表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
北地からの魔法使い  作者: 雅毒
12/13

11.

◆◆◆◆◆



「だから野営は嫌なんだ―――!!」


学院から出たのは一日目の夜だっだが、すでに我慢の限界に達していた。

そして満タンになった不満は文句とともに噴出した。


「マーカス、いくらなんでもそれちょっと早くないですか?」

「だーかーら、蚊が嫌なんだよ!何でこんな寒い夜なのに蚊に刺さなければならないですか?」

「君の血が美味いだから?」

「なにそのうまいことを言う顔する?そもそも君の体が帯電だから私に刺されるんだ!不公平だ!」

「言い掛かりはよそにしてくれよ~」

「どこかで聞いたことがある気がするセリフだな......?とにかく、私たちは分かち合い仲間だろう、今すぐその得意なビリビリを何とかしろ!そして蚊に刺されろ!」

「言葉の扱いは雑になりましたね~マーカス。」

「お黙りぃ!一夜中蚊に刺された人の気持ち分かるもんか!」

「それは......分からないですし分かりたくないもんね。」

「くぅ......!なんと言うむかつく発言なんだ!」


何故かヨーゼフは楽しげそうな表情をした、余計に腹が立つ。

「そういえば、出かけるときはどうするの?虫の件。」

「むぅ?前は自制の虫除けの薬を使ってるから虫に刺されることは免れていたが、今回はちょっと、材料が足りなかったんだよ。」

「君にしては珍しい話だな、って、その虫除けの薬の材料は何が足りなかったのか?」

「肝心な材料が無くてな、刺激が強いハーブを使ってるんだ、そしてあのハーブは昨日のあれで手持ちの素材が全部ばら撒いちゃったからもう無いんだよ、まさかそれからすぐ旅に出ることになるとは、少しだけでも温存しておけばよかったな......」

「もう済んだ事だし、今更そんなことを言っても仕方ないでしょ?とりあえずやれることからやる、だな。この付近取れそうか?」

「う――ん、実は学院から出ていたら探しているんだけど。多分無理のようだ、あれは料理にも使えるから、これから寒くなるから付近に取れそうなポイントは全部取られたよ。探すなら森林の深部へ行かないと無理かもしれないな、あぁ!クソか!また刺された。」

「それはご愁傷様だね、助けたいのは山々なんですが、君にスペルはかけれないからね。」

「分かるから気にするな、愚痴はちゃんとするから覚悟しとけよ。」

「りょうーかい、実に私も本気に聞いてるわけではないですので、どうぞ御遠慮なくすっきりになるまで言ってくださいな。」

「デーモンかお前......」

「いいえ、ヨーゼフです。」


  これ以上は無駄だと悟った自分であった、それに日がすでに暮れて、無理して進んでも余計な危険に会うのも嫌だから、私たちは野営に適した場所を選んで、テントや焚き火を起こし、そして他の準備仕事を終わらせてからやっと休憩にしました。


食事は学院から持ち出した携帯のパンと乾燥した果物だけ、後は暖かいハーブティを飲んで、やっと生き返った気がした。

「前からは考えていたけど。」

パンを見ながら言ってた。

「どうした?またあの例の文句ですか?」

「ずっと前から考えていたんだよ、この学院のパってン、もしかして石で出来出ると思わないか?」

「やはりこのパンの話ではないか?学院にいた頃もうずいぶんその話聞かされた気がするけどね、しかし流石変人が多い我らの学院でも、そんなことするわけ..........無いと思う。」

「その..........は何なんだ?」

「気にすることは無い、適しの言葉を選んでいるだけのことです。しかし、君はいつもそのパンに文句言ってるわりにちゃんと食べてますね。」

「うるさい、それは他の食べれそうなものが無いから、仕方なく食べただけだ。」


  今日も休憩になるまで何匹の野獣を退けた、折角だから料理料理してみようと思っていたか、あいにく私たちは料理に関して技術は皆無なので、料理しようとしても全然うまく出来なくて、最後は仕方なく倒した獣たちの死体を燃やしてやった。


「君がそういうならそうしよう、ところで、目的地まであとどれぐらいかかりますか?徒歩の旅行ははじめたので。」

「そうだな......今の移動ベースなら、明日の夜になる前に到着だろう、ギリギリゲートが閉鎖する前に到着できたらいいだけど。もし間に合えなかったらゲート外の宿屋でも一泊を借りとするか。」

「なるほど、明日も大変な一日になりそうことがよく分かったよ。それならあとの始末は私がやるから、君は先に休んでいいよ。」

「......気遣いは感謝する、けど、私はまだ大丈夫だ。」

「君も知ってるでしょう?私はマナーによるの肉体強化は付いてるから提案をする、肉体疲労の回復は加護があるから休むに必要の時間は短くで済む、だから――」

「わかったわかった、お言葉に甘えて先に休憩する、交代時間になったら呼んでくれよ。」

「強引ですまなかった、おやすみなさい、マーカス。」

「いろいろ悪かった、またあとでな。」


  見張り役(ヨーゼフ)がいたので、安心して焚き火の近くて横になった、マントは布団の代用にする、こんな寒い夜に効果は限られているが、無いより遥かにいいんだ。快適とはいえないか、これ以上の贅沢は求められない。


