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北地からの魔法使い  作者: 雅毒
6/13

05.

◆◆◆◆◆



  恐る恐るで目を開いて周囲の状況を確認する、実におかしい......例え教授たちが対スペルのバリアを張ってくれても、直撃するはずの雷撃を無力化することはありえない、では、ヨーゼフは命中寸前にスペルをキャンセルをした?いや、それは無い、彼も力尽き寸前だ、スペルをキャンセルなんでそんな余裕は無い、なら、ヨーゼフのスペルをはずしたのか?彼に限ってその可能性は極めて低い......じゃ、一体何があったのか?


そしてあることに今気づいた、先まで周辺の学徒立ちが歓声と野次を飛ばしてうるさくてたまらないが、その歓声は静寂に変わり、皆は静かに中心の二人を見つめている


「おい......あれを見たか?」「ああ、自分の目が疑うぐらいだ......」「あれは一体なんなんだ?」


  周りの学徒立ちは小さな声で囁き合うのが聞こえた。

彼らは好奇心に満ちた眼差しで私を見ている、しかしその好奇な眼差しはナイフより鋭く、小さな囁きは呪いより響いていく。

何故だろう?何故このような、皆に見られている光景は初めではない気がする。


――ああ......思い出した、あれは村にいた頃、村人が私を見ている目と同じだ。


理解が出来ないの何かを見ている目なんだ。


「やめてくれ......」


怖い


「そんな目で私を見ないでくれ......」


怖い怖い


パニックになった私は思考が出来なくなり、心臓が破裂しそうなほど鼓動が早くなる。

視線に見える全てのものは真っ白、周囲に囁く小さな声も意味が無いノイズになる。

いっそ思考を放棄しようでも考えたときに――



「シアイシュウリョウ、ソコマデデス。」



聞いた覚えがある音がした、どこで聞いたが思い出せないや......あれ?前もこんな事があった気がする。


「ヨーゼフクン、マーカスクンをインチョウシツマデツレテイテクダサイ、ハナシガアリマス。」

「ワカリマシタ......ホラ、マーカス、イケルカ?」

「......」


  それからのことは全部覚えていない、覚えているのはただ黙って誰かに引いて歩くこと、しばらく歩いたら目的地に着いた、そして誰か私を呼んでいることを気付いた、声の主を探してみると、金髪の少年がいた、彼のことは覚えてる......


「マーカス、ココナラダイジョウブダ。」

「......」

「ワタシノコトワカラナイノカ?ワタシダ、ヨーゼフダ。」

「......」


そうだ、少年の名前は覚えている......


「ヨ......ヨーゼフ」

「ーー!私のこと覚えているか?」「ああ......その面、灰になっても見間違いはしないからな、優等生のヨーゼフ。」


そんな皮肉を聞いたら何故か先まで硬い表情をしているヨーゼフが笑い出した。

「やれやれ......先までアンデッドよりひどい顔してるのに、まったく、心配して損したな。」

「そんな具体的な説明ありがとう、この部屋までの経緯は良く覚えていないが、なんか迷惑をかけて、悪かった。」

「気にすることは無いさ、学院長が来るまでの間に休憩するほうがいいと思う、後の話が長くなりそうだ。」

「分かった、そうするよ。」


「マーカス、暇つぶしに少し聞いてもいいか?」

「構わないよ、それに、お前が聞きたいこと、大体分かってるから。」

「それは助かる、では―― 単刀直入に聞くね、学院に来る前のことは少し聞いたことはあるが、まさかそこまでとは思わなかった、話を聞いてもいいか?」

「......そんなこと聞いてどうする?」

「さぁー、単なる好奇心かな?」「好奇心だと!?ったく、お前も相当物好きだな。」


多少は情けないけど、別に言えない話でもないから、まぁ いいか。、

「それはまた学院に来る前のことだ、また村にいたごろはマナーの流れが読める、しかしその話、村人ところが、自分の家族さえも信じてくれない。」


「あれは―― 辛いことだな、分かるよ。」

ヨーゼフは穏やかな口調で言っていたか、何故か怒りを感じる。

「信じてくれないより、一番怖いのは『好奇心の眼差し』だ、あそこは小さい村から、昨日まで親しい知り合いにいきなりそんな目に見られたら発狂する、あとはライロズ院長に誘われてこの学院の学徒になった。」

「多少は想像するが、酷い話だな。」

「ああ、あの年齢のガキには、酷い話だ。」

「いまでも子供だけど?」

「そりゃそうさ―、なにせまた14歳から、ってお前も同じではないか!」

「おお、そうだった。」

「他人事のように言うな!」


「マーカス、最後に一つ、聞いていいか?」

「うん? なに今更遠慮することなんて何でも無いと思うだけど、聞きたいことがあったら聞けば良い。」


すると、ヨーゼフはしばらく黙り込んだ、適切な言葉を選んでいるように考えていた。


「村人や家族に見放されたこと、恨まないか?」

「ん――、恨みはしないよ、恨んでも過去を変わることはできないし、けど、悔しいなら、少しはある。」

「悔しいか?」

「ああ、無力な自分に悔しい、だから俺は魔法使いになりたい、バトルメイジになりたい、俺の能力、マナーを読めることは間違っていないって証明したい!」


  村の事をすると、どうしてもアンリーの事を思い出す、彼女だけ私を支えてくれた、私的にも、私は魔法使いになろうとするの理由の一つは彼女は間違っていないことを証明したい。


