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北地からの魔法使い  作者: 雅毒
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虚空 ヴォイド

◆◆◆◆



  気がついたら、私は闇の中に浮かんでいる。


周囲は何も見えない、何も聞こえない、四肢の感覚が無く、温度も感じ取れない、

闇と自分は一体し、自分もその闇の中にいる、この空間にいる私は意識だけの存在なのか?


方向もわからず、上下も分からない、そんなこといまさらどうでもいいな気がする。


この空間は静かなところだ、不安も無く、ただただ限りが無いの安寧を感じる、ずっとこのままでいたい。

体にしんみりするの寒さえ気持ちよく感じるぐらいだ、まぁ体は感じないけど。





この何も無い無限空間の中に、意識しているのは私だけのようだ。





何故ここにいたのかを問うていても、この私しかいいない空間では、誰にも返事をしてくれないだろう。



......



もうどれぐらいここにいたのか?

そもそも時間さえ存在するのかを疑うもの今ではその答えを知るはずも無いだろう、苛立つ、不安の感覚がどんどん大きくなり。



「誰がいないか?」声を出してみた、口は無いけれど。




「誰が!」何を掴もうとした、手は無いけれど。




(わたし)は孤独だ、ここは(わたし)しかいない、現実を受け入れよう。』


そんな唐突に誰もいないはずの空間から声が聞こえた、しかし私は声の元を追及することではなく逆に反論をした。

「違う!私は私だ、君なんかじゃない!」


声が出ない反論をしたらいきなり私の前に黒いの何かが現われ、アレは五官が無いけど、強い視線が感じる、アレは私を見つめている。

『今は違っても、いずれ......。』



それを聞いて、私の意識が遠くなり、朦朧とした時、私は聞こえた、誰が私を呼んでいる声を。



◆◆◆◆

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