しかし10分後、私は自分の浅慮に後悔した、流石北方、獰猛するのは野獣だけではなく、蚊や虫まで猛威を振るっている、対応する手段が無い今は仕方なくでマスクを着けて寝ることをする。


「本当にそれをつけて寝るつもり?」

「蚊がうるさくて眠れないからだ、まぁ、何とかなるさ、それに――」

「ああ、獣避けの結界のことならもう設置しておいたから大丈夫と思うよ。」

「そりゃどうも、蟲だけで一杯一杯だから、これ以上面倒の増やしたら......」

「増やしたら?」

「いや、やめておこう、余計なことを喋ってはいけない気がする。」

「そうだな、ところでマーカス、前も学院に出る事あるでしょう?あの時はどうやって旅をしていますか?」

「前はキャラバンと一緒に行動するよ、次の町まで乗ってくれるなら護衛を受け入れるって、おかげで移動は結構楽だよ、この辺り盗賊はあんまり無いが、代わりに獣は誰でもお構い無く襲ってくるからな。たいしたことは無いけどね。」

「ふむふむなるほどね、「今月の学院寄りのキャラバンはもう帰ったし、流石今から追いかけても間に合わなさそうからね。」

「ロリーングロックまではそんな遠くは無いから大丈夫、せいせい見境無く襲ってくる獣ところだ、あと......この煩い蚊ね。」

「途中、探してるハーブを見つかるといいね。」

「そう願うよ。じゃ、改めて寝るね。」

「はい、おやすみなさ―――」


突然、ヨーゼフの話しは中断した、そして長いの付き合いからすぐ事情がわかった。


「折角も寝なおすところなのに、深夜の客人はノーサンキューだ!」

「そんなこと私に言われてもね。」


休憩に邪魔される不快を吐きながら、自分もすぐそばにおいていたスタッフブレードに纏めていた布を解き放って、戦闘姿勢に入る。

話の途中だけど、ヨーゼフの眼差しが鋭くナイフのように変わった、あれは応戦態勢に入った、戦士の目だ。警戒用の結界は破れ。私たちはすぐ応戦態勢に入り、何が起きても対応できるように準備している。


「結界を破った相手は一直線こちらに近付いて来る、マーカス!」

「大丈夫!こっちの用意は出来ている!」


獣除けの結界を施しているから、何が出でくるが想像がつきない、アンデットか、それともゴーストか……いずれにせよ、握るスタッフブレードにマナーを注入する、そしたら刀刃はマナーに反応して淡い光が発した。


ヨーゼフも自身に様々な増益魔法<バァフー>をかけた、いつ見ても手馴れな動きと思った、このしばらくの間に彼はフル装備の戦士より守りが堅くなり、そして彼の一撃ははどんな勇敢な戦士よりも重いだろう。



「来る!」



  焚き火の照らす範囲外から何が来る、こっちは黒い影しか見えないから判別出来ないが、草群れが分かれながら進む声ははっきり聞こえる、相手は確実にこちらに向かって進んでいる!ならば先手はこちらから打ってみよう。ルーン魔法『束縛』バインドを放つ、もし効果がなかった場合を備えるために、次の手も用意している。


次の瞬間、草の群れから大きいな黒い影が現れた、しかし、魔法にかかってしまって、盛大に転んでしまった。

「キャァーーー!」

「キャー?」


黒い影はあんまり素直に魔法の効果にかかって転んだ事はちょっと意外だった、あとは始めて聞いた鳴き声だなと考え始めた自分。何故かこの辺りの獣は魔法に敏感だから、こういう設置系の魔法はなかなかはめてくれなくて、だからもしスペルが避けられたらすぐ次の手を用意しなければならない、相手によって次の手も避けられることもなくな無いだけど。


しかし目の前の黒影は見事バインドに命中され転んだ。倒れていた黒影に止めを刺すために私はすぐ追い討ちのために武器を上げて測っているが。しかし――


「待ってマーカス!あれは人間だ!」

「えっ、人間っ!?」


ヨーゼフの呼び声を聞いて慌てて振り下ろそうスタッフブレードを止め、黒影のそばに離れた。よく見ると黒い影は籠を背負っている女の人でした、服装から見れば多分この近くの村人と判断する、デカイ籠を背負ってから影だけで判別出来なかった。彼女の顔を見るとすぐ分かった、恐怖と疲労が震えが止まれながら森の中出に走り続けた、汚れた顔に涙跡がはっきり見えてきた。


念のために籠の中身を確認した......中身は薬草の材料やハーブがたくさん詰まっているだ、よくこんな時間まで森の中で薬草採集なんで、いくらなんでも無謀だと思う。


「大丈夫ですか?お怪我は無いですか?」

「うーん.......」


  怪我は無いがと問おうとしても、また先の恐怖や衝撃から完全に回復してないようなので、一時的にまともの返事が出来ない状態だった、ヨーゼフは念のために彼女に宥めながら回復魔法を唱えた。


「落ち着いてください、あなたはもう安全です。」

「うぅ……」


治療魔法を受けている彼女を観察した、顔、および手と足にかすり傷がたくさん付いてる、おそらくそれは彼女は森の中で全速で走ってる時、木の枝が掠った傷だろう、しかし、なぜこんなに傷を受けても走り続けるのか?