「頑張れよ、マーカス少年。」

「うるさい、他人事のように言うな!」「それ、先も言ったけど?」

「ぐぬぬ......」


こうやってライロズ院長が来るまで、私は学院に来る前の経緯、ヨーゼフに全部話した、正直、この件は誰にも話す機会は無いと思って、しかし誰かと相談したら、少しだけ楽になったな気がした。


そしてしばらくするとライロズ院長は部屋入った、ツカツカとこの部屋に一番大きな机まで行って、机の後方のソファーに座った、このときのライロズ院長はいつもと違って、威厳が満ちていた。


「――では、二人の試合成果を発表する。」


◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆


  ああ......全部思い出した、ヨーゼフとの試合の最中、突然の起きた事の真実も思い出した。

彼の雷撃スペルが撃たれる前に、(・・)がスペルを消した、あんまり常識から逸れた起き事でどう反応したらいいか分からなくて、勝手にヨーゼフの雷撃スペルが『外した』と解読した、しかしすべてが思い出す今なら、その間違い記憶は無意味になり、現実と向き合えるしかない、それに、全ての事を思い出したら、もっと激昂(げっこう)すると思ったけど、意外と落ち着いた、実に―― 妙な気分だ。


試練後の疲労のせいなのか?それとも、ひさしにアンリーの事を思い出したんだろうか?


「その表情......どうやら全ての起き事が掌握したな?」

「はい、ライロズ院長、少なくとも、今までの起き事がわかった、しかし――」

「しかし、『魔法が効かない体質』になる理由が分からないことか?」

「少なくとも、こんな体になった覚えは一つもないから。」


「呪いの類の可能性は無いでしょうか?」

「良い考えですが、しかし、一般人ならともかく、これほど強力な呪いを用いて学徒に害をすれば、たちまち学院の教授たちに感知され、呪いが完成される前に阻止するでしょう。」


ますます分からなくなった、考えれば考えるほど思考がグチャグチャになる、次はどうするか......

「マーカス君、顔色が宜しくないな、とりあえずここはいったん休憩しよう、脳が疲れた状態は無理に考えるすることは無い。」


確かに、今の状態ならまとめで結論を出すことさえ難しいでしょう。

「分かりました、さすが今日は疲れた、晩御飯はいらないから。」

「その必要はありません、時間になったら起こしに行くから。」

「それはありがたい、って、ヨーゼフ、お前は大丈夫なのか?」

「ええ、学院長の治療魔法のお陰で体調は大分治ったからもう大丈夫、君のほうこそ休憩の前にちゃんと手当てをを受けるべきと思います。」


  そういえばそうだった、自分の体は魔法に治療は効かない、傷口はかすかに痛みが感じる、けど魔法で治療は出来なくでも、薬のほうはちゃんと効果があるだろうな?幸い、この魔法使いを集まるところには霊薬の備えが常に用意しているから、効くまで試せば良い。


先から一言も言わなかったライロズ院長はいきなり入り口のドアに向けて話を掛けた。

「盗み聞きは感心しないな、そろそろ入ってどうですか?」

「えっ?」


門はライロズ院長の言うとおりにに開けた、そして―― 先まで試練場にいた学徒のみんなが一斉になだれ込んだ

「マーカス、先はごめんなさい、決して君の事を軽視するわけではない、ただ、突然の起き事ですこしビックリしただけ。」

「悪かった、俺たちはこれでも魔法の道を極めるを目指す人間だ、見慣れないものにであんなに動揺するなんで面目ない、許してくれ!」

「私も!」


さっきまで静寂に包まれて院長室は一瞬して色んな声が満ちいていた、しかし先刻の囁きと全く違って、これは気持ちが良いものだ。

「みんな、ありがとう......」こんなしょっぽい言葉しか出せない自分が情けない。


「学徒たちの絆が強くなったことは実に喜ばしい、ですが――」


ライロズ院長の一声で騒ぎ出した院長室はまるで何も無かったようにもと(・・)の静かさが戻った。

「今はまず彼に休息を、話し合いは明日にしても遅くないから。」

「ありがとう、院長先生、今日は先に失礼するよ。」

「ああ、また明日にな。」


  ふぅ― 今日一日の起き事は多いな、霊薬工房からもらった何本の治療が効く霊薬の小瓶を眺めていながら、戻り道にそう思わずいられなかった、何故かヨーゼフのやつは一緒についてきた。


「何でついてきた?休憩はしなくでも大丈夫なのか?」

「気にしなくでいい、君とはたまたま行く方向が同じだけのこと。」

「そういえば、さっきお前はこっちの過去話聞いただろう?今度はそっちが教える番じゃないか?」

「えっ?どうしてそれを教えなければならないですか?」

「えっじゃないよ!なによその今日一番予想外事項が起こった表情をするんだ!おしえろよ!」

「別にいいけど、日を改めてにしよう、少なくとも今はその話はしたくない。」

「お前って本当にわがままだな......じゃ、事態が少し落ち着いたら教えでくれよ。」

「約束しよう。」


  こうやって歩いてるうち寝室に着いた、体はまるで鉛になってしまったように重い、これ以上歩きはないぐらいに疲れた!

「じゃ、先に寝るから、晩御飯になったら起こしてくれ。」

「ああ、またあとでな、マーカス、よい夢を。」



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