに昨日冒険者になったばかりってことか。いいよ、一緒にやろう!」


気さくで好感が持てるやつだ。見た目も落ち着いているし、悪い奴じゃないだろう。

一緒にやっても問題なさそうだ。


「分かった!よろしくな。俺の名前はサトル。」

「ああ、自己紹介もまだなのにどんどん決めちゃってごめんね。僕はヒロって言うんだ。よろしく。」


異世界で仲間をつくるって…なんかいいなぁ。


「じゃあ今日やるクエストを決めようか。」

「ヒロは初めてのクエストってなにやった?」

「僕はスライムの討伐クエストをやったよ。えーっと…ほら、今日もでてるよ。」


ヒロの指さす先にはスライム3匹の討伐クエスト用紙が貼ってある。

俺が最初に見比べていたクエストの一つだ。


「数も多くないし、いいんじゃないかな。おすすめだよ。」

「じゃあこれにするか。」


俺はそのクエスト用紙を掲示板からはがし、受付カウンターにもっていった。

対応してくれたのは昨日の女性だった。

ヒロと一緒にクエストを受けることを伝えると、安堵した顔をしていた。



「次はクエストの準備をしようか。」

ギルドをでたあとヒロはそう提案してきた。


「サトルは武器何使ってる?」

「俺なんも持ってない。」

「えぇ!」


俺の持ち物は、服とギルドカードのみ。


「じゃあまずは武器屋だね。」


俺たちはギルドから少し離れた武器屋へむかった。




<テッテレー!>

「うわぁ!」


歩いている途中、頭ん中でいきなり音が響いた。

唐突だったので思わず大きな声を出してしまった。

周りの反応を見る限り、今のが聞こえたのは俺だけらしい。というか、周りを歩く人はいきなり奇声をあげた俺を訝しむようにみている。


「サ、サトル?どうかした?」


あの気さくなヒロでさえこの反応である。


しかし、俺にだけ聞こえるってことはもしかして。


・スキル

覗き見

横暴

歩行 new!


やはりスキル獲得か。レベルが上がるようなこともしてないしそうだと思ったよ。

スキルの効果は…

<歩行>

歩行速度があがる。また、歩行時のスタミナ消費が軽減する。


歩くのが楽になるだけのスキルみたいだ。

このタイミングでの獲得ってことは獲得条件は一定以上の歩行ってことか。

ってことは


「なぁヒロ、もしかして俺歩くの遅かったか?」

「いや?少しのんびりかなって感じるくらいだよ。」

「もしかしてそれでいきなり声をあげたの?」

「ま、まあそんな感じだ。」


ヒロには適当にごまかしておいた。

しかし不意打ちテッテレー!は心臓に悪いな。早めに慣れなきゃいけない。



そうこうしているうちに武器屋についた。

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