「うん......あなたは誰ですか?ここは......どこですか?」

「私たちは旅をしている魔法使いです、ここはローリングロック付近の森、しかも結構深いところです。」

「えっ……」


どうやら様子が落ち着いて回復したようだ、早速彼女に事情を聞くとしようの時に――


「その籠を背負っているってことは、君は薬草採集だろうのために森に入ったな、他の人は?」

「助かってくれてありがとうございます......キャァーーーー!」

「落ちついで、君はもう安全です、私たちは怪しいものではありません。」

「怪しいマスクの人だ!!!キャァーーーーーー来ないで!!!」

「えっ......ちょっ」


顔に見られるたびに思い切り全力で叫んだ!確かに転んだ原因は私が唱えた魔法のせいだけど、そこまで拒絶されたら少しだけと傷付くわ。


「マーカス、マスク、君のマスクだ、それにスタッフブレードも。」

「ああ、これは失礼した。」


  よく考えたら走る途中いきなり転んだところから立ち上がりそうと、すぐ目の前に物騒な武器を持つ、しかもマスクを被る人がいたら例え私でも失神するだろう。こう考えたらなんとなく彼女の反応に納得した。そうだ、悪いのはマスクとスタッフブレードだ、決して私個人に向けて激しい動転する事ではないんです、きっと。


「もう大丈夫です、私たちは君を守るから、安心してください。」

「はい……助けてくれて本当にありがとうございます、うぅ……」


おい!何なんだこの対応の差別なんだ!? あんまりにも酷くない?確かにヨーゼフの顔たちは良かったけど……しかし落ち込む時間はなさそうだ、何故なら、私は文句を言う前に、ある音に気を引けた。


カラスが割れるような音がした。


それはヨーゼフが設置した結界が誰かに侵入されたときの警告音。

あいつの顔を見てみると彼の表情ですぐ分かった、彼もその警告音が聞いた、やれやれっと肩をすくめる……今夜の訪客は彼女一人だけではなさそうだ。


念のために、彼女に確認してみた。

「他に一緒の人いる?」

「えっ?いいえ、薬草の採集は私だけなんです……あの、どうしましたか?」

「マーカス。」「分かってる、今回は村人ではなさそうだな。」

「あとで何が起こっても、私たちのそばから離さないでね。」

「え……は、はい。」


  村娘から返事をした途端、私たちは彼女を守るために警告音の方向へ戦闘態勢を取った。未知の相手を挑むとき、ヨーゼフはいつも先鋒の位置を取る、それは彼は自分の剣と魔法に自信があるから。


「サポートは、」

「まかされた。」


こうして、彼女と焚き火を背中に、私たちは闇に向かって武器を構えた、今夜は月の無い夜、周りの照明は背中の焚き火だけ、聞こえるのは焚き火が燃えている音だけ……?あれ、森の中なのに、どうして他の音が聞こえないのか?


そんな疑問を頭に浮かべる瞬間。


「目の前の草むらに動きが止まった。」


ヨーゼフの一声で、そんな疑問は後にまわることになった、今は目前の問題を先にする。


向こうの姿をあらわす事が無くても、そのむき出し敵意が相手の動向(どうこう)を教えでくれる。分かるのは、敵は今まで見たことが無い動き相手。攻撃する前にちゃんと状況を確かめることだけで十分の脅威であった、ヨーゼフもそれを気づき、警戒を一層に強めることをした。


こうやって、両方の対峙はしばらく維持していた、五分も満たしていないこの間は一時間ほど感じていた。この対峙は永遠に続くと思ったときに、やがて向こうから動き出した。


「くそっ……今日一日は虫たちにモテそうだな。」

「まったくです。」


草むらから現れたのは黒い甲殻(こうかく)を纏っていた巨大な昆虫。

黒い甲殻は焚き火に映って鈍い光が差した。この荒野は色んな獣は見えてきたが、これは今まで見たことが無い昆虫、少なくても学院の図鑑で見たことは無い……


「ヨーゼフ、この虫の品種、分かる?」

「いいえ、君なら分かると思っていたよ?」

「ご期待に応えなくて悪かったな、私も初めて見たよ。」

「敵対意思が表われていた以上、対応方法は一つしかないです。」

「そんなこと、分かってる!」


  現れてから黒い昆虫は触角を止まることなく振動をしていた、まるで他の仲間に信号を出しているの様に、目の前の昆虫に注意しつつながら、同類に包囲されないよう、周りの動きも警戒し始まった。


今はこれまでの人生にかつて無いぐらい程、虫除けの薬が欲しがっていた。


突然、黒い昆虫触角の振動が止まった。

それはきっと、戦闘開始の合図に間違いない、何故なら―――


触角が止まった次の瞬間、照明は消えてしまった。


◆◆◆◆◆


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